新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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一期も佳境に!


52 みんなの想いを……

紗桜莉side

 

ステージの準備もあともう少し、今日最終確認終わればOK。そんな朝、窓の外を見ると……雪か……凄いな~

 

「もう一頑張りしますか」

 

かのんちゃんたちには最高のステージで踊ってもらわないとね!

今ごろ、みんなも今日の事をしっかり気合いをいれてるんだろうな~

 

 

 

 

すみれside

 

今日と言う日に限って……なんで家の手伝いをしてるのかしら?

 

「なんでよりによって今日みたいな日に…」

 

「お姉ちゃんサボっちゃダメ!」

 

「は~い」

 

妹に注意をされながら、仕事をしていると見覚えのある人物が何かを背負ってこっちにやって来る。

 

「すみれ~!」

 

「こんな時間に何?本番は夜よ?」

 

「他に場所がないので仕方なく来マシタ。これを1日だけ預かってクダサイ!」

 

「アンタの宝物じゃないの?」

 

「しかし今日だけはライバルです。今日だけはファンをやめます!」

 

可可らしいわね……私はそんな可可にお守りを渡した。

 

「一応渡しておくわよ。これからも一緒に続けられるように」

 

「すみれ……」

 

 

 

 

 

恋side

 

「お待たせしました」

 

サヤさんが淹れてくれた紅茶を飲む私……サヤさんとは……ううん、サヤさんだけじゃない。鳥坂さんとも下手をすれば一緒にいられなかったかもしれない

 

「サヤさん、鳥坂さん、またあなたたちと暮らせて幸せです」

 

「こちらこそ。お母様のつくった学校を守ろうとする恋様を再びお手伝いできることを誇りに思います」

 

「こうしていられるのもあの子のお陰だね」

 

「そうですね……最初はいがみ合っていましたが……今はもう便りになる仲間です」

 

紗桜莉さんにちゃんと恩返しをしないとですね

 

 

 

 

 

かのんside

 

「おはよ~!」

 

「あら早起きね」

 

「朝御飯学校に持っていってもいい?」

 

「もちろん!」

 

「お姉ちゃん忘れてるよヘッドホン」

 

「もう大丈夫!」

 

もう大丈夫……私はもう大丈夫だよ

 

「そう言えば紗桜莉ちゃんは?」

 

「ステージの準備で早めに出てるわよ」

 

「うん、分かった」

 

同じ家に住んでるのに、何だかすれ違ってるけど……それだけ忙しいんだね。これは期待に応えないと!

 

 

 

 

 

 

 

 

ちぃちゃんたちも練習をしながら、ステージについて話していた。

 

「ステージ進んでるのかなぁ?」

 

「どうでしょう?」

 

「楽しみデス!」

 

「誰か状況知らないの~?」

 

「驚かせたいから夜まで待って”って。出来たら呼びに行くからって」

 

「手伝った方がいいんじゃない?」

 

「同意デス!」

 

「この雪ですしね。体調を優先して練習も早めに切り上げましょう」

 

「じゃあ一通り振り付けおさらいしたら手伝いに行こうよ!」

 

「いいですね」

 

 

 

 

 

 

ステージを見に体育館に行くが……誰もいないと言うより、全然準備されてないこれって……

 

「ステージがない~!ひどいよひどすぎる!こんな仕打ち!」

 

「何してるの?」

 

すると紗桜莉ちゃんが顔を覗かせてきた。

 

「あんまりじゃないの!?」

 

「あー伝え忘れてたけど……ステージはここじゃないから」

 

『えっ?』

 

「かのんちゃんたちのステージは……もっと凄いところだよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

かのんちゃんたちを引き連れながら、ステージがある場所まで案内する。その途中で学校のみんなの応援がかのんちゃんたちに届く

 

そして……

 

「ここは……」

 

渋谷の街の中心に……ステージが……

 

「すごい…!」

 

「学校のみんなで街の人に頼み込んだの。そしたらこの時間だけ自由に使ってもいいって」

 

「ここで歌えるの?」

 

「うん!街の人も協力してくれたんだ!」

 

「私たちだからできる私たちにしかできないステージ」

 

「一番頑張ったのは紗桜莉ちゃんだよ」

 

「偉い人を凄い話術で納得させてたもんね」

 

「まぁ……私は全力を尽くしただけだからね……」

 

勿論、報酬を貰ったけどね……

 

「さぁ見せて!Liella 5人の最高のライブを!」

 

「うん!」

 

「行ってらっしゃい」

 

「紗桜莉ちゃん……うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

私は袖の方でかのんちゃんたちのステージを見ていた。

いろんな人の力を借りたんだから……きっと今まで以上に光輝くはず!

 

「皆さんはじめまして!私たちは結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル!」

 

『Liella!です!』

 

「このステージに立ってこの景色を見て私は胸を張って言えます!結ヶ丘の生徒になれてよかったって!この学校が一番だって!私たちの歌を聴いてください!」

 

始まったライブ。かのちゃんたちのこれまでの全てを出しきっている。きっとこれなら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして結果を待つ私達……かのんちゃんたちは…………

 

二位

 

そうスクリーンに映し出されていた

 

『コングラチュレーション!全国大会に出場する東京地区の代表はサニーパッションです!』

 

「もう!何なのよったら何なのよ!」

 

「ダメだった。ごめん…」

 

「ううん。ありがとう。最高のステージだったよ」

 

「私すごく誇らしくて感動した!」

 

「ごめんね…勝たせてあげられなくて…」

 

かのんちゃんたちは……期待に応えられず、落ち込んでいた。

そしてようやくかのんちゃんは気がついた

 

「そっか…こういうことなんだ…」

 

「かのんちゃん…?」

 

「ちぃちゃん…。私…悔しい…せっかくみんなが協力してくれたのに何もお返しできなかった。みんなが協力してくれたのに何も返せずおしまいになっちゃった!」

 

「かのん…」

 

「また全力で挑みましょう」

 

「そうです」

 

「勝ちたい……私勝ちたい!勝ってここにいるみんなを笑顔にしたい!”やった”ってみんなで喜びたい!私たちの歌で、Liellaの歌で、結ヶ丘の歌で優勝したい!いや、優勝しよう!」

 

「当たり前でしょ!」

 

「Liellaはこんなところで終わりません…!」

 

「私は最初からそのつもり…!」

 

「結ヶ丘は一番の学校です!」

 

「結ヶ丘女子高等学校スクールアイドル Liella!これからもっともっとたくさんの人に歌を届けよう!」

 

『Song for Me!Song for You!Song for All!』

 

かのんちゃんたち五人は新たな誓いを胸に、次を目指すことになったけど……さてと……

 

「片付け手伝うよ」

 

「街の人たちにお礼を……」

 

「何言ってるの?」

 

私はもう終わったと思っているかのんちゃんたちには笑みを浮かべながら言う

 

「え?」

 

「エクストラステージ……始めるよ」

 

ここからはラブライブなんて関係ない!これは……私がどうしてもやりたいこと。私の我が儘だ

 

さぁ始めよう……6つの星を1つにしたライブを!

 




次回最終回!
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