ちーちゃんの提案でかのんちゃんたちの母校の小学校を訪れた私たち。これで少しはかのんちゃんが前を向ければいいんだけどな~
「わざわざ来てくれるなんてありがとうね」
「家も近いので」
「スクールアイドルっていうの?この学校の生徒でも憧れている子は結構いてね」
「本当ですか?」
「嬉しい!」
意外と二人のことを覚えてる先生とかいるんだ…まぁ卒業生のことを応援してくれるっていうのもいいかもね
するとある教室を見るとかのんちゃんとちーちゃんの二人は懐かしそうにしていた
「ここ私とかのんちゃんがいた教室!」
「机ちっさ!」
「小学生ってこんなに小さかったんですね」
「それくらい私たちが成長してるってことだね」
まぁ私の場合は高学年あたりから学校に行かずに病院にいたけどね
「ちぃちゃんいつもここでダンスしてたよね!」
「かのんちゃんだっていつも歌ってたよ?」
「そうだっけ?」
かのんちゃんは教室に貼られていた『合唱コンクール!めざせ優勝!』を見つめ、懐かしそうにしていた
「行こうか」
「うん」
「当日はこの講堂のステージで歌ってもらうことになります」
次に移動した場所はかのんちゃんたちが歌うステージの講堂だった。結構広いんだ…というかここって普通の小学校だよね?いや、都会の小学校と考えれば……
「思ったより広い…」
「当たり前デス!生徒みんな集まるのですから」
「かのんちゃん。ちょっとステージ上がってみる?」
ちーちゃんの提案で試しにステージに上がることになり、舞台裏へと向かうとかのんちゃんは立ち止った。
「ここは…」
「どうかしたの?」
「ちょっと思い出深いところなんだ」
思い出深いところ?ちょっと気になるけど…あとで聞いてみよう
わたしたちはステージに上がり、観客席を見つめた。やっぱり広いな~
「かのんちゃんちょっとだけ歌ってみせてよ」
「えっ?」
「練習です。せっかく来たことですししておいた方がよいでしょう?」
「ごめん。ちょっと待って」
歌おうとしたけど、やっぱり一人では歌えないみたいだったけど……ちーちゃんがかのんちゃんの手を握るとみんなも握り始め、歌い始めた。
「心配してたけど……大丈夫みたいだね」
「何が?」
「何でもないよ」
「紗桜莉ちゃんが信じてた通りだね」
「まぁね……」
「というか紗桜莉もどうせなら一緒に歌いなさいよ」
「へ?」
「そうですね。今回はダンスなどないので一緒に歌うのであれば問題ないはずです」
「六人で歌いマショウ!」
六人か……それもいいかもね。私たちは六人で歌うことになったのだった。
次の日
次の大会も近いため、みんな頑張って練習をしていた。私も気合入れないと……
「はい!」
「ふぅ~!」
「今回も難しいダンスだねぇ!」
「東京大会でのライブだよ?引けを取らないようにって気合い入れて作ったんだ」
「勝てるかなぁ…」
「私は十分可能性はあると思う。このメンバーなら!」
確かにかのんちゃんたちなら十分過ぎるほど勝てる可能性がある。とはいえサニパもきっとすごい仕上がりなんだろうな~
「大変デス~!」
するとくぅちゃんが慌ててやってきた。というか練習に遅れてない?
「練習始まっているわよ!」
「東京大会の課題が発表されマシタ!」
「課題?」
また課題があるんだ……とりあえず見てみることにした
『東京大会の課題はこちら!独唱。歌を聴かせるソロパートを曲に取り入れてください!』
「また難しいお題ね」
「純粋な歌唱力が試されますね」
独唱……確かに難しいけど……でもこれ……
みんなも同じことを思っていたのかかのんちゃんのことを見ていた
「じ~っ」
「え?えっ?えっ!?」
「異論を唱える人はいませんよ~!」
「えぇ~!?」
「かのんさんで決まりですね」
「違う課題ならやってあげてもよかったんだけど」
「Liellaが始まったのはかのんちゃんがあの時歌ったから。可可ちゃんの想いに応えたから」
「ちぃちゃん…」
「かのんちゃん以外いないよ」
まぁだれも反対はしてないから大丈夫みたいだけど……いや反対云々じゃないみたいだね
「かのんちゃん、このままでいいのかな?」
ちーちゃんに相談があるといわれて、ちょっと都合してもらった教室で話をすることになったけど
「歌えてはいたじゃない」
「そうだけど……」
「でもそれはみんなと一緒だったから…でしょ」
「うん……」
「私はこれ以上は口出すつもりはないよ」
「え?」
「ちーちゃんがそうしたいならそうするべきだよ」
「紗桜莉ちゃん……」
「冷たいと思った?でもこのままでいいって思って止まるならそれまで大会も負けて終わると思うよ」
「……」
「もしもかのんちゃんが乗り越えたら、それはきっとLiellaが大きく変われるはずだから……」
「そうだよね……」
「あとでくぅちゃんにでも相談してみようか」
感想待ってます!