卒業式も終わり、みんなで集合写真を撮り終えた後……蓮華ちゃんとしあちゃん以外の後輩達みんな泣いていた。
「泣かないでよ。みんな…かっこ悪いんだから…」
「うるせぇな…お前だって泣いてんじゃねぇか」
「泣いてない!」
「全く涙の別れが嫌だから花火上げたのに…」
「紗桜莉ちゃん、苦手なの?」
「別れの時は涙じゃなく、笑顔が1番だからね……私が泣くときは…悔しいときかな?」
「悔しいとき…そっか…そうだったよね」
かのんちゃんは知っている。私が一昨年蓮華ちゃんに負けたとき、悔しさで泣いたことを……
「紗桜莉先輩……」
すると蓮華ちゃんがいきなり抱き付いてきた。
「結ヶ丘に入ってから私は成長出来たか分かりません」
「成長してるよ。辛いことがあって、前に出ること、自分の意見を言うことが出来なかった蓮華ちゃんは、今はもうしっかり前を向いてる」
「はい……紗桜莉先輩…卒業、おめでとうございます」
笑顔でそう告げる蓮華ちゃん。だけどその目には涙が浮かべていた
「すみません…泣くつもりは……」
「良いんだよ。泣いて…あとしあちゃん…後ろから抱き付いて私の背中で泣くのやめて…」
「すみま…せん…」
「紗桜莉…先輩…」
蓮華ちゃんもまた抱き付いて私の胸で泣かないでよ……
「紗桜莉ってしっかり後輩に慕われてたのね」
「2人とも紗桜莉の素晴らしさを知ってるからデスよ」
「後輩に愛されてるね。紗桜莉ちゃん」
「紗桜莉さん、ここは頭を撫でたりを…」
「あはは、その…紗桜莉ちゃん、良かったね」
いや、誰も助けてくれないの?それはそれで悲しいんだけど……
そんなやり取りをしている中……
「……あの!かのん先輩!」
冬毬ちゃんがかのんちゃんの前に出ると……
「リボン……リボンください!」
「と、冬毬ちゃんが!?」
「ずっと憧れてました。スクールアイドルを始めたときから…」
「朝言ってたタスクってそれ!?」
「はい…」
「意外…」
かのんちゃんは胸のリボンを解き、冬毬ちゃんの手首に巻いてあげた
「これからもよろしくね。Liellaのこと」
「……アグリーです」
「マルガレーテちゃんもよろしくね」
「言われなくたって!」
冬毬ちゃんもマルガレーテちゃんも大丈夫そうだけど…
「でも…行っちゃったら終わりなんっすよね。いなくなっちゃうんっすよね。あの部室や教室にいても先輩たちにはもう…会えない…」
きな子ちゃん……
「大丈夫。いなくならないよ。私達はずっと一緒!顔が見れなくても、声が聞けなくても、一緒に過ごした時間は、その思い出はなくならない。だから!」
私達は結ヶ丘を背に振り向き……
「これまでもこれからも大人になってもずっとずっと!」
『よろしく!』
私達はせーので一歩を踏み出す。
「貴方の歌を響かせて」
「全力で響かせるっす!」
「自分の大好きを大切にするのデス」
「大好きを心の中に!」
「諦めなければ何も終わらないから」
「諦めるわけないでしょ!」
「足を止めちゃダメだよ」
「最後まで走り続けてみせる!」
「夢を見ることを忘れないで」
「「絶対に忘れません(ですの)」」
「誰かの支えになってね」
「はい!きっと…」
「私も……誰かを支えられるように…なります!」
私達はみんなに言葉を贈り……
「元気でね」
お別れをするのだけど……まだやり残したことがある
「ねぇ、みんな…この後聞いて貰いたい曲があるの」
私達はみんなを連れてSHIBUYA SKYを訪れていた。ここの許可を取ったのはお母さんに頼んだけど…すんなり許可貰えたのは……うん、考えない。私達3年生6人はステージに立ち…
「これが私達3年生のスクールアイドルとして歌う。最後の歌!私達のそしてみんなに送る…」
『はじまりの歌!』
私達は送る…6人で歌うはじまりの歌を……終わりの始まりなんかじゃない…これから始まる…ずっとずっと続いていけるように……結んだ思いを全部全て乗せて………
蓮華Side
4月、入学式が終わったあと、まだみんなが来てない。早く来すぎたかな?とりあえず掃除でも……
「あの……」
不意に声をかけられ、扉の方を見ると……そこには灰色でセミロングの少女がいた。この子……先輩に似てる?
「あの…わたし……去年、お姫様のようなスクールアイドルのライブを見て……私もあんな風に…なりたいって…思って……スクールアイドル部!入部します!」
お姫様のような…そっか、紗桜莉先輩が与えた夢を…この子は……私は微笑み……
「ようこそ、スクールアイドル部へ。貴方の名前は?」
「私は………」
紗桜莉先輩が与えた夢を……受け取った彼女…ここから始まる…
冬毬がかのんに憧れているって言うのは普通に驚いたけど、考察とかを見るとなるほどと思った
最後に出てきた少女は、紗桜莉とは関係ありません
これにて一旦最終回!
スーパースターの今後の動き次第では……後は最後の少女についての話を見たいと希望があれば……
感想待ってます