「大会?」
そう。夏休みに行われる都大会に本校から一人選手を出してほしいという話がきているの。うちとしては嵐さんがいいんじゃないかって」
「今月か…」
「どう?」
「少し考えさせてください」
そう返事をするちーちゃん。てっきり二つ返事でOKするかと思ったんだけどな~
「……こっそり聞くのは趣味悪いんじゃないの?」
「っと、聞くつもりはなかったんだけどね」
茂みから私は出てきた。まさか気づかれていたとは
「また何か頼まれごと?」
「そんなところ、それにしても……」
「大会の話は私が決めることだから……」
何か言う前に言われてしまったか……仕方ない。この話には触れないでおこう
「所でさっき葉月さんが探してたけど……何したの?」
「何って……ただ冷房の修理をしただけだよ」
みんなが過ごしやすいようにね。設定温度をちょいちょいと
「まぁやり過ぎて電気代が偉いことになりそうだけど」
「それ、早く直したら?」
「何か言われる前に言ってくるか」
私はちーちゃんと別れて、冷房を直しに行くのであった
生徒会長の小言を聞き流して、部室に行くとみんながドアの裏から屋上を眺めてた
「どうしたの?」
「いや、すごい暑さだから」
あぁ、夏だからね~流石に日当たり良好の屋上で練習なんてしたら倒れちゃうよね
「なにこの熱気は…」
「やっと試験が終わって今日から練習だというのに…」
「猛暑日だねえ…」
「水分をこまめにとって屋外での運動は控えましょうって」
「さすがにそうよね。こんな外で練習は無茶でしょ」
「なにを言ってるのデスカ!もうすぐラブライブのエントリーも始まるのデスよ!」
「あ~?ラブライブ?」
「そんなことも知らないのデスカ!」
「知るわけないでしょ。そんなアマチュアの大会のことなんか」
「アマチュアではありません!スクールアイドルにとってラブライブは国民的行事!今年は史上最多の出場が確実視されている最大の大会なのデスよ!」
「ふん。私から見たらアマチュアはアマチュア。こっちはショービジネスの世界で生きてきたんだから」
「グソクムシがですか~?」
あれ?何でくぅちゃんがそれを知ってるんだろう?私は教えたつもりはないし……知ってるのって……
私とすみれちゃんはかのんちゃんの方を見て、すみれちゃんはかのんちゃんに詰め寄る
「かのん~!」
「いやどうしても教えてほしいって可可ちゃんが…」
「でもすみれちゃんがこんなすぐに溶け込むとはね。可可ちゃんも大好きみたいだしね」
「どこがデスカ!可可はそもそもこんな不真面目な人が入るのに反対なのデス!」
「不真面目じゃなく現実的に練習は無理だって言ってるの!」
「そんなことありませ~ん!うわぁ」
屋上に飛び出すくぅちゃんだけど、何か一瞬変な声が聞こえたの気のせいかな?
「ん?」
「大丈夫~?」
「はいデス!立ってみればぜ~んぜん平気デスよ~!むしろ風がある分ここにいる方が涼しいくら~…」
あ、くぅちゃん倒れた。私たちは急いでくぅちゃんを助け出すのであった。
「うぅ…死ぬかと思いました…」
「やっぱり無理だよね~」
「ここも冷房は効いてないしどこかないの?涼しい場所」
「う~ん…音楽科のレッスン室なら…」
「ほんとデスカ!?」
「でも使わせてもらえないよ普通科は」
「ですよね~」
「ましてや今は冷房そこまで効かないようにしてるし」
「何……したの?」
「え?快適な温度にしかならないようにしたけど?」
今のご時世、節電とか五月蝿いからね~それに最初に言ったのは仮長さんだし~
「まぁとりあえずこの部室に取り付けるのもちょっと時間がかかるし」
一応冷房を修理する代わりにつけてもらうように交渉はしたからね
とりあえずどうするかは悩みながら書いていきます
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