新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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オニナッツ……今のところマイナスだけど……まぁ……ね。この小説のオリ主がいるから……ね


13 素直になれない二人

紗桜莉side

 

練習終了後、四季ちゃんが一緒に来てほしいとある場所に連れられた私たち。四季ちゃんが連れてきた場所はとあるマンションだった

 

「ここ」

 

「ここって?」

 

「あの2階の端の部屋」

 

「何っすか?何かあるんっすか?」

 

「ここからだとよく見えないけど」

 

「待つデス。あそこに貼ってあるのは…」

 

ここからだと見辛いし……仕方ない。この間作った奴で私は見るとして、みんなのは……四季ちゃんが双眼鏡をくぅちゃんに渡した。

 

「あの、紗桜莉ちゃん、それって……」

 

「これ?小型のドローンだよ」

 

蝶蝶型のドローンだから怪しまれない

 

「紗桜莉先輩、流石っす」

 

「うん、もう紗桜莉ちゃんが何を作っても驚かない自分がいるんだけど……それで可可ちゃん、何が見えたの?」

 

私も確認して……部屋に貼られてるポスターは……あれって……

 

「やっぱりそうデス!Liellaのポスター!その下は3年前に限定で出た歴代スクールアイドル大全!さらにその横には…」

 

なるほど、部屋の主は結構なスクールアイドル好きなのかな?

 

「棚の上にも何かあるわよ」

 

すみれちゃんが棚の上のものに気がつき、私も見てみると……あれって……DVD?

 

「なぁぁぁぁ!」

 

くぅちゃんだけそのDVDの価値に気がついた。

 

「可可先輩?」

 

「伝説の…デン…デン…デ~ン」

 

「何泣いてんのよ」

 

「何言ってるデスカ!この目で初めて見たのですよ!あの伝説のDVDですよ!」

 

「はいはいはい」

 

興味がない人には興味ないみたいだけど…くぅちゃんみたいにスクールアイドル好きにはものすごい価値があるみたいで、くぅちゃん、中国語になってるし……

 

「一体誰の部屋なのですか!?」

 

「あ、見て」

 

と言うか四季ちゃんが連れてきたのだから、自ずとその部屋の主が誰なのか分かる。多分だけど……

 

「メイちゃん?」

 

やっぱりか……

 

「隠れて」

 

「えっ?」

 

四季ちゃんの言う通りに隠れる私……かのんちゃん、隠れるのはいいけど、ちーちゃんのお団子掴む必要ある?

 

「なんか視線を感じたような…」

 

メイちゃん、意外と勘がいいみたいだけど、するときな子ちゃんが……

 

「はくしゅん!ごめんなさい!」

 

恋ちゃんの髪の毛に鼻を擽られ、くしゃみをしてしまった

メイちゃんに気づかれたかと思ったけど……気づいてない?

 

「メイ視力そんなによくないから」

 

「じゃあもしかしていつも睨み付けているのも…」

 

「目が悪いだけ。メガネつけろって前から言ってるんだけど」

 

「それでクラスでちょっと怖がられているんですね…」

 

「ちゃんと言えばいいのに」

 

「口下手だから」

 

「四季ちゃんとメイちゃん昔から友達なんだ?」

 

「友達?」

 

「違うの?」

 

「友達…分からない。初めて会ったのは中学の頃。元々私はいつも一人。それで全然平気だった……最初は普通に声をかけてきただけ……

それで終わりのはずだった。でも…」

 

それでもメイちゃんは四季ちゃんと一緒にいてくれたみたいだね。と言うより四季ちゃんとメイちゃんの二人はお互い思いあってるみたいだ。

 

「本当はスクールアイドル好きなのに?」

 

「メイがこの学校を選んだのはスクールアイドルをやってみたいって思っていたから。Liellaがいたから」

 

「なのにいつまで経っても始めない」

 

「四季ちゃんは?スクールアイドル部に体験入部してくれたのはメイちゃんだけのため?」

 

「ごめんなさい」

 

「気にしないで」

 

「だとしたらメイちゃんきっと四季ちゃんを一人にしたくないんだと思う」

 

