紗桜莉side
練習も終わり、みんなが帰る準備をしていると……
「どうぞ」
「強化メニュー?」
「可可が体力ゼロだったときの秘密のメニューです。きなきなにあげます」
「午前5時起床。柔軟の後ランニング3km…すごく事細かに!ありがとうっす!」
「でも無理しなくていいよ。あくまで自分のペースで」
「はい!」
きな子ちゃん、気持ち的に前を向いてるみたいだし、一先ず一安心かな?
「もう何人か1年生が入ってくれるといいんだけどね」
「えぇ。やはり1人ではどうしても自分だけ遅れてるように感じてしまいますよね」
「気持ちは前向きでも今はってことだしね」
「連華ちゃんは……」
「私も合わせてもいいけど……ソロアイドルの練習が中心になって、一緒に練習って事が……」
「それに前々からスクールアイドルをしていたから、体力とかもあるし、差が出るからね」
だとしたらやっぱり……他の一年生をか……
きな子side
練習は大変だったけど、それでもやっぱり楽しい。そんな気持ちがいっぱいの中……
「ちょっと」
不意に耳元で声をかけられ、思いきり驚くきな子。
「時間ある?」
えっと……若菜さんっすよね?なんだろう?
裏庭に移動したきな子たち。若菜さんはベンチに座り……
「座って」
「はい……」
言われるがまま座るきな子……話ってなんなんっすかね?
「どんな感じ?」
「と言いますと?」
「スクールアイドル部」
「もしかして興味あるんっすか?」
「うん。メイが」
「メイ?」
メイって確か……あの柄のわる……ちょっと怖い人っすよね?若菜さんとどんな関係なんだろう?
「それでスクールアイドル部は?怖い先輩とかいない?」
「先輩はみんな優しいっすよ!練習は確かにちょっと厳しいっすけど でもラブライブ目指すんなら仕方ないっす!」
「お願いがある」
お願い?
紗桜莉side
朝五時に目を覚ます。起きないと……
「んー」
いつもかのんちゃんたちは朝五時にランニングしている。私は怪我の事があるからするときとしないときがある。今日は調子がいいし、早歩きでやっていくかな?
練習着に着替え、かのんちゃんに声をかけようとするとしたが、もう起きているだろうし、下で待ってよう。
暫くしてかのんちゃんも着替え終えて下りてきた。
「おはよう。紗桜莉ちゃん、今日は調子がいいの?」
「うん、そんなところ」
「それじゃ公園で待ち合わせで……ってあれ?あれって……」
窓の外を見てかのんちゃんはあることに気がついた。あそこで走ってるのって……きな子ちゃん?
二人で一緒に声をかけてみることにした。
「きな子ちゃん!」
「かのん先輩!紗桜莉先輩!」
「えへへへっ見つけちゃった。一緒に走ろう」
「はいっす!」
「それじゃ紗桜莉ちゃん」
「うん、公園で待ち合わせね」
かのんちゃんときな子ちゃんと別れて、私は私なりのペースで始めるのであった。
きな子side
かのん先輩と一緒に走ることになったけど……
「あの、紗桜莉先輩は一緒じゃなくっていいんっすか?」
「うん、紗桜莉ちゃんは怪我の後遺症の事があるから、同じペースで走れないから……」
「そう言えばそうだったっすね……」
なのにあの人はそんなことを思わせないようにしている感じがするっす……それが紗桜莉先輩ってことっすかね?
