私の大会も終わり、次はかのんちゃんたちの番だけど……
「ワンツースリーフォー!可可ちゃん肩で息しない!」
「は~い!」
「すみれちゃんは止まる位置ちょっとだけずれちゃってる!」
「えっうそ!?」
「はいお疲れ~!今日はここまで~!」
今まで以上に気合いが入っていた。
「ハァハァ…」
「あれ?」
「手加減なさすぎ!」
「ありゃ?気合い入りすぎちゃった?」
「足が棒ですぅ~!」
まぁ気合いが入ってるのはいいけど、変に頑張りすぎないようにしてほしいとは思うけど……
「まだまだ!かなり良くなってきてる。この調子でランニングもう1セットいこう!」
「えぇ~!」
「あなた力みすぎじゃない?」
「だって東京大会が近いんだよ!?何か頑張った分だけできるようになっていくのって楽しいなって思って」
かのんちゃんが本当に気合いが入ってるな~
「それに紗桜莉ちゃんにあんな風に泣かれたら、頑張らないといけなくなっちゃうしね」
う///あれは忘れてほしいのだけど……
「確かにあの紗桜莉さんが泣くなんて」
「というより悔しいと言う気持ちがあったのデスネ」
「鬼の目にも涙と言うことですかね?」
恋ちゃん、くぅちゃん、後で覚えておいてほしいのだけど…………
「よしいこう!」
「また外苑?」
「5セットぐらいいっちゃおう!」
「ええっ!?」
「あ、恋ちゃんとくぅちゃんは10セットね」
「「えぇ!?」」
細やかな仕返しをするのであった。
それにしても私の事がどうとかではなく、かのんちゃんは変わった気がする。
「かのんさん以前よりだいぶ変わりましたね。前向きになったというか…」
「そんなことないよ。これがかのんちゃん」
ちーちゃんの言う通りなら、変わったというより素のかのんちゃんを見せ始めたってことかな?
すると鳥坂さんがやって来て、
「お嬢様、理事長がお呼びです」
理事長が?恋ちゃん……何をやらかしたんだろう?
「恋ちゃんまたパソコンで見ちゃいけないものを…」
「見てません!忘れてください!」
「いいんだよ。趣味は人それぞれなんだから」
「だから違うと言っているのです!」
「まぁ私の方でセキュリティ上げておいたから、学校では見れないようにしたし……」
「もう紗桜莉ちゃん、この学校のセキュリティ管理してる感じなの?」
「色々と頼まれてきたし、理事長からお願いされたから……因みにパスワードは一日で切り替わるようにしてるし、ミスするとばくは……ゲフンゲフン」
「今……ヤバイこと言わなかった?」
かのんちゃん、そこは聞き間違いにした方がいいと思うよ。うん、色々と……ね
「ほら、理事長を待たせたらまずいから行ってきたら?」
「はい、そうですね」
恋ちゃんを見送ると、かのんちゃんたちが何の話だろうと話していたけど、私は何となく予想がつく……と言うより確定してるようなものだしね
恋side
理事長室に入ると、理事長があるものを見せてきた。
それは入学希望者数が……増えている!?
「すごいでしょう?私もまさかと思って。あなたたちに感謝しなくちゃ」
「そんな…」
「あぁそうだ。これあなたのお父様から。必要なお金を学校に寄付したいですって。連絡してあげなさい」
「お父様……」
お父様……本当にありが……
「あと、これは聞いた話だけど……貴方のお父さんに電話してきた人がいたみたいよ」
「え?」
「どうにも『娘さんが一人で残していった想いを結んでいこうとしているのに、父親であり、旦那さんであるあなたは何もしないのはおかしいと思うけど……そこら辺どうなのか?』ってね」
「一体誰が……」
いや、こう言うことをする人物に心当たりが……ありすぎる
「名前は名乗らなかったけど……結ヶ丘の生徒の一人と名乗ったらしいわよ……まぁ彼女ね」
本当に紗桜莉さんは……
裏でしっかりと動いている紗桜莉という……
感想待ってます