紗桜莉side
部室で今の結ヶ丘についてかのんちゃん、ちーちゃん、恋ちゃんと話していた。
「普通科が3クラスに増えた分、今年は音楽科の設備を普通科に開放することにしました」
「新しい部活も増えるんでしょ?」
「えぇ。今までよりも多様な活動を行ってもらえたらと。とはいえ他の高校に比べたらまだまだこれから。部員集めはみんな苦労しているようです」
「紗桜莉ちゃんが教室とかの改修手伝ったんだよね?」
「そうだよ。って言ってもほんの少し手伝っただけだよ」
昨日帰る前に最終チェックをしたしね
「因みに紗桜莉ちゃん」
「何、ちーちゃん?」
「変な仕掛けとかは?」
「あはは、理事長に釘刺されていたからやれてないんだよね~」
「紗桜莉ちゃんらしい感じだよ……」
「未だに生徒会長の椅子が……椅子が……」
恋ちゃん、遠くを見つめてるけど……そんなにダメだったかな?
そう言えばくぅちゃんとすみれちゃんがいないけど……何処に行ったんだろう?ちょっと探してくるかな
二人を探しに行くと音楽科の校舎の前にいた。
「どう?逸材はいそう?」
「全員すみれよりは上デス。そもそも音楽科なのデスよ」
「音楽科だからって上とは限らないでしょ。私はショウビジネスで…」
「グソクムシ」
「言うな~!」
「うわっ!危ないですぅ~!」
「アンタが怒らせたんでしょうが!」
「あの人たちLiella?」
「だよね?」
揉めてるし、一年生たちに注目されてるし……とりあえず私は二人を回収しつつ、一年生たちに謝るのであった。
蓮華side
きな子ちゃんと一緒に廊下を歩きながらある話をしていた。
「蓮華ちゃんはもう入部届け出したっすか!?」
「うん、元々入るつもりだったからね」
「はぁ~流石はソロアイドルっすね~」
届けを出すのとアイドルは関係あるのかな?と思っていると、スクールアイドル同好会のポスターを見る米女さんがいた。何だか目を煌めかせているけど……好きなのかな?
「スクール」
「アイドル」
「うわっ!」
うん、そりゃ驚くよね……
「これってかのん先輩がやっている部活っすよね?」
「澁谷さんと知り合いなのか!?」
「はい。家まで送ってくれてスクールアイドル部にも誘ってくれたっす」
「スクールアイドルに誘われた!?」
「ええっ!?」
「うそ!」
「すごい…」
「あの子スクールアイドルに…」
何だか周りの反応が思っていた感じと違うけど……もしかして……色々と変なことになってる?
紗桜莉side
中庭で勧誘の受け付けをしているけど、誰も来なかった。
「えっ!?ええっ!?どうして!?どうして!?」
「すみれが音楽科の校舎で騒ぐからです」
「はぁ?アンタもでしょ!」
「ひえぇぇぇ…そうだ!蓮華ちゃんは!?」
「あの子なら朝のうちに入部届け出したよ」
「まぁまぁ落ち込むのは早いよ」
「でも他の部はそれなりに新入生が集まっているようです。不思議ですね」
何となく理由は分かってる。それだけかのんちゃんたちは凄いということだ。それをみんなが分かっているけど、かのんちゃんたちはそう思えてないからね
「ここで考えていてもしょうがないデス!気を取り直して!」
くぅちゃんは勧誘しに行くが成果ゼロだった。まぁくぅちゃんの勧誘の仕方にも問題はあるけど……
「やはり原因はすみれですか」
「だからなんで!」
「くぅちゃん、あまり人のせいにしていると……」
「ですが……」
「前にも言ったけど……すみれちゃんに対しての当たりが強いと……少し考えるよ」
「うっ……はい……」
くぅちゃんを軽く注意をして……さぁて入部希望がいないか~
「いくら何でもおかしいですよね」
「1年生の間で変な噂が流れてるとか?」
「もしかしたら変な噂よりも……」
理由を告げようとするとクラスメイトの子達がやって来た。どうやら一年生の子達から理由を聞き出したらしい
思った通りLiellaは優勝候補としての名が広まっていて、更には結ヶ丘の象徴になっている
「かのんちゃんは音楽科に入ったとしても一番と言われるくらいとても歌が上手いって評判でしょ?」
「恋ちゃんは生徒会長。子どもこの頃からフィギュアスケートにピアノ」
「千砂都ちゃんはダンスの大会で優勝するくらいの才能の持ち主」
「それにもともと芸能の仕事をしていたすみれちゃんに」
「スクールアイドルのことを誰よりも愛し 衣装作りにも才能を発揮する可可ちゃん」
「結ヶ丘の裏の支配者と呼ばれるくらいのカリスマ性を持ちつつも、ソロアイドルとしての実力もあり、更にはLiellaの最終兵器として名高い紗桜莉ちゃん」
私……カリスマ性なんてあったのか……と言うか最終兵器って……
「一年生の中ではレベルが高すぎて、練習についていけないんじゃないかって」
「それに本気で優勝を目指しているから、足を引っ張ることなんて出来ないって」