「それに……前に紗桜莉ちゃんのペースに合わせようとしたら、怒られちゃってね」
「はぁ……」
あの基本的に優しそうな感じの人が怒るってことあるんっすね~
しばらく走っていき、紗桜莉先輩との待ち合わせ場所に着いたきな子たち。つ、疲れたっす~かのん先輩たちはいつもやってるんっすね
かのん先輩はそこの自販機で買ってきた水をきな子に渡し……
「はい。ゆっくり飲んで」
「ありがとうっす…」
「ちょっとオーバーペースだから注意して」
「すいません。どうしても力んじゃって」
「自分のペースで。無理が一番良くないよ」
「でもかのん先輩たち優勝目指しているんっすよね?きな子…足を引っ張りたくないです!」
「分かるよ。でもラブライブで優勝したい。それは大事な目標なんだ。それと同時にみんなにスクールアイドルは楽しいって知ってもらいたい」
「かのん先輩…」
「きな子ちゃんと連華ちゃん以外の1年生にも楽しいなって思ってもらえて一緒にやれたら最高だなって、でもそれにはどうしたらいいんだろう」
「すいません…」
「いやいや。きな子ちゃんを責めてるわけじゃないの。むしろ謝るのは私の方。負担かけちゃってごめんね。もうちょっと考えてみる」
かのん先輩……本当にこの人は優しい人っすね……
「お待たせ~」
すると紗桜莉先輩が合流してきたけど、けっこう疲れてる?
「大丈夫?紗桜莉ちゃん」
「何とかね……前に比べたら体力は付いたんだけど……やっぱり負担が大きいかな」
紗桜莉先輩も頑張ってる……きな子もできる限りやっていかないと!
きな子に出来ること……それは他の一年生を誘うって事が出来れば……でも思い当たる人物が……浮かばないっす……
「ナッツー!日経平均全面安!これは想定外ですの!このままでは今月の目標が…マニ~!マニ~!マニィ~!」
CEOも苦労してるっすね……フッと視線に気がつき振り向くと若菜さんがこっちを見つめている。
「本当に行くんっすか…?」
昨日、米女さんをスクールアイドルに誘ってほしいと頼まれたけど……正直怖い……っす
「メイあの子 話があるって」
って若菜さん!?もう少し心の準備を~米女さんも睨んでるし……
「いや…その…」
これもスクールアイドル部のため!きな子が頑張らないと!
きな子は意を決して立ち上り米女さんの前に立った。
「あ、あなたも…あなたもスクールアイドルやってみませんか!?」
大声で誘ってみることに……周りのクラスの子たちも……
「えっ米女さんがスクールアイドル!?」
「好きだったんだ」
米女さんはきな子が差し伸べた手を掴んだ。
「米女さん!」
「ちょっと来い!」
米女さんに体育館裏に連れ込まれたきな子。もしかしてこのまま締められるっすか~
「ひぃぃ!命だけはお許しを~!お金は今ないんっす!仕送りで暮らしており~!パン!パンならあるっすよ!カルボナーラパン!今マイブームで…」
「何も取らねぇよ。四季に言われたのか?私のことスクールアイドル部に誘えって」
「はい…」
「今後は無視しろ。あとみんなでいる時にスクールアイドルの話を私にしてくるな。私はスクールアイドルなんか興味ねぇんだ」
興味がない?でもそんな風には……
「きな子ちゃん、大丈夫?」
するといつの間にかきな子たちの前に紗桜莉先輩が来ていた。
「何だか体育館裏に連れ込まれていくの見えたけど……大丈夫そうだね?」
「はいっす」
「あ、あなたは……いや、あんたは……」
「あ、この人はソロアイドルの紗桜莉先輩っす。紗桜莉先輩、大丈夫っすよ」
「良かった。あんまりそういう子とかの対処が分からないから……このビリビリペンでなんとかできるかなって心配してたけど、大丈夫そうだね」
「ビリビリペン……いや、明らかに……まぁいいか」
「それじゃ二人とも。またね」
紗桜莉先輩を見送ると、米女さんはあることを聞いてきた。
「そういや、薊だっけ?ソロアイドルの」
「連華ちゃんがどうしたっすか?」
「あいつ、どっかで見たことがあるんだよな……」
「ソロアイドルとして活動していたからじゃないんっすか?中学時代からやっていたって聞いたっすけど」
「いや、そうじゃなくって……まぁいいや。次体育だから急ぐぞ」
「はいっす!」
あと告知的なもので、来週あたりきな子ちゃんといちゃいちゃする話を新しく投稿しますので、そちらも良ければ
感想待ってます!