新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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今回、紗桜莉の出番は……


18 心配する先輩

蓮華side

 

科学室に集まる私、きな子ちゃん、メイちゃん、四季ちゃん、夏美ちゃん。どうやら夏美ちゃんからある提案があるみたいで……

 

「グループ名っすか?」

 

「そうですの!せっかくLiellaの妹分として5人で始動するのですの。新たなグループ名が必要ですの」

 

五人って……私も入ってるんだ……

 

「例えばこれとか!」

 

ホワイトボードに書かれたのは……全力#?

 

「全力#?」

 

「た、例えば…」

 

次の候補にあげたのは……KIRARA……どこの漫画タイムなのかな?

 

「なんか雑誌みたいっす」

 

「そもそも私たちはLiellaの妹分じゃない」

 

「そ、それは分かってますの。え~っと…どちらかというとユニット!そうユニット名ですの!この夏だけの……」

 

「夏美ちゃん!」

 

「はい!」

 

「きな子たちが先輩と離れて練習を始めたのは先輩たちに追いつきたいからっす!優勝を目指すLiellaの力になりたいからっす!」

 

きな子ちゃんの言う通り、こうやって離れたのは、きな子ちゃんたちがかのんさんたちに追い付くために考え抜いた結果であり、別にユニットを作るためとかではないし……私も私で……

 

「はいはいですのですの。分かってますの」

 

「Liellaの力になれないならスクールアイドルやるつもりはない。少なくとも私はな」

 

「Me too」

 

「分かってますの。あくまで一案、一案ですの」

 

夏美ちゃんは一旦席を外すと良い、科学室から出ていく。私は気になることがあり、追いかけた。

 

「思ったより強情ですの。引き離せば思いのままにできると思いましたのに。ですが夏美は諦めませんの」

 

「諦めませんって?」

 

「ひぃ!?何だ。貴方ですの」

 

「あのね。夏美ちゃんは勘違いしてるかもしれないけど、私はソロアイドルだから……誰かとユニットとかは……」

 

「ソロアイドル……なるほどですの。貴方に違和感があると思ったら……」

 

違和感?違和感って何だろう?

 

「気がついていないですの?貴方はソロアイドルに逃げているようにしか思えないですの」

 

「えっ……」

 

逃げている……私が……

 

「確かに貴方は魅力があると思うですの。だけど何処か他人と一緒に組んだりしなくて済むと思っているように思えますの」

 

「…………」

 

反論が出来ないでいる。夏美ちゃんの言う通りかもしれない……私は何処か逃げているようにしか…………

 

「まぁ少し言い過ぎたですの……さて、気を取り直して今日は皆さんの日常を…あれ?」

 

科学室の扉を開ける夏美ちゃんだけど変な声をだしていた。そう言えば知らせてなかったっけ?

きな子ちゃんたちは荷物を持っている理由は、一年生だけで合宿をすることになったからだ。

 

 

 

 

 

 

千紗都side

 

「うい~っす!」

 

部室に入ると何だか雰囲気が暗かった。どうしたんだろう?

 

「…………」

 

「あれ?どうしたの?」

 

「隣が空気を重くしてるのよ」

 

見てみるとかのんちゃんが手で顔を覆い隠していた。本当に何があったんだろう?

 

「ここは幼馴染みの出番デス」

 

「う~ん…」

 

「どうしたの?」

 

部室だとみんながいるから話せない感じかな?とりあえず二人きりで話をするために屋上で話を聞くことに…………

 

「何が悪かったのかなって」

 

「悪い?」

 

「うん。せっかく1年生も入って夏休みはみんなで賑やかに練習だって思ってたのに」

 

「1年生言ってたでしょ。別に私たちが悪いわけじゃないって」

 

「でも……」

 

「とうっ」

 

うじうじ悩むかのんちゃんの頭に軽くチョップをする私。かのんちゃんは心配と不安で仕方ない感じなんだろうな~

 

「自分たちだけでやってみたいって言ったんだよ?私ね それはすごい素敵なことだと思う」

 

「その通りデス!」

 

すると可可ちゃんたちが屋上にやって来た。もしかして話を聞いていた感じかな?

 

「みんな!」

 

「何も言わずに待つのも上級生として必要なことです」

 

「私たちもさらにレベルを上げてギャラクシーな目標になるのよ!」

 

「それに夏休みが終わればいよいよ地区予選!その前には学園祭もあるのですよ!」

 

「うん!」

 

かのんちゃんも少しは元気になったかな?これで安心安心

 

「そう言えば紗桜莉は今日来てないのかしら?」

 

「確かに見てないデス」

 

「まさか……また変なことを……」

 

「あれ?かのんちゃん言って……ないか。あんなに悩んでいたんじゃ……紗桜莉ちゃんはね。実は春休みに会った知り合いの子達と一緒に出掛けてるよ。スクールアイドルの旅とかで」

 

「あの子……自由ね」

 

すみれちゃんが苦笑いしながらそう言うのであった……

 

 

 

 

 

 

蓮華side

 

「ようこそ!きな子の故郷へ!っす!」

 

一面ラベンダーが咲き誇る場所に私たちは来ていたけど……夏美ちゃんは……

 

「なんで?」

 

「しかしすごい所だなぁ」

 

「のどかで空気と食べ物おいしいっすよ~。ではまずきな子の家までランニングっす~」

 

「待つですの。なぜこんなことに?」

 

「なんだ?覚えてないのか?きな子の家で集中合宿するって決めただろ」

 

そう言えば夏美ちゃんは何かに夢中で聞いてなかったんだっけ?と言うか四季ちゃん、首大丈夫かな?

 

「戻らない……あのバスのせい…」

 

寝違いは辛いからね~って四季ちゃん、無理矢理首の位置を戻さなかった?

 

「それは分かっているんですの。なぜ私まで?」

 

「撮影するって言ったからっすよ」

 

「プロデュースのためならどんな所にでもついていって密着して記録残すって」

 

「言った」

 

『それが私の使命ですの!』

 

しっかり録音してたんだ……まぁこう言うのはしっかり記録として残しておいた方がいいって紗桜莉さんが言ってたもんね

 

「あれは言葉の綾というかそこまでというか…」

 

「立て替えていた交通費」

 

「え、それは…」

 

夏美ちゃんはしっかりと立て替えてもらった旅行費を四季ちゃんに渡すのであった。まぁ急だからお金持ってなかったって言うのもあるけど……

 

「マニーが…命の次に大切なマニーが…」

 

更に四季ちゃんは夏美ちゃんの身体に機械を取り付けると……

 

「ここまできな子ちゃんの家までランニング」

 

「なんですの?」

 

「ランニングマシーン」

 

リモコンを押した瞬間、走り出す夏美ちゃん。あれってもしかして自動的に走れる機械なのかな?

 

「ちょっ!ちょっと~!」

 

「きな子ちゃんの家どっち?」

 

「あっちっす」

 

「どうすんだよ」

 

「Reverse」

 

「止めて~!なんですの~!」

 

何と言うか……夏美ちゃん。頑張れ……




紗桜莉は果たしてどこに……
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