結局、あの後みんなでパーティーゲームをやることになり、時間もいい時間なので解散となった。
「今日はお疲れ様でした~」
「案外ゲーム楽しかったね」
ゲームとかやったことない恋ちゃんが一番ハマってる。まぁこう言うのはやったことがないからだろうけど……
「恋ちゃんの意外な一面も見られたし」
「やりました!また1位です!」
「すっかり夢中だね」
まさか直ぐにゲームをダウンロードするなんて……本当にハマってるんだな~
「では失礼するっす」
「また明日デス~」
「夏美ちゃん今日は遊んでるだけだったけど大丈夫かな?」
「とんでもない。むしろそういう動画をファンは待っていたんですの。では後ほど編集して上げておきますの」
動画ね~まぁあの様子だと気付いてないみたいだから、今は放置しておこう。いや、今はと言うより……放置しておくことで罠が発動しやすくなるけどね
蓮華side
きな子ちゃんたちと一緒に帰りながら、自販機で少し話していた。
「楽しかったっすね~!」
「まぁな」
「普段は意外とみんな普通」
「そうっすよね。練習の時はどの先輩もすごいから近寄り難かったんっすけど」
「まぁ近寄りがたいのは年上だからって言うこともあると思うよ」
「そうっすね……」
「私たちが思ってるだけでそんなに差は…」
差を感じるのは本当に仕方ないけど……ちょっと気にしすぎだと思うけど……
次の日の朝練にて
「やっぱりある!」
「動けないっす…」
「ごめん。ちょっとハードだった?」
みんなに混じって練習をしているけど、やっぱりきな子ちゃんたちからしたら……練習も厳しいよね。私も割とキツいと思ったし……
「夏休み明けには地区予選が始まると思うとついつい力入っちゃって」
「気温も高くなってますから同じメニューでも負担は大きいですし」
「ペースは気にしていこう」
そう言えば……紗桜莉さんの姿はないけど……どうしたんだろう?
紗桜莉side
私はある方法で夏美ちゃんの家にたどり着き、ある方法で家の中の様子を聞いていた。
『にゃは~!マニー!来ましたの!再生数が…再生数が…どんどんマニーになってゆく~!マニーは天下の回りもの。ついに私に回ってきたんですの~!』
楽しそうだな~さて、目的は分かった……と言うより分かりきっていた。後は理由かな。まぁどんな理由であれ、お灸を据えないといけないけどね
「まぁ今は楽しそうにしてていいよ」
蓮華side
放課後の練習で、また今日も夏美ちゃんが撮影をするみたいだった。
「オニナッツ~!あなたの心のオニサプリ!オニナッツこと鬼塚夏美ですの~!本日はLiellaの練習にいよいよ密着ですの。ラブライブ優勝候補 Liellaがどんな連取をしているか全国のファンそしてスクールアイドル注目の動画ですの~!気になるあなたはチャンネル登録&高評価お願いですの。それが夏美の心のサプリですの~!」
「相変わらずうっぜぇな」
「今日も暑いっすね」
「ちょっと心配」
「まぁ頑張ろう」
「ではLiellaに新たに加入した1年生とソロアイドルを紹介ですの~ん?何ですの?なんか暗いですの」
「いや別に…」
「今日も1日撮影するんっすか?」
「もちろんですの!この前のゲームの動画であれだけ稼げたんですのよ?練習となれば…」
「稼げた?」
ん?夏美ちゃん……薄々だけど……こうしてプロデュースする目的は……
「えっと……」
夏美ちゃん、焦ってるし……するとかのんさんたちがやって来た。
「遅れてごめ~ん」
「ちょっと話があるの」
「いや今はちょっと…」
「これからの練習をどうしていくかって」
「あ、そっちの話?」
「ん?」
紗桜莉side
部室に集まり、これからの練習について話し合うことになった。因みに朝練来なかったことをちーちゃんに聞かれたけど、ちょっと裏でコソコソしてると言ったら、「じゃあ気を付けてね」と心配された。
「では夏休みの練習予定を配ります」
練習メニュー見る限り、まぁ夏休み特別メニューって感じだよね
「うわっ…毎日…」
「本当にこんなにやるつもり?」
「当たり前です。サニパ様は今年も出場するのデスよ」
「ただオーバーワークにならないようバランスは考えたよ」
「サニパさんたちに勝たなければ全国には行けないからそれなりに厳しくはあるけど」
「そうっすよね。相手はサニパさんっすもんね…」
「そんなにすごいの?」
「そりゃ去年のラブライブの優勝者だからな。パー!うっ!」
あれ?サニパの事しか言ってないけど、誰か忘れてるような……えっと誰だっけ?あの泣きながら帰った……えーと……ドーン・ムラサメだっけ?サメ好きの?
