新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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固く蓋をされたもの……その人にとっては思い出したくないもの
特に子供の頃に見たものに対してそう言う風に封印されるのかも


16 固く蓋をされたものとセンター

そんなこんなですみれちゃんが入部することになり、私たちはパソコンでスクールアイドル関連について色々と見ていた

 

「わぁ!さっき見てたのよりもずっとすごい!こんな大きいステージで…」

 

「はい!ラブライブの決勝で立つステージデス。お客さんもいっぱい入りマス!」

 

「ここに立てばもちろん有名になれるわよね?」

 

「はいデス!去年決勝に出たSUNNY PASSIONさんは今…」

 

フォロワー凄いな……ここまで有名になるのは凄いと思う

 

「きゅうまんはっしぇん…ギャラクシー…!」

 

「やるわ!やるわったらやってやるわスクールアイドル!」

 

「いいの!?」

 

「えぇ!一緒に頑張りましょう!」

 

早速練習のために部室の近くにある屋上スペースに行き、

 

「広いデス~!」

 

「こんなところがあったなんて」

 

「これなら何人いても練習できマス!」

 

確かに屋上とかならスペース広いからいいよね。まぁ後は天気の問題だけど……すぐに避難できるからけっこういいかもしれない

 

「さぁ何をすればいいの?」

 

「そうね。じゃあステップから」

 

すみれちゃんがそう言うと、ちーちゃんが軽くステップを刻んだ。するとすみれちゃんが同じようにやって見せた。凄い……すぐに出来るなんて

 

「すごいデス!」

 

「上手!」

 

「本当だ。基礎はできてるみたいだね。じゃあこれは?」

 

更にちょっと難しいステップをやって見せると、すみれちゃんは難なくこなして見せた。と言うかこの子、何者なの?

 

「すごい!」

 

「これはもしかして即戦力というやつデスカ?」

 

「そうかも」

 

ちょっとすみれちゃんに色々と話を聞くために、休憩がてら部室に戻る私たち。

 

「まさか元々スクールアイドルを?」

 

「そういうわけじゃないけど昔ショービジネスの世界に…」

 

「ショービジネス…」

 

「もしかしてテレビとか?」

 

「うん。何回か…」

 

テレビに出てた子なんだ……あれ?私、昔から色々と見てたけど、すみれちゃんみたいな可愛い子は…………

 

「うそ!」

 

「うわ~!」

 

「運命デス!これは運命デスよ!可可たちがラブライブで優勝するという!」

 

「まぁ確かにラブライブ優勝チームの動画も見たけどこれなら勝てるかもって」

 

「本当に!?私なんてこんなの絶対無理って思ったのに…」

 

みんなが話している中、私は必死に記憶を思い出そうとするけど……だめだ……何か厳重に蓋がされていて思い出せない…………何となくトラウマになってるのかな?でも子役とかドラマで見たならそんなことしないはずだけど…………

 

「それでセンターなのだけれど」

 

「センター?」

 

「えぇ。グループなのだからセンターがいるわけでしょ?」

 

「そっか…。この前まで2人だったからあまり考えなかったけど…」

 

「確かに3人になったら決める必要がありマスね」

 

「三人?紗桜莉は?」

 

「私はソロだから二人とは違うの」

 

「グループとソロで分かれてやってるのね……なるほど……これなら……まぁ色々考え方はあるとは思うのだけれど…」

 

「かのんがいいデス」

 

「やっぱり一番ダンスや歌がうまい人が担当するのが…へ?」

 

「かのんがいいデス」

 

「そうだね。私もかのんちゃんでいいと思う」

 

「えぇ~!?」

 

「私もかのんちゃんかな?しっかり者だし」

 

「やっぱりかのんちゃんしかいないよ~。このグループを最初に作ったのは…」

 

「そうデスかのんですし」

 

「ちょっと待ったぁ~!」

 

突然すみれちゃんが大声を出した。いったいどうしたんだろ?

 

「ん?」

 

「そ…そういうんで決めていいのかな…?」

 

「といいますと?」

 

「先とか後とか関係ないでしょ?勝つためには実力がある人が中心に立つ。それが当然なんじゃない?」

 

「だよねぇ…」

 

「ですがセンターというのはそれだけではありません。カリスマ性のような見えない力も必要デス」

 

「確かにそうかもしれませんがそんなものどうやって計るのです?」

 

と言うことで始まったのは、センター選挙だった。教室にいた子達に入れてもらって投票で決めてもらうことに…………え?私はソロだし

 

そして結果は……かのんちゃんの圧勝で34票。くぅちゃんは2票。すみれちゃんは0票。

 

「うそ……」

 

「ほらやっぱりかのんちゃんだ!」

 

「可可もそう思ったのデス!」

 

「どうせなら部長も一緒にやっちゃったら?」

 

「えぇ!?ちょっと待って!そんななし崩し的に…」

 

「ううう…。納得できないわ」

 

「え?」

 

「納得できないったらできないの!どうして!?歌だってダンスだって私全然負けてないでしょう?」

 

「それも全部アピールタイムでみんなに見てもらっての結果だよ」

 

「恐らくオーラとか華とか、かのんの方が可可やあなたよりセンターっぽいのデスよ」

 

「…やめる」

 

「ええっ!?」

 

「ふん!センターになれないんだったらこんなところいる意味ないもの!」

 

「えっ!?ちょっ…すみれちゃん!」

 

すみれちゃんはそう言って部室から出ていくのであった。それにしてもすみれちゃん……一体どこで見たんだろう?

 




4話に関しては本当に何回も見返してる

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