かのんside
HR終わった瞬間、急いで教室を出ていき隅の方で隠れた。すると……
「あれ?スバラシイコエノヒト?」
絶対にあれは私を誘う気満々だ。何とか見つからないように移動して…………
『スバラシイコエノヒト~!』
「あの子同じクラスか…大変そう…」
「そうかな?面白そうだよ」
「ひぃ!?紗桜莉ちゃん、いつのまに?」
「まぁ私の事は気にしない気にしない」
いや、気になるよ…………
「ほら、あそこに部活勧誘の張り紙あるよ」
「あ、うん」
二人で見てみると……
「え~っと…吹奏楽部にテニス部演劇部…」
「ピンと来ない?」
「うん……」
『皆さんはスクールアイドルに興味ありませんか?スクールアイドルに興味ありませんか~!?』
あれ?この声って……あの子だ…………何か看板持って……勧誘?
『可可は皆さんと一緒にスクールアイドルがしたいデス!一緒に始めてみませんか~?』
そう言いながら彼女は中に入ってきて……
「ひっ!」
「スバラシイコエノヒト~…」
また追いかけてきた!?私は急いでその場から逃げ出すのであった
「また逃げちゃった……はぁ」
追いかけ回され、互いに疲れはてて…………
息を切らしていた。するとまた何か言いながら詰め寄られる私、
「何言ってるか分かんないよ~!」
「あっ。失礼しました。あまりに興奮してついいつもの言葉が…改めまして私 可可。唐可可といいます」
「澁谷かのんです…」
「相花紗桜莉です」
うん、私はつっこまない……いつのまにか私の隣にいたことに関して絶対に
「かのんさんの歌はすばらしいデス!なので可可とスクールアイドルを始めてみませんか~?」
「スクールアイドルって…学校でアイドルってやつでしょ?」
「スクールアイドルがやりたくて日本に来ました!かのんさんの歌はすばらしいデス!是非私と一緒にスクールアイドルを…」
スクールアイドル…………私なんかじゃ……
「ごめんね。やっぱり私は遠慮しておく」
「なぜデスカ?」
「こういうのやるタイプじゃないっていうか…」
「そんなことありません。スクールアイドルは誰だってなれマス。それにかのんさんかわいいデス」
「はっ!?」
「とってもかわいいデス」
「か、かわいくはないと思うけど…」
「歌がお好きなんでしょう?」
「嫌いじゃ…ないけど?」
「絶対好きデス!可可分かりマス!だからかのんさんと一緒に始めたい。そのすばらしい歌声を是非スクールアイドルに…」
「えっと……紗桜莉ちゃんは……」
「私?うーん、入るつもりだけど…………」
あれ?入るつもりなんだ?でも何か問題あるのかな?
「このチラシを配っているのはあなたですね?」
紗桜莉side
何か黒髪ポニテの子がくぅちゃんのチラシを持ってやってきた。
「勝手にこんな勧誘を…。理事長の許可は取ったのですか?」
「あ…すみません。可可はただスクールアイドルを始めたいと思いまして」
「スクールアイドル…」
「いけませんでしたか?この学校は音楽に力を入れると聞きましたので可可はここに…」
「音楽に力を入れるからこそ勝手なことはやらないでほしいのです」
勝手なこと……ね……何言ってるの?この子は?
「ちょっといい?いきなりそんなこと言ったらかわいそうなんじゃないかな。海外から来たばかりなのに」
「あなたは?この生徒と関係があるのですか?」
「関係…まぁなくはないというか…」
「それならあなたにも言っておきます。この学校にとって音楽はとても大切なものです。生半可な気持ちで勝手に行動することは慎んで下さい」
「生半可かどうかなんて分からないでしょ!なんでスクールアイドルがダメかちゃんと説明してあげなよ!頭ごなしにダメだなんてかわいそうでしょ!」
かのんちゃんも負けじと言い返すけど、こういう相手は聞かなそうなんだよね
「ふさわしくないからです」
「ふさわしいって何?スクールアイドルのどこがふさわしくないっていうの?」
「少なくともこの学校にとっていいものとは言えない」
「どうしてそんなこと言い切れるの!?」
「あなたはどうなの?」
「え?」
「あなたもやりたいのですか?スクールアイドルを」
「私は…」
「とにかく今日は帰って下さい。音楽科の生徒の邪魔にならないよう」
そう言って去ろうとするポニテさん…………さて私も参加するかな?
「ねぇ、かのんちゃん、あの偉そうな子誰?」
「え?」
「何か自分はこの学校の生徒代表ですって言い方してけど、今日入学式なのになんであぁも偉そうなのかな?」
「貴方…………」
「もしかして、音楽科だからって、自分が一番偉いって思ってる痛い子?」
「………………喧嘩売ってるんですか?」
「あはは、売ってないですよ~買っているだけです」
「紗桜莉ちゃん…………」
「あ、あの……落ち着いてくだサイ」
「……先ほども言いましたが、音楽科の邪魔は…………」
「なるほど邪魔にならなければいいんですね。それと音楽科云々関係なければいいんですよね?それなら」
私は鞄からあるものを取り出そうとすると、間違えてちょっと重たいものを落した
「え?それってドラマとかでみる……」
「スタン…………」
「ビリビリペンだよ」
「…………それは校則い」
「えぇ~都会は怖いから護身用なんですけど~もしかしてこれで私が襲われたら貴方はどう責任とるんですか?ポニテさん」
「…………」
「まぁポニテさんも忙しいですからそろそろ戻った方がいいですよ。それとも…………まだ邪魔しますか?人に邪魔はするなと言っておいて、自分は邪魔していいのか?よく考えた方がいいですよ」
「…………わかりました……では」
私は軽く手を振ると……
「あの……紗桜莉ちゃん、怖すぎだよ」
「とは言え……何だか助かりました。ありがとうございます」
「いいよ。私もあの子にちょっとイラッてきたから…………こんな空気の中で申し訳ないけど……くぅちゃん」
「くぅちゃん!?」
「私はスクールアイドルやるつもりだよ」
「本当デスか!?」
「うん!でも……ソロとしてだけど」
マジで今回の話は書いてて楽しかった。全然話的には進んでないですが
本編二話辺りでもまた…………
因みに虹白主人公は正論を、こちらでは暴論+煽りを
感想待ってます!