かのんside
「ん…?ここは…」
目を覚ますと木造の部屋にいた私。というか動けないけど……縛られてる!?
「え?ちょっと何なの!?」
確かやめるって言いだしたすみれちゃんのことが心配で話を聞こうと探していたら、何度も同じ道を往復するすみれちゃんの姿を見つけて……後をつけていったら……
「おはよう」
すると奥から巫女装束姿のすみれちゃんが……本当にこれ……何なの?というか床の魔法陣は何?
「すみれ…ちゃん…?」
「あなたは見てはいけないものを見てしまったの。だから忘れてもらうわ」
「その格好…まさかすみれちゃんって神社の…」
「大丈夫。じっとしていればすぐに終わるわ。え~っと…ここまで準備したら対象の頭を忘れさせたいことを念じながら100回たたきます」
「今学んでる!?」
「そのあと清めの水2リットルをかけ全身を縛りつけ…」
「待って…」
このままだとえらい目にあってしまう。何とかしないと……
「静かに!」
「な、何が起きたの?私記憶なくって…へっ…へへへ…」
そういうとすみれちゃんは黙り込み……ある歌を歌いだした(踊り付きで)
「グソクムシ~グソクムシ~♪グソクソクソクグソクムシ~グソクムシ~グソクムシ~♪グソクソクソクグソクムシ~♪」
「ごめんなさい。割と記憶あります」
「でしょうね。大丈夫すぐに楽にしてあげる」
「待って待って待って!言わない!誰にも言わないから!」
「ここまでつけてきたくせに信用できるわけないでしょ!」
「つけてきたわけじゃないよ。ただ気になって…。どうしてセンターにこだわるのかって」
「……」
そうだよ。私は話を聞きに来たんだ。
「私も話聞きたいな」
突然すみれちゃんの後ろから声が聞こえ、見てみると紗桜莉ちゃんがいた
「あなたどうやってここに……」
「私には魔法の鍵があるからね」
魔法の鍵……かなり危ない道具だよね。
「というかかのんがここにいることを何でわかったのかしら?」
「あぁかのんちゃんがすみれちゃんと話をするって言ってたから、こっそり後をつけてたんだよね。私も気になることがあったし」
「気になること?」
こういう時の紗桜莉ちゃんは本当に頼りがいがあるけど……何だろう?きになることって
「その……すみれちゃんのことを何処かで見たことがあると思ってたら……私のトラウマの原因の子だったよ」
「トラウマ?私はあなたと会うの今回が初めてだけど……」
「子供のころに……好きで聞いてた曲があるの……だけどある日……ある曲を聴きながら寝ていたら……大量のグソクムシが体中に」
怖い怖い…もしかしてあの曲だよね……
「そ、それは何かごめん」
「ううん、すみれちゃんが悪いんじゃないってことはわかってるから」
何とか拘束を解いてもらい、紗桜莉ちゃんと一緒にすみれちゃんのことを待っていると、私たちにジュースを渡して……
「見た通りよ」
「えっ?」
「私ね小さい頃からずっといろんなオーディション受けてたの。主役に憧れて…子役の頃から一生懸命頑張って…でもどんなに頑張ってもいつも最後はどうでもいい脇役」
「それでスクールアイドルのセンターに…」
「まぁね。アマチュアだし何とかなるんじゃないかって思ったけどやっぱり無理みたい」
「それはまだ分からないと思うけど…」
「いいえ。今回のことで分かった。私はそういう星のもとに生まれているの。どんなに頑張っても真ん中で輝くことはできない。2人にも伝えておいて。悪かったわねって」
すみれちゃん……
「かのんちゃんはどうする?」
「え?」
「かのんちゃんはすみれちゃんの事をどうしたい?」
「私は……」
「私はすみれちゃんがいた方がいいって思うよ。あの子は……かのんちゃんとくぅちゃんに足りないものを持ってるからね」
「足りないもの?」
「まぁ私にはそれが何かわからないけど……でも必要だってわかるよ」
そっか、そうだよね。まずは可可ちゃんたちに話さないと
珍しくすみれちゃんに対して友好的な紗桜莉ちゃんでした
感想待ってます
因みにリエラガンプラ作るとしたら…かのんちゃんのZ感はなんだろう?