新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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色々と秘密に触れていきます


28 一人の隠された想い

恋side

 

「立候補?」

 

「何か普通科で1人いるんだって」

 

「選挙になっちゃうけど大丈夫かな?」

 

「普通科の方が多いし…ましてや選挙管理委員はあのお姫様だし……」

 

音楽科の子に心配されたが、私としては特に気には止めずそう言った。

 

「仕方ないです。それに必ずしも普通科の生徒が普通科の候補者を応援するとは限りません。頑張るしかないです」

 

「そうだね」

 

「うん頑張ってね」

 

「もし手伝うことあったら言ってね」

 

「ありがとうございます」

 

「じゃあね~!」

 

彼女たちを見送り、私は書いた立候補用紙を見つめた。全ては……母が残したこの学校のために……

 

「あ、葉月さん。こんにちわ」

 

すると一人の少女が声をかけてきたけど……確か……音楽科の…………

 

「鳥坂さん?」

 

「あ、知ってるんですね」

 

「ええ……同じ音楽科の方ですし……」

 

「…………そう」

 

「?」

 

何故か彼女は寂しそうな顔を一瞬し、すぐに笑顔で…………

 

「生徒会長に立候補なんですね」

 

「えぇ」

 

「私は葉月さんには入れないですから」

 

「え?」

 

「私は葉月さんのこと……嫌いなんで……特に今の貴方は……大嫌い」

 

彼女はそれだけを伝え、出ていくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

早速すみれちゃんの動画を撮ることになった私たち。

 

 

「生徒会長候補 平安名すみれ!合言葉は結ヶ丘ギャラ『ああっ!待て~!』クシー!」

 

何か今、遮られたけど……大丈夫かな?

 

「OKデ~ス」

 

「いいわけないでしょ!」

 

何かくぅちゃんがやる気ないけど……そんなにかのんちゃんにやってもらいたかったのかな?

 

「なにそのテンションの低さは!もっと本気でやりなさいったらやりなさいよ!ショービジネスの世界で生きてきたこの私の力をもってすれば…」

 

「かのんちゃ~ん!」

 

「あっ、どうだった?」

 

「今立候補が締め切られて正式に葉月さんとすみれちゃんの2人で争うことになったよ!」

 

「つまり葉月恋を倒せばこの学校の頂点に立てるというわけね」

 

「まぁ選挙事態は公平にしてるからね。どれだけすみれちゃんをアピール出来るかだけど…………」

 

「とはいっても葉月さんこの学校の創立者の娘っていうし…」

 

「勝てるわけがないデス」

 

「味方が諦めてどうする!」

 

「あっでも葉月さんも盤石ってわけじゃないらしいよ。実際音楽科ではクラス委員でみんなをまとめてるし人気もあるんだけど普通科をちょっと下に見てるんじゃないかって噂もあって…」

 

「そうなんだ」

 

「そう言えば……ちょっと気になった事があるんだけど……紗桜莉ちゃん」

 

「ん?」

 

「規約の七……あれ大丈夫なの?」

 

「あー掲示板だと分かりづらいよね。まぁわざわざ書くことじゃなかったし……」

 

「何の話?」

 

「かのんちゃん、紗桜莉ちゃんはしっかりとその後の事も考えてるってことだよ」

 

「?」

 

「とりあえず私はそろそろ管理委員の仕事に入るから、すみれちゃん、頑張ってね」

 

私はそう言って、仕事に入るのであった

 

 

 

 

 

 

 

選挙のある程度の準備を終わらせ、そろそろかのんちゃんたちの所に戻ろうかと思っていたら……

 

「こんにちわ」

 

「鳥坂さん、どうしたの?」

 

「そうね……様子を見に?」

 

「へー敵情視察?」

 

「違うわ……私からしてみれば葉月さんに生徒会長になってほしくないの」

 

「それはどうして?」

 

「……今の彼女は……一人で全てを背負おうとしてる。だからよ」

 

鳥坂さんはそれだけを言って去っていった。本当に彼女の目的が分からないんだけど…………

 

そんなことを考えていると電話がなり、相手はかのんちゃん?

出てみると……

 

『えっと、ペナルティーつけられちゃった』

 

「はい?」

 

かのんちゃんの話を聞くと、すみれちゃんは音楽科の票を集めようとして、ギリギリのセーフを狙い、たこやき屋のキッチンカーを使って買収行為をしたらしいけど……騒ぎを聞き付けた理事長に注意を受け、私の作った規約違反に触れているため…………

 

「……規約守ろうよ」

 

『そんな淡々に言わないであげて……』

 

はぁ、まぁ仕方ないよね…………




次回はちょっと長めになるかもです

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