新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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あれ?よくよく思ったら……出番が全くな……

可可「どういうことデスカ!」

すみれ「まぁ……あっちよりは……」

恋「出番が……奪われた……」




25 二人の繋がる想い

紗桜莉side

 

ちーちゃんの付き添いで大会会場に来ている私。やっぱりと言うかなんと言うか……少し不安そうなちーちゃん。

もうそろそろ来そうな感じがするんだけどな~

 

「かのんちゃん…」

 

ちーちゃんはスマホを見てかのんちゃんの名前を呟いていた。そっと覗き込むと……

 

『ごめんね……気がつかなくって』

 

とメッセージが送られていた。

フッと私はこっちに駆けてくる一人の姿を見つけ、そっと離れた。

 

「ちーちゃん!」

 

「かのんちゃん!?どうして…」

 

かのんちゃんは息を整えながら、ちーちゃんに話しだした

 

「来ちゃった。なんか電話で話してた時変だなって思って」

 

かのんちゃんは俯くちーちゃんの手を握り……

 

「なんかちぃちゃんすごい不安なんじゃないかって。勘違いかもしれないけど…あっ、私が伝えたかったのは一つだけ。私いつもちぃちゃんのこと尊敬してる。真面目に頑張って少しダメでもめげたり落ち込んだりしないし。だから…」

 

ちーちゃんはそっとかのんちゃんの手を振りほどき……かのんちゃんに背を向け……

 

「やっぱりダメだな…」

 

「えっ?」

 

「一人で頑張らなきゃいけないのに…自分で自分に自信持てるまでかのんちゃんがいないところで一人でやろうと思ったのに……かのんちゃんが来てくれた時やっぱりホッとしちゃった…」

 

やっぱりと言うべきか……ちーちゃんに必要なのは……かのんちゃんだった。まぁ私は今回は何もしてないけど……

 

「かのんちゃんは悪くないよ。悪いのは弱い私。かのんちゃんに頼らないって!今日ここでかのんちゃんのできないことをできる自分になるんだって!こう見えて私…負けず嫌いなんだ」

 

「だったら私も思ってた。ちぃちゃんに助けてもらってばっかりだって」

 

「えっ?」

 

「歌えなかった時、失敗した時いつもちぃちゃんが助けてくれた」

 

「それはかのんちゃんがいたから…」

 

「じゃあ2人一緒だね!二人とも頑張ってきた。お互いがお互いを見てお互いを大切に思って……私ねあの時本当に感激したの!全身が震えた!『私かのんちゃんのできないことをできるようになる!かのんちゃんの歌みたいに大好きで夢中になれるもの!私も持てるようにがんばる!』って……なんてかっこいいんだろうって。私もちぃちゃんのこと見習わなきゃって。真似できないくらい歌えるようにならなきゃって」

 

「あっ……」

 

さっきまで天気が悪かったのに……いつの間にか晴れてきた。まるでちーちゃんの心みたいな……

 

「ありがとう。あの言葉があったから私今こうして歌っていられる」

 

ちーちゃんも心が晴れ、二人でういっす~と掛け声をしていると……

 

「紗桜莉ちゃんもありがとうね……かのんちゃんを呼んでくれたんでしょ」

 

「そのつもりだったけど、電話したときにかのんちゃん、もう向かってるって行ってたからね」

 

「あはは、それでも紗桜莉ちゃん、ありがとう。ちぃちゃんのこと見守ってくれて」

 

「ま、こっちに残ったんだから……それぐらいはね」

 

何て言うか改まってお礼を言われるのはちょっと恥ずかしいんだけど……照れているのがバレないように……と顔を背けた

 

「紗桜莉ちゃん、照れてる~二人とも行ってくるね」

 

私とかのんちゃんはちーちゃんを見送り、ちーちゃんは見事優勝を果たすのであった

 

 

 

 

 

 

 

そして島でのライブはちーちゃんを入れて、四人で行い、素晴らしいステージを見せてくれた

 

「貴方も出ればいいのに」

 

「摩央さん、私はまだまだですよ」

 

「そのときが来たら楽しみにしてるわ」

 

「えぇ、その時はお呼びしますね」

 

お互いに微笑み合うのであった。




次回!生徒会選挙開幕!

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