理事長室にて……外は雷が鳴り響くなか、ある二人が話していた。
「それじゃ頼まれてくれるかしら?」
「えぇ、任せてください」
「本来なら専門家に任せるべきだけど、貴方なら専門家以上に信頼できるわ」
「予算ももらってる以上はしっかりやらせてもらいます」
「足りなかったら言ってね。追加分出すので」
「安心してください。資金は……」
きな子side
メイさんと四季さんの二人が入ってきてくれて嬉しいっす~
「ご機嫌だね。きな子ちゃん」
「えへへ、きな子と蓮華ちゃん以外に一年生が入ったから」
「確かに前までは二人だけだったし、私は一緒に練習すること少ないしね」
「本当に嬉しいっす~」
部室の扉を開ければ、もう二人とも来ていて楽しい活動が…………
「おっこいしょ~」
扉を開けた先には、ハンマーを持った紗桜莉さんが部室の壁を破壊している姿が…………
「へっ?」
「あれ?二人ともどうしたの?」
「いや、紗桜莉さん……何してるんですか?」
「え?見てわからない?」
見てわからないっすか?えっと、紗桜莉先輩がつなぎ服を着て、ハンマーで部室を…………
「すみれ先輩と可可先輩が何かやらかしたっすか……」
「なんでそうなるの!?」
「あれ?きな子ちゃんと蓮華ちゃん、どうしたの?」
「あ、千砂都先輩~紗桜莉先輩が~」
「あれ?あ、ごめん。一年生に連絡し忘れてた」
「「へ?」」
「ほら、部員が増えたから部室の増設をすることになってね。紗桜莉ちゃんがそういうの得意だからやってもらってるの」
「って言っても、一人だと大変だから、みんなに手伝ってもらってだけどね」
だからハンマーを……
「だから二人とも着替えてきて、四季ちゃんが科学室を更衣室として貸し出すって言ってたから」
「了解っす」
紗桜莉side
みんなが着替え終わり(恋ちゃんは生徒会で来れない)、改めてみんなに説明をする。
「さてととりあえず図面的にはスペースを広げるだけだから……」
「紗桜莉ちゃん、一応聞くけど……変な改造とかは……」
「あはは、するわけないじゃん。恋ちゃんに念を押されてるし」
全く恋ちゃんは信用がないんだから~
「それなら安心だけど……私たち、初心者だから出来ること限られてると思うけど……」
「とりあえず一年生には事前にちーちゃんに聞いておいた必要物品の買い物を頼んでいい?」
私はきな子ちゃんに買い出しリストを渡した。
「えっと、アコーディオンカーテンに……ソファー……え、これを買ってくるっすか?」
「一応言っておくと、買って配達してもらようにお願いしておいてね」
「了解っす」
「にしても……これ、お金とか足りるのか?」
「確かに……割と高いのとか多い……」
「お金は理事長が出してくれてるから大丈夫だよ」
「あぁ、その物品は私のお金から出してあるから大丈夫だよ」
「「「「「えっ?」」」」」
え?そんなに驚くことなのかな?とりあえず二手に分かれて作業開始するのであった。
「それにしても……紗桜莉が何でも出来るのには慣れたけど……本当に何でもできるわね」
「いやいや、流石に何でもは~」
「そんな謙遜するなんて……」
「逆に出来ないことはないのデスか?」
「流石に爆弾は作れないかな?」
「それ作る必要あるの?」
何があるか分からないからね~もしものために学んでおいた方がいいと思うし
「そう言えば紗桜莉ちゃんはお金とかあったんだね」
「確かに……仕送りとかかのんの家での手伝いでお金を持ってるとかデスか?」
「紗桜莉ちゃん、バイト代とか貰ってないよ」
「基本的には……宝くじとか買っていたら、いつの間にか……」
宝くじって案外当たるものなんだね~
「本当にこの子……凄いわ……」
きな子ちゃんたちも戻ってきて、作業を手伝ってもらい、後は買ってきてもらった物品を設置するだけになった。
「本当に普通に出来たわね」
「紗桜莉が何の仕掛けとか設置してないのは本当に驚きデスが……」
「あはは、そんな変な仕掛けとか設置しないよ~したとしても……バレないようにやるし」
「紗桜莉ちゃん……うん、まぁ何となく分かってたけど……」
こうして新しい部室が完成するのであった。それにしてもきな子ちゃんたち、けっこう遠慮して安いソファーとか買ってきたんだな~
次回、ついに……夏美回!
感想待ってます!