新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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みんながシキメイにときめく中、やはりきな子ちゃんが1番だ


11 今更な話と科学室の会話

蓮華side

 

この間のライブ……みんなと一緒にやったけど……なんだろう?この気持ちは……あの頃感じた気持ちとは違う……

 

「くふっ…ぐふふふっ…がわいい…がわいいぃぃ!」

 

何か変な声が聞こえてくるけど、空耳なのかな?

 

「スクールアイドル!?」

 

「なんか歌っているの見てたら私感動しちゃって」

 

「やってみたら?まだ部員募集しているみたいだし」

 

「考えてみようかな」

 

この間のライブの事をクラスの子達が話してる。それほどにまで評判が良いみたいだけど……

 

「本当っすか!?すぐ入部届持ってくるっす!」

 

「え、いや…そういうわけじゃ…」

 

きな子ちゃん……まぁそうしたいのは何となく分かるけど……すると米女さんがきな子ちゃんたちを見つめていた。と言うより睨んでる?

きな子ちゃんも視線に気がつき、慌てて謝りだした

 

「う、うるさかったっすよね!?うっかりまた米女さんの前でスクールアイドルの話を…」

 

「別に興味ねぇつってんだろ!」

 

米女さん……あれって本当に興味がないのかな?

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

練習中、ある話題が出た。それは今更だけどそう言えば的な話だった。

 

「部長?」

 

「えぇ。部活も多くなってきたので今度部長会を開こうと思いまして」

 

「そういえば決めていませんでしたね部長」

 

「そうだよね」

 

みんながかのんちゃんの事を見つめる。うん、これに関しては私も納得だし、変に仕事とかを押し付けなければ更によしだね

 

「えっ?ええっ?」

 

「決まりだね」

 

「待って!ちょっと待ってよ!」

 

「多数決取る?かのんちゃんが部長に…」

 

「待って!」

 

「きな子は入った時からかのん先輩が部長だと思ってたっす」

 

「当然の流れでしょ」

 

「可可もかのんがいいと思います」

 

「決定ですね」

 

「そんなに嫌なの?」

 

「嫌っていうか…」

 

「まぁこの場で直ぐに決めずに、改めて話し合う必要はあるね」

 

「紗桜莉さんらしい答えですね。因みに紗桜莉さんは誰がいいと思いますか?」

 

「え?かのんちゃん」

 

「紗桜莉ちゃん~」

 

「きな子も賛成っす。恋先輩生徒会がありますし残りの先輩だと部長の候補はだいぶ限られるかと」

 

「アンタ今さらっとひどいこと言わなかった?」

 

意外と毒のある事を言うね……この子は……

 

「紗桜莉先輩は……なんと言うか部長という器に収まりきらないと言うっすか……もっと大きな役職じゃないとダメかもしれないっす」

 

「ありがとう。よく言われる」

 

ふっと視線に気がついた。あぁ科学室の方か……そう言えば大丈夫かな?あれは……

ちょっと気になるし……

 

 

 

 

 

 

 

四季side

 

科学室でメイが双眼鏡でスクールアイドル部の練習を覗いていた

 

「何話してんだ?」

 

「聞く?」

 

「ありがと」

 

イヤホンを渡し、メイに屋上での会話を聞かせた。

 

『じゃ暫定部長も決まったところで昨日のステップから』

 

「部長!?そうか部長を決めて…誰になった!?やはり澁谷さん!?まさかの平安名さん!?ダンスの中心である嵐さんとか!?いやここは可可さんかも!葉月さんは生徒会がネックになりそう…ってこれは何だよ!?」

 

「聞こえづらかった?」

 

「そうじゃねぇよ!いつの間にこんなもん仕掛けてきたんだよ!」

 

「別に。たまたま実験で使う集音マイクが屋上に置いてあるだけ。聞きたくないの?」

 

「うっ…き、聞きたいわけないだろ…」

 

「じゃあどうして毎日見ているの?」

 

「それは…ほら ここじゃ特にすることないし単なる暇潰しだよ」

 

「そう。じゃあ…」

 

「あっ!」

 

この間のライブを見て感動するメイ。いい加減素直になれば良いのに

 

「すっかり夢中、号泣」

 

撮っておいた写真を見せていく。メイは言うと恥ずかしそうにしながら、

 

「何勝手に撮ってんだよ」

 

「すごく可愛かった」

 

「可愛いとかじゃない!ライブ見ている自分の顔は世界で一番見られたくない顔って万国共通で決まってんだ!」

 

「そうなの?」

 

「とにかくこれはたまたまだ!たまたまやっていたから見てただけで…」

 

意地をはってるけど、私は自撮り棒にくっ付けた鏡を使って、メイの顔を見てみた

 

「顔真っ赤」

 

「うるせぇなぁ!」

 

「このまま時間が経ったら入るタイミングを失う。ほんとにそれでいいの?」

 

「別に入るつもりなんてねぇよ。それに私がいなくなったらただでさえ薄暗いここがもっと暗くなっちまうだろ」

 

メイ…………

 

「あと集音マイク、後で回収しておけよ。下手したら相花さんに怒られるからな!あの人、噂では敵に回したらダメな人だって」

 

「噂?」

 

「知らねぇのか?葉月さんとの言い争いで負かしまくり!生徒会長の椅子と理事長の椅子を勝手に改造したり、数々の伝説を去年残し、スクールアイドルとしても実力者の……」

 

「それなら大丈夫」

 

「何が?」

 

「集音マイク設置するとき、相花さんに見つかって、事情を説明したら……」

 

『それならそれよりこの集音マイクの方がよく聞こえるよ』

 

「って笑顔で設置に協力してくれた」

 

「はぁ?」

 

「あと科学室に設置してあるから……多分聞いてるはず」

 

「へっ?」

 

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

「中々面白いね……」

 

それにしても事情を聞いていたけど、素直になれない子か……うーん、素直になれないのは一人だけなのかな?




紗桜莉は見逃さない!
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