新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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チェケラ回!


38 ラップだYO!

「ついに発表デス!これが今年の地区予選エントリー校デス!」

 

ついに始まったラブライブ地区予選。私は私で手伝えるときは手伝うけど……

 

「なにこの数。これで地区予選?」

 

「こんなにたくさんの高校がエントリーしてるの?」

 

「今年は史上最多過去最大の大会と言われていまして」

 

「競争率が高いということですか?」

 

「あまりの数の多さから地区大会の前にふるい落としがあるという噂も…」

 

「地区大会にすら出られないの?」

 

それはかなり厳しいものになりそうだよね。

 

「分かりませんが去年までの形は難しいという話もありまして。例えば…」

 

「じゃんけんで勝ったグループだけにするとか?」

 

「最初はグー」

 

「じゃんけん…」

 

「さすがにそれはないんじゃ?」

 

「じゃあ何があるっていうのよ!」

 

「それは行ってみるしかないよ。地区予選の説明会に」

 

「紗桜莉ちゃんは手伝いだけど、説明会には……」

 

「まぁ私と鳥坂さんは留守番ね」

 

「どのような事になるかは待っています」

 

「ですが紗桜莉さんは大丈夫なのデスカ?」

 

「大丈夫って?」

 

「聞く限りではソロアイドルの大会は人数こそは少ないですが、その分レベルも高いデス」

 

あー、それならなんとかなってる。

 

「私の場合は予選地区参加まではしっかり決まってるから、本番までは練習になるし、それにね。私はみんなのために出来ることをやっておきたいから」

 

「そうデスカ……それでは紗桜莉さん、サポートお願いしますね」

 

「うん!みんなが練習に集中できるように……先ずは池の水を抜いてくるから!」

 

私は機材を持って、部室から出ていくのであった。

 

「池の水?」

 

「あぁ、理事長が中庭の池が汚れているから掃除できないかと話していましたから…………」

 

「要するに紗桜莉ちゃんにしか出来ないことをするのね」

 

「あはは、紗桜莉ちゃんは何でも出来るから…………」

 

 

 

 

 

かのんside

 

 

「ジャン!今年もついにラブライブが始まりま~す!

皆さん気になっているのは地区予選の方法かと思うので!ま~ずここで発表しちゃいま~す!」

 

「きたね」

 

「うん」

 

「さて毎年盛り上がる地区予選ですが~!今年は出場校が多く全てのグループに歌ってもらうのは困難と判断したためここでじゃんけんをして…」

 

「それ見なさい!見なさいったら見なさい!」

 

「勝ちます!勝ちますよ~!」

 

本当にじゃんけんとは……すると……

 

「…と思ったのですがやっぱりそれだと負けたグループが可哀想という話になりまして」

 

だよね~流石にじゃんけんだとね……

 

「なんですと!?」

 

「紛らわしいわね!」

 

「各地区ごと歌に課題をつけることになりました!」

 

「課題?」

 

「出された課題を歌に盛り込んで大会で披露してもらうことになりま~す!ここ東京南西地区は渋谷を含む流行の最先端地区!ということで課題は……こちら!」

 

画面に映し出されたものを見て、私たちは動揺するのであった

 

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

「ラップ?」

 

色々と準備を終わらせて、休憩しに行くと、みんなが戻ってきていた。私は話を聞くと課題としてラップが出されたらしい

 

「そうなんです……だから」

 

「だからかのんちゃんがストリートスタイルなんだね……」

 

まぁ何かラップと言ったらこういう格好って感じがするけど…………

 

「それじゃかのんちゃん、早速」

 

「う、うん……Hey!Yo!私の名前は澁谷かのん!澁谷といっても渋谷は苦手!こ…言葉が…出てこない…」

 

まぁラップって慣れてないと難しからね……にしてもかのんちゃんの格好はけっこう似合ってる

 

「ではまさかそれが正式衣装…!?」

 

「やっぱりちぃちゃんやってよ~。歌と違って難しいよ~」

 

「分かった。ダンスの教室とかで何度か教えてもらったことあるからやってみるね」

 

今度はちーちゃんの番に……

 

「Hey!Yo!私千砂都 嵐千砂都!生まれはこの辺 特技はダンス!嵐を呼ぶっす ちぃちゃんダンス!ふっ!」

 

「ええっ!?」

 

おぉ、ラップだけど……何かダンスに集中していて、途中からラップを忘れてない?

 

「Hey!」

 

「あの~ラップは?」

 

「あっそうだった!いや~ダンス始まっちゃうとついそっちに夢中になっちゃうんだよね~」

 

「千砂都さんはやはりダンスで他のグループに差をつけてほしいのでこの役目は不向きではないかと」

 

「となると…」

 

「わ、わたくしは無理です!何も知らないのですから!」

 

「大丈夫!とりあえず韻を踏んで思ったことを歌にすればいいだけ!」

 

「Hey!まずは自己紹介とかやってみちゃおうYO!」

 

「じ、自己紹介…韻を踏んで…秋あかね 歌にいざよう 葉月恋 想いはいまだ 十六夜なり」

 

いや、それはラップじゃない……と言うかかのんちゃんとちーちゃんの見て、なぜそこに行き着くの?

 

「それは俳句」

 

「短歌です!韻を踏めと言ったではないですか!ちなみにこれは”躊躇する”という意味の”いざよう”と16歳であるわたくしの”十六夜”をかけて…」

 

「どうでもいいんだけど」

 

「鳥坂さん、今日から恋ちゃんの家ではラップを流すようにして」

 

「分かりました。恋お嬢様は……まぁ不勉強ですからね……」

 

とりあえず色んな音楽があることを知ってもらわないとね……え?流すだけでいいのかって?流石に私でも椅子に固定してヘッドホンに大音量で流したりしないよ~

 

「恋ちゃんもダメとなると…可可ちゃん!」

 

「Hey!Yo!△※◎*▽☆#!」

 

「は中国語になってしまうし…」

 

「そうなると残るはすみれちゃん?」

 

「無理デス!大切なラブライブの最初の課題ですよ!2人よりポテンシャルが低いのこの人に任せるわけには…」

 

「Hey!Yo!お見知りおきに自己紹介!でも結女のみんなにしとこうかい!私の名前はヘアンナスミレ!AB型の神社の娘!Hey!」

 

「マジデスカ…」

 

「すごい…」

 

「即興でそんなに歌えるなんて…」

 

まぁすみれちゃんならできそうな気はしていたけどね。何だかんだ努力家だし、何でもできちゃうし……

 

「これでも小さい頃からショービジネスの世界で場数は踏んでいるの。アドリブだったら負けないわ」

 

「これはいける!」

 

「それじゃ方針も固まったみたいだし、私は池の水を抜く準備をしておかないとね」

 

何かあったらよろしくと伝えて作業に戻るのであった

 




次回!池の中からあの外来種発見!

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