新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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スパスタ最終回…本当に良かった……


40 何の変哲もない日

紗桜莉Side

 

「うぅん…」

 

卒業式まで後数日のある日、かのんちゃんは留学のために荷物をまとめていたけど……何故か悩んでいた

 

「どうしよう?こんなに持っていけないよ~そうだ!枕変わると眠れないって言うよね?ってこんなの入るわけないよ~」

 

「いや、かのんちゃん普通に眠れてたよね?」

 

「そうだけど~」

 

「どうしたの?」

 

「何でそんな事になってるのよ?」

 

かのんちゃんの様子が気になり、ありあちゃんとマルガレーテちゃんが様子を見に来ていた。

 

「昨日言ったでしょ?そんなに必要ないって」

 

「だって…」

 

「お姉様が手配してくれるって言ってるでしょ。部屋も食事も」

 

「そうは言っても!誰一人知り合いがいないところで暮らすんだよ。何かあったら…」

 

「私が日本に来たときも知り合いなんていなかったけど?」

 

「うっ…」

 

「そういえば私もこっちに来たときは知り合いいなかったけど?」

 

「うっ…」

 

まぁ言葉が通じるかどうかの問題は置いとくとしてだけど

 

「それでも私、今とても楽しいわ。だから大丈夫よ。かのんなら」

 

「うん」

 

「マルガレーテちゃん…ありあ…だーいすき!」

 

かのんちゃんはそのまま2人に抱き付くのであった。さて私もかのんちゃんの為に……

 

「かのんちゃん、これ…海外は色々と大変だから……お守り」

 

「紗桜莉ちゃん……これ…なに?」

 

「ビリビリペン、ビリビリロッド、ビリビリガン、あとボタン」

 

「えっと……ペンもだけど残り2つもかなり……」

 

「ビリビリガンはしっかり隠しておいてね」

 

「えっと…いらないかな……と言うかこのボタンは?」

 

「これ?押せばかのんちゃんを絶対に助けてくれる……サテライトキャノンの発射ボタン」

 

お母さんから貰った発射ボタン……危険信号を受け、暴漢を必ず撃退するもの

 

「普通の!普通のちょうだい!」

 

「仕方ないな~じゃあこれ、フクロウ型のネックレス。これをつけていると絶対にかのんちゃんを守ってくれる代物だよ」

 

「ビリビリとかないよね?」

 

「ないよ?かのんちゃんが困ったときに必ず助けになってくれるから……黒いスーツの人達が」

 

「本当になんなの!?これ!」

 

「紗桜莉って、かのんを心配だからあぁいうの渡してるのか?それともからかってるのか?」

 

「うーん、心配だからじゃない?」

 

 

 

 

 

 

 

少し休憩するというかのんちゃんに付き合って下のお店でかのんちゃんのお母さんが淹れたカフェオレを飲む私達

 

「どうぞ」

 

「はぁ…このカフェオレも暫く飲めなくなるのか…」

 

「向こうにもあるでしょ。なかったら自分で作ってよね」

 

「冷たいな~」

 

「ラブライブで結果も出して、今度こそ留学決まったんだから、むしろホッとしてると思ったんだけど?」

 

「ラブライブがある間はそっちに集中と思って、あまり考えてなかったんだ。それに……行くときはマルガレーテちゃんも一緒だと思ってた」

 

「あの子が結ヶ丘に残るの嫌?」

 

「まさか!すっごい嬉しいよ!マルガレーテちゃんとみんながどんな新しいLiellaを作って行くのか…楽しみだし、応援したい」

 

「じゃあ1人になるのはしょうがないわね」

 

「そうなんだけど…はぁ…マルガレーテちゃん、分身してくれないかな~」

 

「なぁに馬鹿なこと言ってるの」

 

「試しに分身させてみる?」

 

「紗桜莉ちゃん、冗談だからね…」

 

「留学が不安ならあなたには相談出来る友達が沢山いるでしょ」

 

「相談出来る友達……」

 

かのんちゃんは誰かを思い浮かべ、早速電話をかけた

 

「可可ちゃん!」

 

『かのん?どうしました?』

 

「急にごめん!何処かで可可ちゃんに会いに行っていい?」

 

『可可で良ければいつでも!』

 

「ありがとう」

 

そういえばくぅちゃんも1人で日本に来たんだよね。それなら相談するには適してる

 

『う、あぁ!?後で折り返しますね。ごめんなさ~い』

 

そう言って電話を切るくぅちゃん…うーんどうしたんだろ?

 

 

 

 

 

すみれSide

 

芸能事務所に六花と一緒に行くとそこには何故か可可がいた

 

「可可?なんで?」

 

「き、奇遇デスね~」

 

「どうしてここにいるの?ここは私が合格した事務所なんですけど?うっ!?まさか……」

 

「仕方ないデスね。もう言い逃れは出来ません。その通りデス!上海に帰ったとき、両親とも沢山話しました。ラブライブは高校生の間だけ輝ける世界。でもこの先も歌い続けたい。ステージに立ちたい。だから可可も芸能事務所に入ることにしました!」

 

「なんですって!?六花!あんた、知ってた!?」

 

「うん、知ってたけど?」

 

「それを早く言いなさいよ!と言うか進学するんじゃないの!」

 

「同時に学業も続けます。一度上海に戻り、大学に通いながら歌って踊れるステージに戻ってこれる日を目指します」

 

「アジアをまたにかけるって言うの?」

 

「そゆことデス」

 

「何か負けた気分…」

 

「そんな事ありません。すみれも可可も同じスタートラインに立ったのデス。また一緒に頑張れて嬉しいデス」

 

「……ふん!私についてこれるかしら?」

 

「すみれ、嬉しいからって…」

 

「別に嬉しくは…いや、まぁ嬉しいけど…」

 

「そう言うことで六花、これ前に話したものデス」

 

可可はそう言って六花に二枚の紙を渡した。紙に書かれていたのは練習メニューとオーディションメニュー……

 

「何これ?」

 

「可可さんがすみれのプロデュースに協力したいって事で話し合った奴だけど…」

 

「あんたら……」

 

「因みにすみれ。六花とお付き合いするのはよろしいデスが、結婚はお互いしっかりと自立してからデスよ」

 

「結婚って///」

 

「まぁ、すみれの仕事が落ち着いた頃に////」

 

可可、とんでもないことを……

 

 

 

 

 

 

紗桜莉Side

 

カフェオレを飲み終えた後、かのんちゃんと一緒に街を散歩することに…かのんちゃんからしたら暫くこの街から離れるからな~

本当に…あれから3年経つのか……

家に戻り…ありあちゃんが出迎えてくれた。

 

「お昼、終わったんだ」

 

「うん、丁度お客さん帰ったところ。お母さん、上で休んでる」

 

「そっか、夜は私と紗桜莉ちゃんがやるからありあも休憩しなよ」

 

「じゃあ部屋で本でも読もうかな?マルガレーテちゃんは?」

 

「学校で練習」

 

「覗いてきたら良いのに」

 

「ううん、そう言うのしたくない。これからは8人でスタートするんだから…」

 

「じゃあお姉ちゃんも前向いていかなきゃだね」

 

「……うん」

 

「さて私は少し作業しようかな。あと少しで終わるし…」

 

「紗桜莉ちゃんは何をしてるの?」

 

「うーん、サプライズかな?」




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