個人的にはきな子ちゃんが可愛い
かのんside
春休み最終日、練習のため急いで朝御飯を食べていた
「毎日偉いわね~」
「入学式は明日でしょ?」
「休んでる暇ないの」
「そう言えば紗桜莉ちゃん、今日帰ってくるのよね?」
「うん、直接学校に向かうからって言ってたよ」
紗桜莉ちゃんは春休みの間、実家に帰りつつ峠を目指してるとか……それがようやく今日帰ってくる。
「いってきまーす。まんまるも……」
まんまるに挨拶をしようとしたけど、眠そうにしてるから小声で挨拶をして、私は学校へと向かう。
向かう途中にサニパの広告を見て……今年こそは……今年こそは!
ブルルルルルルン!ブルルルルルルン!ブルルルルルルン!ブルルルルルルン!
決意を新たに学校へと向かおうとすると、何だかバイクのエンジン音が聞こえた。
「何?レディース!?」
何人もの女性が乗ったバイクの集団に見覚えのある子が……うん、久し振りだけど……物凄く見覚えがある。
「やっほ~かのんちゃん」
「紗桜莉ちゃん!?とその人たちは?」
「帰る途中に絡まれちゃって~話したら仲良くなってね」
絡まれて仲良くなったって……と言うかそのバイク……
「姐さん!ここでお別れっすか!?」
「全国制覇目指しましょうよ!」
「姐さんなら負けなしっす!」
「ごめんね。私はスクールアイドルだから……応援してくれたら嬉しいな」
『はい!』
紗桜莉ちゃんは笑顔でレディースの一団を見送るけど……相変わらずだな~
「それじゃ行こうか?」
「あ、紗桜莉ちゃん、先に行ってて、バイクだとね」
「ん?これだとダメか……じゃあ……」
紗桜莉ちゃんは諦めて先に行くのであった。本当に……変わらないな~
きな子side
明日から入学式のため、家へと向かうけど……道が分からない……それに……
「都会……怖いっす……」
さっきすれ違ったバイクの集団。東京はあんな人たちが闊歩してるっすか~
「それに家はどこっすか~」
紗桜莉side
こっちに戻ってきて最初の練習だったんだけど……
「うぅ……」
「あの、紗桜莉さん……お願いですからそんな目で……」
「仕方ないわよ。バイクでの登校は禁止なんだし」
「はぁ……仕方ないか。無理やり……無理に校則を変えるのもね」
「あ、あはは……本当に紗桜莉ちゃんが帰ってきたって感じだね」
ちーちゃんは苦笑いをしてるけど……そんなに私って変わってない?
「まぁ紗桜莉は紗桜莉ということデス!」
「まぁそれでいいか」
とりあえず納得する私であった。
「そう言えばさっき確認したらフォロワーが倍になりました~一部のファンからLiella!は次の優勝候補とも~」
「まっ!当然よね」
「違うよ。これは優勝したサニパさんが……」
聞いた話だとサニパがインタビューで一番心がときめいたのはLiella!と言ったらしい。まぁサニパのお陰と言うべきだよね……
「あぁ~アリガタキシアワセ~」
「でも私たち……まだ大会で何も結果を残せてませんよね?」
恋ちゃんの言いたいことは分かる。特別賞とは言え結果を残したのはLiella!ではなくクーカーの二人だし、私なんて地区大会二位だし……
「名前だけ一人歩きしてもね」
「だからこそ、次は結果を残すの!そして……この学校のみんなと一緒に喜びたい!」
「えぇ!」
「当然と言ったら当然よ!」
練習を続けていき、また休憩の時、くぅちゃんとすみれちゃんが内緒話をしているのが聞こえたけど、上海に帰るかどうかの話をしてるけど……未だにくぅちゃんはすみれちゃんに対して素直になってないな~
「くぅちゃんの強がりとどうにかしないとな~」
「どうしたの?紗桜莉ちゃん?」
「なんでもないよ~」
きな子side
迷いに迷って気がついたら、結ヶ丘に来ていた私……ここが明日から通う学校……
「素敵な高校っすね~」
「ふふ、ふふふふふ」
何だか変な声が聞こえてきたっす……声が聞こえた方を見ると赤髪の子が木の影に隠れて笑ってる……
「しゅごい……あの屋上に今、Liella!が……Liella!がぁー」
「Liella?」
「はっ!?何見てんだ!」
睨まれて赤髪の子が去っていく。
どうしたら良いのか迷いつつもこのままだと家にたどり着けない……
そんなとき屋上から声が聞こえた。そうっす、こう言うときは人に聞けば……でも……
「勝手に入ったらまずいっすよね……」
「どうしたの?」
不意に声をかけられ、振り向くとそこには白い髪の女の子がいた。
「えっと、この学校の人っすか?」
「明日からだけどね」
「明日から……じゃあきな子と同じっすね」
「あ、そうなんだ。えっときな子ちゃんでいいの?」
「はいっす!」
「私は薊蓮華。よろしくね」
「こちらこそっす!あ、あの道を訪ねたいのですが……」
「あぁごめんね。私もこの街に来たばっかりだから……」
「そうっすか……じゃあやっぱり……」
屋上にいる人たちに聞くべきっすよね
「行ってみる?屋上」
「え、あ、はい……」
「私も改めて挨拶をしたいから………………」
「挨拶?」
「うん……いや、違うからね!宣戦布告とかじゃなく、普通にこれからよろしくお願いします的なあれだからね!」
慌てて否定してるけど……何のことっすか?でも何だか愉快な人っすね
きな子ちゃんたち2期生組の主人公は蓮華になります!
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