「なぜ?」

 

「だって科学部は四季ちゃんとメイちゃんしか…」

 

「訳分かんない。私はメイに何もしてあげてないのに」

 

なんと言うか……四季ちゃんも素直になれてないと言うか……まぁメイちゃんもだけど……この二人って似た者同士って事だよね

 

 

 

 

帰り道のこと……

 

「ひぃ~!腰が…夏美の腰が…!オニナッツですの~!帰ったら動画の撮影に編集もやらなきゃですの…あぁ忙しい…」

 

何か可愛らしい声の引っ越し業者さんだな~

 

「隠れて」

 

「えっ?」

 

四季ちゃんの言う通りに隠れると、曲がり角の所にメイちゃんがいた。

 

四季ちゃんはメイちゃんと向き合い……

 

「随分遅いな。どこ寄り道してたんだ」

 

「何?」

 

「どうするつもりなのか聞いておこうと思ってな」

 

「素直になった方がいい。スクールアイドル部の人みんないい人」

 

「私のことじゃねぇよ!お前のことだよ!」

 

「私は一人が好き。一緒にいてなんて頼んだことない」

 

「新設校だから部員が一人でも科学部はなくならない。心配しないで早くスクールアイドル部に行って」

 

「だから言ってるだろ!私は向いてないって!」

 

「じゃあ科学室にも来ないで」

 

「えっ?」

 

「興味もないのにいつもいられるとむしろ迷惑」

 

何だろうな~この二人の素直になれてないところと向いていないと思い込んでるところは……なんと言うか面倒くさい……

 

「向いていない……」

 

「ちーちゃん?」

 

ちーちゃんも昔向いてないとかで色々と思い悩んでいたのかな?

 

「とにかくあそこまでスクールアイドルに詳しいのデス!ゴールデンルーキーに違いないデス!何とかしましょう!」

 

「がっつくな」

 

「がっついてはいません!」

 

「はぁ…うまくいかないな…」

 

「向いてない…」

 

「えっ?」

 

「決めちゃってたよね、メイちゃん」

 

「できるって思えばできるかもしれないのに」

 

「ん?」

 

「かのんちゃん、あのね」

 

ちーちゃんのある決意を話した。ちーちゃんなりに向いていないからとかじゃなく、やってみると言う気持ちが強くなったのかな?

 

 

 

 

次の日、部長会が開かれていた。

 

「ではこれより結ヶ丘女子高等学校 第一回部長会を始めます」

 

「科学愛好会部長 若菜四季」

 

「スクールアイドル部部長 嵐千砂都です!」

 

ちーちゃんが部長か~確かに安心できる。

 

 

 

 

 

「千砂都さんが…」

 

「部長を!?」

 

「迷惑かけるかもしれないんだけど自分にもできるんじゃないかって。チャレンジしてみたいんだ」

 

「素敵です!」

 

「ついていきます先輩!」

 

「うん!」

 

さて後はメイちゃんと四季ちゃんの事だよね~

 

「紗桜莉ちゃん」

 

「何?」

 

「ちょっとお願いがあるの」

 

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

紗桜莉ちゃんと一緒に中庭でメイちゃんと会う私たち

 

「メイちゃん」

 

「はっ!なんだよ!?スクールアイドルなら始めるつもりはないぞ!」

 

「どうして?」

 

「分かるだろ。この顔だしこの性格だぞ。どう考えても向いてないだろ」

 

「やったこともないのに"向いてない"は禁止だよ」

 

「うるせぇ!」

 

「と言うよりスクールアイドルには向いてないとかないからね」

 

「……なんでそんなこと……」

 

「私が一番よくわかってるから」

 

「っ!?」

 

「紗桜莉ちゃん」

 

向いてないからとかを言い訳にしてるような感じがしていたんだよね。ちゃんと本音を話してほしいかな

 

「メイちゃんが迷っているのは四季ちゃんがいるからでしょ?一緒にいたいからでしょ?」

 

「そんなこと…大体アイツは一人の方がいいって言ってるんだ……私が邪魔だって…」

 

