新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

3 / 141
今回も短めです!


03 案内と貰ったもの

かのんちゃんに近くを案内してもらうことになったけど……

 

「はい、ここの公園で日向に当たると気持ちいいんだよ」

 

「そうなんだ。確かに自然も豊かだしね」

 

 

 

 

「ここの神社、人気がないから一人でボーとするのに打ってつけなんだよ」

 

「へ、へぇ」

 

 

 

 

 

 

 

「ここの喫茶店、静かでいいんだよ」

 

「いや、ちょっと待とうか」

 

いい加減ツッコミを入れたくなったよ。

 

「どうしたの?」

 

「あのさ、案内してくれるのはいいけど、何か色々と片寄ってない?」

 

なんというかお年寄りの人が行くような場所なんだけど…………

 

「もっとこう街とかの方で……」

 

「えっと……その……ね。なんというか人混みが苦手で」

 

「そうなの?」

 

「うん、何て言うか疲れちゃうんだよね」

 

人混みで疲れちゃうか。かのんちゃんのあの問題から来てるのかな?

 

「だからごめん!ちゃんと案内したいけど……」

 

「いいよ。無理にやらせたら悪いし……私は人が嫌がることはさせたくないし」

 

「紗桜莉ちゃん…………」

 

「まぁさせたくないだけだけどね」

 

「うん、それを言わなければ良かったよ…………お願いだから犯罪だけは起こさないでね」

 

「ひどいな~私は犯罪に手を染めたりはしないよ」

 

「……ピッキングは犯罪にならないのかな?」

 

かのんちゃんのぼやきを無視して、これからどうしたものか……特にやることない…………部屋の片付けも終わったし…………

 

「そう言えばやりたいことがあるんだよね?」

 

「うん、そうだよ」

 

「その紗桜莉ちゃんが憧れた人ってどんな人なの?」

 

「どんな人か…………」

 

会って話したことはないけど…………あくまで私の印象から言うとすれば…………

 

「天使みたいな人かな?」

 

「天使?」

 

「うん、あくまでそう思っただけなんだけど…………歌う姿は神秘的で…………白い翼が見えたかな?」

 

だから天使という訳じゃないんだろうけど……

 

「それに笑顔がすごい惹かれるの…………」

 

「そんな人が本当にいるの?」

 

「うん……でもその人はあんまり配信とかしないし、したとしても期間限定だから…………違法で動画をあげても直ぐに消されてるし…………」

 

「そんなに厳しいんだ……」

 

「厳しいんじゃなく……ただ正しいことをしてる感じかな?」

 

本当に私のイメージだけど…………でも本当にまた会いたい。ただ今度はスクールアイドルとして…………

 

「さて帰ろうか……」

 

「天使みたいな人か…………本当にどんな人なんだろう?」

 

 

 

 

 

 

 

次の日が入学式ということで、私は早めに寝る。そんなときに見た夢は…………私だけじゃなく……かのんちゃんと一緒にあの人にあっている夢だった。あの人は……変わらない笑顔で私たちを出迎えてくれた…………

 

 

 

 

 

 

 

流石に夢だよね。あの人が前に見たときより変わってないって…………

 

夢から覚めて一人でため息をついた。

 

「明日から始まるんだ…………」

 

私にとって大きな一歩をようやく踏み出せる。困難はあるけど……それでも私は乗り越えていきたい…………

 

「それが私が貰ったものだから…………」

 

あの日、あの人から勇気をもらえた気がする。その勇気を生かさないと!




イマイチスーパースターの時系列が分かりませんが…………紗桜莉ちゃんの憧れの彼女は二十歳位かな?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。