「それに夏休み明けには学園祭もあります」
「そっか。そこでも歌いたいよね」
「ってことは別にもう1曲!?」
「Heavy…」
「1年生にそこまで求めるのはさすがに可哀想じゃないの?」
「確かに1年生は地区大会に備えて学園祭は2年生だけということも…」
「それはダメだと思う。だってこの8人でLiellaになったんでしょ?学校のみんなの前で歌うんでしょ?みんなそれを楽しみにしてると思うんだ」
「私もかのんちゃんに賛成かな。できる範囲でいいから頑張ってみない?」
「完璧じゃなくてもいいの。大切なのは8人で学校のみんなに歌を届けるってことだと思うから」
まぁかのんちゃんたちの練習とかには私は口を出さないようにしてる。何かしら間違っているときは口を出すとちーちゃん部長にも伝えてるしね。
「きな子はいいっすよ」
「Me too」
「分かったよ」
「なるほど。そういう構図になっているんですのね」
夏美ちゃんは何かしら企んでるのかな?まぁそっちは放置しておこう。
「どうかした?」
「いえ何も」
「あの……私は……」
蓮華ちゃんはこれからの練習について、何か気になったみたいで、手を挙げた。
「蓮華ちゃんは……ソロアイドルの大会もラブライブと近いから」
「同じ練習メニューの方がいいかもね。ちーちゃん、それでいい?」
「うん、ソロアイドル関係は紗桜莉ちゃんに任せるよ」
「と言うわけで蓮華ちゃん、それでいい?」
「はい……」
なんと言うか蓮華ちゃんは……私が口出すよりも同じ一年生のきな子ちゃん達に合わせて貰った方がいいかもね
「ではランニングいきましょう」
「夏美ちゃんはどうする?」
「あぁ…では撮影しながらついていきますの」
さてと私は私のメニューをやるから……今日はランニングないし……学校に保管してるバイクに乗って、先に向かってるかな。
ふぅ、待ち合わせ場所にあっさりたどり着いちゃったな~流石はバイク。
暫くしてみんなが来るのを待つと……
「ハァハァ…みんなどうかしてるんじゃない?」
まさか走って付いてくるなんて……ある意味根性あるな~夏美ちゃん
「お疲れ様。はいお水」
「ありがとうございます…」
「かたじけない…」
「同意…」
「ゆっくり休んでいいからね」
まぁ、この炎天下だと外で走るって言うのもキツいよね~
「ハァハァ…あんなに運動したのに全然息上がってないんですの…」
「そうなんっすよ」
「どんだけ鍛えてるんだ…」
「夏美ちゃん、今度から自転車貸そうか?」
「出来たらそうしますの……」
「改造してあるからちょっと大変だけど頑張ってね」
「改造?えっ?」
マニーの為ならあの自転車位ね
「今日は無理せずここまでにしましょう。歩いて学校に戻るデス」
「ハァ…頑張るんですの。全ては再生数、マニーのため…」
「ハ~イ!」
「ん?」
夏美ちゃんはスマホを構え始め
「では皆さんから一言ずつもらいますの~」
「えっ?今日は練習風景だけじゃ…」
「堅いこと言わず!LiellaのPRのためですの!カメラ目線で明るく画面の向こうの皆さんへ思いを込めて~!」
「うっ…。え、えっと…いや~…Liellaの澁谷かのんと言います。好きな食べ物は…」
「自己紹介ではないんですの。もっと自然に。笑顔ですの」
「え、えっと…ハ…ハハッ…ハハハッ…ハハハハハ~!」
かのんちゃんは逃げるように走っていくのであった。相変わらずだな~
「かのん!」
「後退していきました」
「っていうか逃げたね」
「まったく仕方ないんですの。では…」
夏美ちゃんは他のみんなの撮影をしようとすると、すみれちゃんがあるものを夏美ちゃんに見せた。あれって、オニナッツチャンネル……
「これについて話があるんだけど」
「エルチューブですか?」
「急に何の話です?」
「これこの前の動画とか確認したんだけど結構再生数稼いでるみたいね」
「それはよかったですの~」
「アンタ プロデュースとか何とか言いながら私たちを利用してお金儲けしようとしてるんじゃないの?」
流石に誰かしら気づくと思ったけど、すみれちゃんが気づくなんて……いや、当たり前か。そこら辺分かってそうだしね
「何を言い出すかと思ったら。すみれみたいな卑しい考えと一緒にするなデス」
「そうだよ。今日だって…」
「実は私も調べた。このままいくと将来的な収益は…」
四季ちゃんは収益の金額を見せた。かなり貰えるみたいだね。しかも……契約書通りなら総取りだしね
「こんなにですか!?」
「知らなかったデス!」
「私たちに内緒で…!」
まぁみんな怒るのも無理もないよね~
「うっ…いやえっとこれはですねぇ…」
「ちゃんと説明してもらえる?ショウビジネス的にはありえない話なんだけど」
夏美ちゃんに詰め寄るすみれちゃんたち。夏美ちゃんは苦し紛れに……
「あ、そこに伝説の神マニータイガー!」
