すみれSide
年も明け、みんなそれぞれ思い思いに過ごしている中、私はゲームセンターに来ていた。
「お時間よろしいでしょうか?」
ちょっとした暇つぶしに来ていたら、不意に声をかけられた。確かこの人って一昨年に……
「失礼いたします。私、こういうものなのですが…」
「芸能事務所、スカウト担当!?」
「突然すみません。実は貴方をスカウトしたくて」
「あ……ありがとうございます。でも申し訳ありません。既にいくつか声をかけられていまして、それにマネージャーも」
「すみれ、どうしたんだ?」
スカウトと話していると六花が駆け寄ってきた。
「六花、行きましょう」
私は六花の手を取り、ゲームセンターから出る。
「それで何だったんだ?」
「スカウトよ。まぁ他から声をかけられてるし、断ったわ」
「勿体ないとは思うけど……」
「それにマネージャーである貴方に断りも入れずに受けるわけにはいかないしね」
私は六花と腕を組むと六花は少し恥ずかしそうにしていた。
「あの…さ、マネージャーとの距離近くないか?」
「そうかしら?でも良いじゃない」
「う、うん…まぁ…」
蓮華Side
「ぐぬぬぬぬ」
今日は部室でラブライブ参加者リストをみんなで見ていた。
「今回はサニーパッションさんが卒業して、大きな世代交代の年になるっす」
「どのチームも、1年、2年で構成されてる」
「勢いがありそうだ」
「受けてやるですの!」
「うん、そうだね!」
「このゆるゆるアスファルトは一糸乱れぬダンスで知らない人はいない。次のやる気MAX風も相当な実力者だ。どのグループもLiella!を超えたいと頑張ってる!」
「重圧」
「のんびりしてられないな」
「決勝で歌う曲」
「どうすれば…」
「先輩に頼るのはもう終わり、きな子たちだけで作り上げるべきっす。3年生達に頼もしいって思われるように頑張れねば!」
きな子ちゃんも生徒会長の件から一気に頼もしくなった。私もそれに答えるように頑張らないと!
「最後に相応しい、14人だからこそ出来る歌!」
「必ず優勝しよう!」
『うん!』
しあSide
「マルガレーテちゃ~ん、カフェオレまだ~」
「はいはい、お待たせ」
かのん先輩の家の喫茶店に来ていた私。店の大掃除しているけど、私はカフェオレ一杯飲んだら手伝う予定だ
「マルガレーテちゃん、こっち来れる?」
「これが終わったら行くわ」
大掃除の手伝いをしているマルガレーテちゃん、えらいな~
そう思っていると冬毬ちゃんがやって来た。
「わざわざ家から電車で来たの?悪いけど今日店の大掃除なの。練習に付き合えないわ」
「きな子先輩からマルガレーテはラブライブ後、直ぐにウィーンに戻ると聞きました。でもマルガレーテ、Liella!に残りませんか?」
「そ、そう言うわけにはいかないでしょ!話はそれだけ?私、忙しいの!」
「近くにいて伝わってきます。マルガレーテはスクールアイドルのこと、どんどん好きになっている」
「そんなこと…」
「私も同じです。地区大会東京大会と進むにつれて、気持ちはどんどん大きくなりました。姉者が昔、私に語った言葉も今では心に染みます。私はスクールアイドルが好き。姉者が見つけた夢を一緒に追いかけてみたい。マルガレーテ……私は来年もLiella!であり続けます。マルガレーテの歌声を中心とした新たなLiella!を共に作り上げていきませんか?」
「……私には…戻るべき場所がある」
「……みんな、喜ぶと思います。誰より…私は……」
冬毬ちゃんはそのまま帰っていき、マルガレーテちゃんはどうするべきか悩んでいた。
「私は来年もマルガレーテちゃんとスクールアイドルやりたいよ」
「しあ…」
「でもマルガレーテちゃんがウィーンで頑張る姿も見たい」
「…どっちなのよ…」
「どっちもだよ。来年もスクールアイドルを頑張るマルガレーテちゃんもウィーンで頑張るマルガレーテちゃんもどっちも見たい。だけどどうするのかはマルガレーテちゃんが決めるべきだよ」
「しあ…あなたね……」
紗桜莉Side
「ふぅ、買い物終わりと!」
「あのさ、娘をわざわざ海外まで呼び出して買い物に付き合わせるのはどうなの?」
マルガレーテちゃんのお姉さんと挨拶した後にお母さんに呼ばれたと思ったら買い物の付き合いだし……
「ふふ、紗桜莉の顔を見たくてね」
「夏休みにも見たじゃん」
「あの時は仕事でよ。今は親子の時間……頑張ってるみたいね」
「まぁね」
「大学に進学するんでしょ?」
「うん…」
「スクールアイドルは高校生で終わりにするの?」
「それは…まだ…大学でもやってる人はいるし、それに……」
「それに?」
「私は私なりにスクールアイドルって言う夢を与えたいの」
「それは貴方の憧れの人みたいに?」
「そんなところ……あの人は本当に凄かった」
あの上海でのライブを見て、未唯さんはあの時私に夢を与えた時と変わらないくらい素敵な人だった
「私みたいに踊れない人でも誰かの夢であり続けられるようにしたいから……」
「そう、頑張って。紗桜莉は夢を与える事が出来る。夢を貰って叶えたんだから」
「うん!」
蓮華Side
練習日、四季ちゃんは先輩達にあることを言っていた
「もう少しだけ時間が欲しい。決勝で歌う曲も2年生がアイディア出したい」
「私達はずっとそのつもりだよ」
「新しいLiella!の未来はどう描いてくれるのかしら?」
「かのんさんもまだウィーンにいます。焦らなくても大丈夫」
「……」
よりよくするために考えるのは大事だけど、ただどうしたらいいのかが鍵だよね……
練習が終わった後、2年生だけでメイちゃんの家に集まり、曲に関して話し合っていた
「最後に相応しい歌…最後に相応しい歌…」
「冬休みもう終わっちゃうですのよ!」
「分かってるよ」
「1年生にも意見聞いてみる?」
「例えば…人数を活かして歌詞が14番まである歌…」
「長過ぎだろ…」
「じゃあセンターが14人、次々と入れ替わる歌とか!」
「どれだけフォーメイション複雑なんだよ!」
「むううう…」
「14人だからこそ出来る歌…」
「14人のLiella!、最後の歌…」
「チクショーーー!座って考えるなんて性に合わねぇ!身体動かそう!」
「確かにこうして考えてても仕方ないしね」
と言うことで私達はランニングに出るのであった。
とは言え走りきってもアイディアは浮かばなかった。そんな時、ドームから聞こえてくる合唱の歌……きな子ちゃんたちはあることを思いついた。
「かのん先輩の始まりの歌…」
「合唱…」
私達が歌うべき歌は……
感想待ってます!