人生において最大の不幸が誰しも訪れる。だけどそれがいつなのかは誰にもわからない。
だけど私からしてみればその最大の不幸がいつだったのか分かっていた。それは中学生のころだ。
車にひかれた私は、重傷であったけど傷とかはあまり残らないといわれたが……
「後遺症ですか」
「えぇ、両足にね。あまり激しい運動は控えるようにね」
それから正直色々と変わったのかもしれない。元々運動は好きではないから良かったかもしれないけど……どこか退屈になってしまった。
リハビリのを続ければ幾分かはマシになるとは言われたけど、はっきり言って元に戻らないのであればやる意味がない。それにただた辛いだけのリハビリなんて……
そんな病院生活が続く中、私はあの人と出会った。
それはある日、病院の中庭でボーとしているとどこからか歌声が聞こえた。優しい歌声……どんな人が歌っているのか気になり、見に行くと……私より少し年上の女の子が歌っていた。その人の周りには歌声に聞きいっている人たちがいる。
「ありがとうございました」
その人は歌い終わると、私に気が付いたのかこっちに来た。
「こんにちわ」
「こんにちわ……」
「歌聞いてくれてたの?」
「あの。ボランティアの人ですか?」
たまにボランティアの人たちが来ていろいろとやってくれたりしてるけど、この人を見るのは初めてだ
「うーん、ボランティアの人って言うか……今日は友達の手伝いでね」
「はぁ……」
わざわざ手伝うって……友達思いなのか暇なのか……
「歌うまいんですね」
「えへへ、こう見えてスクールアイドルだから」
「スクールアイドル?」
聞いたことはあったけど、そこまで興味はなかった。というかアイドルならテレビとか出ているんじゃ……
「まぁ人によってはアイドルの真似事とか言ってる人がいるけどね……それでもみんな一生懸命だったりするんだよ」
「……」
「まぁ私も始めたときは幼馴染がときめいちゃって……」
「ときめく?」
「うん、ときめいちゃってね……私も最初は興味本位でやっていったけど……徐々に…ね」
よくわからないけど……本気でやってるんだ……
「そのスクールアイドルって……」
「興味ある?」
「多少はですが……私みたいな子でもできますか?」
「どういうこと?」
私は何故かこの人に自分の状態を話していた。こんな今日あったばっかりの人に話すことでもないのに……
「こんな私でも歌えますか?」
「……分からない」
いや、そこは普通に出来るよとか言ってくれるところじゃないの?
「いや……ふつうは踊ったりしないといけないけど……でもどんなアイドルでも受け入れてくれるのスクールアイドルだから……やってみないとわからないかな」
やってみないとか……
「なんとなく参考になりました……」
「あはは、良かった。それじゃ私はそろそろ行くね」
「あ、はい」
「それとアドバイス。スクールアイドルをやるだけじゃなくって他にも興味があることを知っていったり、やっていったりしてもいいかもね。勿論できる限りのことをね」
「……はい!」
私はその天使みたいな人と出会ってから、変わったのかもしれない。リハビリを頑張りつつ、ボイストレーニングをしたり、興味があることを知っていこうとしていった。
そして今……
「紗桜莉ちゃん!」
家でいろいろと作業をしているとかのんちゃんが私の部屋に来た。
「どうしたの?大声で」
「あの……って何してるの?」
「何って……前に頼まれ事して……超強力!長距離殺虫剤を作ったんだけど」
「それ……環境とか大丈夫なの?」
「…………さぁ?」
「さぁって……」
かのんちゃんはあきれた顔をしてるけど、いや、頼んできた人に文句言ってよね……と言うか今は冬だから普通に虫とかいないから来年用なのかもしれないし
「それで何か用?」
「そうだった……紗桜莉ちゃん!ソロアイドルの大会が忙しいのは分かってるけど……次の私たちの予選……一緒に出て!」
とんでもないことを言い出してない?いや、かのんちゃんはかのんちゃんの考えがあって言ってるのかもしれないけど…………
「ごめん……無理」
次回もオリストです!
何故紗桜莉が断ったのから……次回!
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