とりあえずちーちゃんに話した方がいいと思い、練習が終わるのを待っていると……
「誰かと待ち合わせですか?」
声をかけられ、振り向くと声をかけてきたのは鳥坂さんだった。
「まぁそうですね」
「そうなんですね。それでは」
あ、そうだ。少し気になったことがあったんだ
「鳥坂さん」
「はい?」
「鳥坂さんは葉月さんの事、嫌ってるんですか?」
本当にこれは私が何となく思ったことだけど……違っていたら謝らないといけないよね
「どうしてそう思うんですか?」
「手伝いをしてたときに、私が葉月さんの事を仮長さんと言ったら、特に気にせずに流していたので」
普通は注意やら苦笑いをするはずだけど……それをしなかったことを考えると……ね
「なるほどね……そんなところで気づくんだ。まぁ概ね当たりですよ」
「概ね?」
「えぇ、葉月さんの事を嫌っているようで嫌ってないです」
嫌っているようで嫌ってない……
「私はどちらかと言うと葉月さんの行動が気に入らないだけ」
行動ね……だから嫌ってる感じがするのかな?
「一応今のところは貴方の味方ですよ」
「今のところは……つまり私の行動次第で敵になると」
「えぇ、ただ葉月さんの味方になることはない。それだけです」
どっちに付くかは私次第だけど、葉月さんの味方にはならないか……
「分かった。今はその事だけを確認できたから」
「ふふ、貴方のそう言うところは気に入ってますよ。それでは何か気になることがあれば……聞いてくださいね」
鳥坂さんは笑みを浮かべて帰っていくのであった。本当に……面白い子だな~
「あれ?紗桜莉ちゃん?」
「あ、ちーちゃん、話したいことがあるからちょっといい?」
「え、うん」
近くの公園で私はちーちゃんに退学届けを話そうとするが……かのんちゃんからメッセージが入ったみたいで、少し電話するとの事だった。
「ごめん」
「待ってるから大丈夫だよ」
ちーちゃんが電話終わるのをおとなしく待つことにした。
「うん。すごくいいと思うよ。かのんちゃんらしくて」
あっちは大丈夫かな?と言うか私にも連絡ほしいんだけど……
「うん帰り……うん……ありがとう……」
何か様子がおかしいけど……大丈夫かな?
「あのね……あっごめん。どうぞ……いや私は大したことじゃないから……ただ大会が終わったら………やっぱり何でもない。かのんちゃんは?うん……」
電話が終わったみたいだけど、やっぱり何だか寂しそうと言うかなんと言うか……
「ちーちゃん、退学するの?」
「……知ってたの?」
「鞄開いてて……目に入ってね……理由は?」
「大会で優勝できなかったらここをやめるつもり。決めたんだ。海外で修業するのも悪くないなって」
「何でまた……」
「かのんちゃんの力になれないから。それならここでダンスを続けてたって意味ないもん……」
「ちーちゃんにとっては……かのんちゃんは……」
「私ね小さい頃よくいじめられてたんだ……昔の私は気も弱くて体力もなくて。いつも何かに怯えてた……助けてくれたのがかのんちゃんだった……かのんちゃんは色んなことを教えてくれた。前に進む大切さだったり新しいことを見つける楽しさだったり……だからいつかかのんちゃんの横に立てる人になりたくて……」
「ちーちゃんがダンスを始めたきっかけは……かのんちゃんなんだね」
「うん……かのんちゃんの力になるには今の自分じゃダメだって。かのんちゃんのできないことを一人でできるようにならなきゃって……」
一人でか……それは……本当に……
「一人で結果を出して自分に自信を持てるようになりたい。それまではかのんちゃんと一緒に何かやるのはやめようって」
「ちーちゃんがスクールアイドルをやらないのは……」
「うん。自分で決めたことだからね。ダンスで結果を出してかのんちゃんの力になれるって自分で思えるまでは」
「…………」
私じゃどうしようもないな。今必要なのは……ちーちゃんな必要なのはかのんちゃんだよね
「ごめんね。変な話をして」
「ううん、大丈夫だよ。今の私にはこう言うしかできない……頑張って」
「うん……」
私とちーちゃんはそのまま別れた。今の私には本当に出来ることはない……
「お姫様でも……出来ないことがあるんですね」
いつの間にか……と言うか話を聞いてたのかな?
「暇なの?鳥坂さん」
「人聞きの悪い……それでこのまま放っておくなら私的にはがっかり……」
「放っておく?何言ってるの?」
私はスマホを取り出し……
「私じゃ出来ないことがあるけど、私は使える手はいくらでも使うし、手も抜かない!」
「……流石お姫様……」
「そう言う鳥坂さんは隠密かな?」
私は笑みを浮かべ、電話をした。ちーちゃんを助けられるのは……かのんちゃんしかいない!!
お姫様に隠密……割とえらいキャラに……そして恋ちゃん……出番が…………
感想待ってます