「そんなの嘘。メイちゃんだって気付いてる。だって2人はそっくりだもん」

 

「はぁ?私と四季が!?冗談言うなよ!全然違うだろ!」

 

「そうかな?恥ずかしがり屋で寂しがり屋で。そんな自分が嫌だからついついこれでいいんだって、私はこうしていたいんだって自分に言い聞かせて…」

 

「四季ちゃんも一緒だと思う」

 

「はぁ!?」

 

「屋上で二人を見たとき気付いたんだ。メイちゃんと一緒で 四季ちゃんもメイちゃんが好き」

 

「うっ!」

 

なんと言うか……かのんちゃん、口説いてない?いや、口説いてると言うより……イケメン発動してない?

 

「だからきっと四季ちゃんもスクールアイドルのこと…」

 

「…………ちょっと行ってくる」

 

メイちゃんは走り去っていく。多分行き先は科学室なんだろうな。

 

「紗桜莉ちゃん、行こっか」

 

「え?聞いてかないの?」

 

「聞くって何を?」

 

「二人の声を」

 

「え?」

 

この間、屋上でメイちゃんの制服のポケットに仕込んでおいたんだよね~小型集音機~

 

「紗桜莉ちゃん……でも気になるから」

 

「流石かのんちゃん、分かってる!」

 

早速二人でメイちゃんたちの会話を聞いてみることに

 

『そういうことか。まさかお前もとはな』

 

『別に好きじゃない。ただメイが興味あるみたいだから調べていただけ』

 

「何のことだろう?」

 

「声が聞こえる前に踊ってるような音がしたから……四季ちゃんが踊っていたのかもね」

 

「なるほど……」

 

『顔真っ赤だぞ』

 

『こんな笑顔一つ上手につくれない子にスクールアイドルなんて無理…』

 

「表情か~」

 

「私の憧れのアイドルの仲間の人がボード付けてたらしいよ」

 

「そんなまさか~」

 

『それ言ったら私はどうなる』

 

『それは平気。メイは可愛いから』

 

『お前の方が可愛いだろ』

 

『可愛くない!』

 

『ふっ』

 

『可愛い』

 

『い、言わないで…』

 

「これ、いちゃついてるね」

 

「え?え?」

 

面白いの聞けてるな~

 

『せっかく似たもの同士が出会えたんだ。少しだけ素直になってみないか?四季が近くにいてくれたら頑張れそうな気がするんだ』

 

「これ、告白してない?」

 

「してるね~」

 

『後、メイ……盗聴されてる』

 

『へっ?』

 

あ、バレたか。

 

『制服のポケットに集音機ある』

 

『マジか!?』

 

『なんて言ってみたけど、本当にあった』

 

『これ、紗桜莉さんのだよな?』

 

『きっとそう』

 

さて、音声はここまでにして……帰るか

 

「二人とも良かったね」

 

「そうだね」

 

そして次の日、新たなメンバーが加わった。

 

「今日から新たに2人が加わることになりました」

 

「うん」

 

「よ、よろしく…!」

 

「これは2人ともステップの前に笑顔の練習だね」

 

「仕方ないわね。お手本を見せてあげるわ。ギャラクシ…」

 

「結構デス」

 

「最後までやらせなさいよ~!」

 

「うぅ~!」

 

「部長」

 

「うん。部員も増えたしアレやってみない?」

 

「あれ?」

 

「私たちのライブ前のおまじない!」

 

「えっ!?恐れ多い!恐れ多い~!」

 

「大丈夫だよ」

 

「結ヶ丘女子スクールアイドル部 Liella!これからももっともっとたくさんの人に歌を届けよう!」

 

かのんちゃんたちは円陣を組み……そして……

 

「メイちゃん!」

 

「ソ、Song for me!」

 

「Song for you」

 

『Song for All!』

 

こうして8人になったLiella。さてどうなるのかな?これからは……まぁでもかのんちゃんたちなら大丈夫だよね

 




次回は……

夏美「ついにこのオニナッツのでば……」

劇的ビフォーアフターやります

夏美「え?」

オリストやります!感想待ってます!
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