かのんちゃんとの顔合わせを済まし、私は用意された部屋に案内されたが…………
「物置?」
何だか色々とおかれていて寝る場所がないんだけど…………
「……お姉ちゃん?」
ありあちゃんはかのんちゃんのほうを睨むと、かのんちゃんは目をそらしていた。
「あー、いや、その……」
「お母さんに片付けるようにって言われなかったっけ?」
「えっと……忘れてました……」
かのんちゃんの発言の後にありあちゃんはお説教を始めるのであった。
片付け私がやろうとしたけど、申し訳ないし、そもそもの原因がいるのだから大丈夫とのことで、私は澁谷家のお店でコーヒーを飲んでいた
「悪かったわね。まさか片付け終わってなかったなんて」
「いえ、私も二人に任せて申し訳ないですよ」
「まぁかのんも色々とね……あったから……」
その色々って何なんだろう?まぁ後で話すって言ってたから待つけど……
「それにしても聞いてた以上に何でもできる子なのね」
「いえいえ、興味があることくらいですよ。何でもなんて…………」
「そう言えば入学したら初めてみたいことがあるって言ってたけど……」
「はい、まだハッキリとは言えないですけど…………少し前に見たのに……凄い惹かれて……」
あの日、何も出来なくなった私に……進む道を教えてくれたあの人…………あの人みたいではなく、私らしくやれれば…………
「本当に難しいですけどね」
「?」
それから一時間後、ようやく片付けが終わったみたいで、部屋を見に行くと確かにきれいに片付いていた
「荷物は持ってきたものだけ?」
「うん、本とか持ってきたかったけど入りきらなそうだし……」
「入りきらないって……」
「まぁ色々とね……だから衣類とノートパソコン、後は制服くらい」
私は荷物から取り出した制服をかけると、かのんちゃんは安堵していた
「普通科の……」
「うん、普通科だよ?」
「そっか……そっか……」
どうしたんだろう?私が普通科で安堵してるけど…………聞き出すべきだよね?
「その内話そうとしてること、話してくれない?」
「え?今?」
「部屋の件はそれで許すから」
まぁそもそも怒ってないからいいのだけどね
「あー、私は下に行ってるね」
気を遣ってありあちゃんは出ていくと、かのんちゃんは淡々と話し出した
「私さ……本当は音楽科志望だったんだけど…………」
「うん」
「試験で歌えなかったの……」
「緊張してとか?」
「緊張なのかな?人の目とか気にして…………回りの音とか人の目とか気にしなければ歌えるんだけどね…………」
「もしかして私に対しての色々は私が音楽科だったらって思ってのこと?」
私がそう聞くとかのんちゃんは頷いた
「そっか……」
「何かごめんね。音楽科落ちてから色々と荒んでて……」
「しょうがないよ。誰だってそうなるよ」
「紗桜莉ちゃんは何で普通科に?」
「私?私は……やりたいことがあるから」
「やりたいこと?」
「うん、それは音楽科だと何だか縛られて嫌だし……私がやろうとしてることはもしかしたら認めてもらえないかもしれないから」
そもそも好きな人からしてみれば、批判的な意見が出るかもしれない
「それって……何?」
「入学式終わったら教える」
「それ、ずるくない?」
「ずるくないよ。ちゃんと話すから」
「まぁ待つよ」
私がやりたいことは入学式が終わってから、後は批判されるかもしれないことは……その内に……
「今日は色々とありがとうね。これからよろしく。かのんちゃん」
「うん、よろしく……そう言えば明日は時間ある?」
「明日?まぁ近くを見て回ろうとしてるけど……」
「それなら……案内する」
明日の三話タノシミダナー
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