そう言って逃げ出すのであった。
「紗桜莉!あんた、知ってたでしょ」
すみれちゃんは今度は私に詰め寄ってきた。普段の私なら知っていたから何かしら対策をしていたんだろうなと思っていたのだろうけど……
「知っていたけど、別にどうにかする気はないよ」
「どう言うことよ?」
「紗桜莉ちゃんが動かないなんて……具合悪いの?」
「直ぐに医者を……」
「いや、別におかしくなってないからね。ただ……泳がせてるだけだよ」
「泳がせる?」
「私は圧倒的に勝利するよりも相手が調子に乗れば乗るほど……勝つ誇っているほど……どん底に落とすのが好きなんだよね」
「あんた、笑顔が邪悪よ」
帰り道、かのんちゃんに夏美ちゃんのことを話した。
「夏美ちゃんが?」
「すみれさんの話が正しければですが」
「お金に関してはさすが勘が鋭いですね」
「言い方!」
「かのんちゃんはどう思う?」
「私は…」
「少し様子を見てみない?」
「えっ?」
「すみれちゃんの言うことが間違ってるって言ってるわけじゃないんだよ。でも何かある気がするんだよね。ダメ?」
「はぁ…ほんとお人好しなんだから」
「ここで私がダメって言ったら私が悪者みたいじゃない」
「ふふふっ。ごめん」
かのんちゃん……そう言うところがかのんちゃんの良いところだけど……正直……将来騙されそう……今度みんなに頼んで試してみよう……
「じゃあまた明日学校で」
「夏美ちゃんに会ったら気にしてないからって言っておいて」
「ラジャーです」
「メッセージも送っといた」
「それじゃ」
「お疲れ様です」
こうして今日の活動は終わるのであった。
蓮華side
帰り道、夏美ちゃんから返事がないことを気にする私たち
「夏美ちゃんどこに行っちゃったんっすかね。既読にはなるんっすけど」
「どう思う?」
「多分すみれ先輩が言ってることが真実。でもかのん先輩の言う通り夏美ちゃんには何かある気がする」
「きな子も夏美ちゃんのこと嫌いじゃないっすし」
みんな、かのんさんの事を信頼してるみたいだけど……本当に大丈夫なのか……もしかしたらって考えた方が……
「そこのあなたたち!」
すると何処からともなく夏美ちゃんの声が聞こえてきた。一体どこに……
「どこだ?」
「ここですの~」
「どこだ?」
「ナッツ~!」
歩道橋の影からサングラスをかけた夏美ちゃんが現れた。というか変装してたの?
「うわっ!うぅ…!」
メイちゃんは驚かされたことに怒るのであった。まぁ怒るよね……
「まぁまぁまぁ~」
私たちは場所を移動して、夏美ちゃんにかのんさんたちは怒ってないことを伝えた。
「では本当に怒っているわけではないんですのね?」
「はいっす。明日もよかったら来てほしいって」
「言ってた」
「ふぅ~。思ったよりチョロかったですの」
「ちょろ?」
今、ちょろいって言わなかった?この子!?
「では明日からも普段通りに」
「ってことはこれからも動画を公開するのか?」
「もちろん。それが私の仕事ですので。何かあるんですの?」
「いや事実だからしょうがないんだけどさ。もし日常だけじゃなくて歌やダンスの動画をLiellaのファンが見たら1年生と2年生で実力に差があるってハッキリ分かっちゃうよなって」
「それは…」
「きっと笑われるっす」
「間違いない」
三人とも……こんなとき……私が何かしら言えたら……でも言ったら……
「にゃは~思いつきましたの。私たちは全員1年生。皆さんにちょっとご相談がありますの」
そして次の日、昨日キメタことをかのんさんたちに話した。
『えぇ~』
「お願いするっす!」
「夏休み中 別行動したいって」
「何か気に障ることがありましたか?」
「言って。すぐに直すから」
「そうじゃないんっす。ただ先輩と一緒だとどうしてもきな子たち迷惑かけてるなって」
「だから1年生だけで自分たちを見つめてみたいって思ったんだ」
「分かった。部長として許可します」
「ちぃちゃん…」
「ごめんね。でも私この子たちの気持ち分かる。私もそうだったから」
「千砂都先輩…!」
「私たちも精一杯頑張るから夏休みの終わりに成長した姿見せて」
『はい!』
「蓮華ちゃんも?」
「はい、きな子ちゃんたちと一緒に……」
「そっか、頑張ってね」
紗桜莉さんも応援してくれている。頑張らないと……
紗桜莉side
一年生たちの件……どうにも夏美ちゃんが関わってるみたいだね。屋上の集音機からの声を確認すると……
『クックックッ…うまくいきました~!うまくいきましたの~!分断成功。あとは夏美の思うがまま……マニーですの。マニーですの~!』
さて、私は……かのんちゃんたちがどんなに許そうとしても……あの子には本気で痛い目にあってもらわないとね。まぁ、今はまだだけど
一気に書きすぎた……
オニナッツの企みがどうなるか……
そして次回は北海道編か
感想待ってます