新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

4 / 141
何か久しぶりに更新したような…………


04 入学!

かのんside

 

音楽科への試験で私は歌えなかった……それが春休み中ずっと頭の中にあって…………

 

「バーカ!歌えたら苦労しないっつうの!」

 

なんてやさぐれていたら……あれ?

 

「お姉ちゃん!もう!いるんだったら返事してよ!」

 

「あ~そう言えば紗桜莉ちゃんは?」

 

いつもなら自然に私の言葉にたいしてツッコミを入れるはずなのに…………今日は全然つっこみがない

 

「紗桜莉さん?先に学校に行ったよ。何か…………」

 

『ちょっと距離があっても声が聞こえる小型の機械を設置するために先に行くね』

 

「って言ってたけど」

 

………………先に行ったのか~何を設置しているのかは突っ込まない方がいいよね

 

「いってきま~す」

 

「おはようは?」

 

「おはよう」

 

「朝御飯いいの?」

 

「うん」

 

何か紗桜莉ちゃんがいないだけで前みたいに戻ったみたい…………なんて思ったり…………

 

「マンマルいってくるね」

 

看板コノハズクのマンマルに挨拶して、私は学校に行くのであった。行く間際にお母さんに制服似合ってるって言われたけど……似合ってなんかないよ

 

 

 

 

 

私はヘッドフォンをして、周りの音が聞こえないようにした。これなら……何も気にしなくて済む…………

 

それにしても紗桜莉ちゃん……とうちょ…………距離が離れていても声が聞こえる小型の機械を何のために設置しようとしてるのやら…………もしかしてヤバイことに?まさかね?

 

ふっと気がつくと中学の頃クラスメイトとばったり出くわした

 

「うわあああ!」

 

「かのんちゃん!」

 

「おはよ~。春休みあっという間だったね~」

 

「そう?私早く結ヶ丘に通いたくてずっとうずうずしてた~!」

 

「アハハハッ、やっぱり音楽科受かる子はすごいな~。それに制服も似合ってるぅ~」

 

はぁ……なんでこんなところで出くわすんだろう?と言うかあんまり会いたくなかった

 

「ありがと。かのんちゃんも」

 

「普通科の制服もかわいいよね」

 

「そ…そう?アハハハ…」

 

「あ、ごめんなさい!そういう意味で言ったわけじゃ…」

 

「いいのいいのいいの!しょうがないよ。もう気にしてないし。それに普通科の方が気楽だしね」

 

「まさかかのんちゃんが音楽科落ちちゃうなんて…。ずっとかのんちゃんの歌好きだったから…」

 

お願いだから……気を遣わないで……そっちの方がかなり辛い…………

私はたまたま見かけた子猫を理由にその場を離れるのであった

 

 

 

 

 

はぁこれだったら紗桜莉ちゃんと一緒にいけば良かったかな…………と言うか私はどんだけ紗桜莉ちゃんを信頼してるんだろう?

 

もう悩んでても仕方ない…………

私はヘッドフォンをつけ直して、歌いながら歩き出した。本当にこれならいくらでも歌えるのに…………

 

「ハァ…。何でもない時はいくらでも声が出るのに…」

 

ため息をついていると突然見知らぬ女の子が目の前に現れて……え?何?何語?と言うか顔が近い近い!?何かしら言ってごまかさないと…………

 

「ニーハオ!シェーシェー!ショーロンポー!サイチェーン!」

 

よし、このまま逃げ……って追ってくるし!?

 

「怖い怖い~!」

 

「待ってクダサ~イ!」

 

何とか車の影に隠れてやり過ごし…………

 

「留学生?もううっかり歌っちゃったばっかりに!」

 

「何やってんの?」

 

「うわぁっ!ちぃちゃん!?」

 

「うい~っす」

 

白い髪に両サイドにお団子の子…………幼馴染みの嵐 千砂都ちゃん。私はちいちゃんって呼んでる

 

「今向こうに変な子が…」

 

「誰もいないよ?」

 

「よかった…ちぃちゃん音楽科の制服かっこいいね!」

 

「えへへへ~」

 

「せっかく合格したんだから頑張らないとねダンス」

 

「うん。かのんちゃんも歌続けるんでしょ?」

 

「私?私は…」

 

どうしよう…………

 

「そう言えば居候の子は?会ってみたかったんだけど?」

 

「うーん、何か距離が離れていても声が聞こえる小型の機械を設置するために先に行ったみたいで……」

 

「それ、盗聴機って言わない?」

 

「…………うん」

 

「何か話聞く限りだと、すごい子なんだね」

 

すごいのベクトルは違うとは思うけど…………

 

とりあえずちぃちゃんと一緒に学校へと向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

「新しいこと始めるのもいいかなって。ほら受験前に言ったでしょ?合格しなかったら最後にするって諦めるって」

 

「でも私はかのんちゃんの歌聴いていたいけどな。ねぇ今日から私たこ焼き屋でバイトするんだ。よかったら遊びに来てよ!」

 

新しいことか…………ちぃちゃんと別れ、教室に入ると

 

「ふぅ~設置完了。あれ?かのんちゃん、遅かったね」

 

「紗桜莉ちゃん……」

 

何か朝だけで色々と合ったからすごい安心してしまう

 

「と言うか盗聴機設置してたの?」

 

「うん!まぁ設置だけだから使用するつもりはないけど」

 

「じゃあ何のために?」

 

「ここの防犯システムはどんな感じかなって」

 

「いや、知ってどうするのさ?」

 

「うーん、まぁ聞かない方がいいかな?」

 

怪しく笑ってるけど……本当に何をしたいんだろう?

 

「ほらほら、入学式始まるから行こう」

 

「う、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

体育館に入り、椅子に座り入学式が始まった

 

「このような形で第一回生を迎えることができたことを心よりうれしく思います。ご存じの方も多いと思いますがこの学校はもともとは神宮音楽学校でした。この地に根づく音楽の歴史を、特に音楽科の生徒は引き継ぎ大きく羽ばたいていってほしいと思います」

 

音楽か………………

 

 

 

 

 

教室に戻り、自己紹介をしていると今朝の子が…………同じクラスなの?

 

「平安名すみれです。よろしく」

 

「相花紗桜莉です。興味あることには全力です!」

 

興味があることが片寄ってるよって突っ込まない方がいいよね…………

 

「はじめまして。上海から来ました唐可可といいます。お母さんが日本人デス!ところで皆さんはスクールアイドルに興味ありませんか?可可は皆さんと一緒にスクールアイドルがしたいデス!」

 

「スクールアイドル!!」

 

紗桜莉ちゃんはすごい興味を…………そっかやりたいことって…………




見返したりしてると、かのんちゃんの心を抉りすぎでは?気のせい?
感想待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。