屋上でかのんちゃんたちは寝そべっていた。
「レベルが高そう…か」
「とはいえ"練習きつくないです"と勧誘するのも…」
「優勝目指してるんだもんね」
「ですがそれでは新入部員は…」
「いっそのこと5人で頑張る?」
「えっ?」
「新入部員を諦めるってことですか?」
「寂しいけどラブライブ優勝を目指すならそういう考え方も…」
「でもそれって自己満足になっちゃうんじゃないの?私スクールアイドルってそういうんじゃないって聞いてたけど……」
みんな、悩んでるな~でも仕方ないよね。こういうのはかのんちゃんたちが答えを出すことはできないもの
「紗桜莉ちゃん、どうしたらいい?」
「答えは簡単だよ。かのんちゃんたちが答えを出す必要はない」
「え、でも……」
「きっかけを与えるくらいにしたら?」
私はそう言って屋上から去っていくのであった。
「きっかけを与える?」
そう言えば科学室に用事があったのを思い出した。
改良したビリビリペン、置き忘れると色々と困るからな~
科学室に入るとそこには青髪の子がいた。
「誰?」
「あぁごめんね。ちょっと忘れ物を取りに来たの」
「忘れ物って……これ?」
彼女は私が置き忘れたビリビリペンを見せた。ふーん、驚いたりはしないのか
「そうそう、それそれ」
「これ、スタン……」
「ビリビリペンだよ」
「……なるほど」
理解してくれるのも早いな~
「部員の人?」
「ううん、違うよ。まぁ好きに使わせてもらってるけどね。貴方も興味があるなら自由に使っていいから」
「分かった」
何だか変わった子だな~まぁあぁいうのに興味があるなら大丈夫か。
きな子side
夜、一人で街を歩きながら考えていた。
スクールアイドルに誘ってくれたのは嬉しかったけど、みんなが言うように足を引っ張ってしまうことになるのは……でも……
私は大画面に映し出されたかのん先輩たちのライブを見つめていた。あんな風に輝けるのか……
「きな子ちゃん」
「えっ?かのん先輩!」
「驚かせてごめん」
「夜も練習してるんっすね。やっぱりすごいっす」
「ねぇきな子ちゃん、先輩しかいなくて気後れしちゃうかもしれないけど私きな子ちゃんと一緒にスクールアイドルがしたいんだ。私だって最初は何もできなかった。でもみんながいてくれたから何とかここまで成長することができたの。だからこれから先の景色はきな子ちゃんと見られたらすごい幸せ……週末屋上で今度のライブのリハーサルをやるんだ。待ってるから。じゃあ」
かのん先輩はそう言って去っていく。
きな子と一緒に……でも……
帰って蓮華ちゃんに相談をするきな子……
「きな子ちゃんはどうしたいの?」
「きな子は……」
「まだ悩んでいるなら……ライブ見に行ってみたら?」
「でも……」
「何がきっかけになるか分からないからね」
「蓮華ちゃんは……どうしてスクールアイドルに?」
「私は……色々とね」
蓮華ちゃんは優しく微笑んでいたけど……何処か悲しそうにしていたっす……
次の日、ライブ告知のポスターを見詰めるきな子……行くべきか行かないべきか……
「オニナッツー!あなたの心のオニサプリ鬼塚夏美ですの~!にゃはっ!ってちょっと!」
「ひっ!」
「気が散ってしまったですの!撮り直しですのよ!リテ~イク!」
「すまねぇっす!」
うぅ……CEOに怒られたっす……
「ん?浮かない顔してますの」
「CEO…」
「夏美でいいですわ」
「興味はあるけど自分には向いてなさそうなときCEOなら…」
「だから夏美でいいって、いいですの?向いてないことをいくら頑張ったってダメなものはダメですの。でもやってもないのに向いているかどうかなんて分からないでしょ?」
やってもないの……か。確かにそうっすね
「自分に正直に」
気がつくと若菜さんが隣にいて、足に何か固定された?
「足関節神経ブロック。一部シンクロ完了」
強制的に走らされ、どこかに連れていかれるきな子。一体何処に……
すると屋上に上がる階段のところで拘束が解かれ、勢いで屋上へと入るとそこにはかのん先輩たちが待っていたっす
「きな子ちゃんに私たちのライブを見てほしい。今のLiellaのとっても楽しいライブを!」
そして始まるライブ……これが生のライブ……
紗桜莉side
「紗桜莉さんは交ざらないんですか?」
かのんちゃんたちのライブを見詰める私と蓮華ちゃん。まぁ交ざってもいいけど……
「かのんちゃんたちの方が向いてるから、こう言うのは」
「そうですか……」
「きな子ちゃん、入るみたいだね」
「はい、でも……」
「ここからはきな子ちゃんの気持ち次第だよ」
そう、きな子ちゃんの心が折れないかどうか次第だよね。
モンハンやりつつ、ライブアライブをやっていたら、更新遅れてしまった
感想待ってます!