恋side
上手くいかない……何度やっても失敗してしまう……もう少しなのに……もう少しで……もう少しで……
「クリアできますのに~」
「恋お嬢様……」
さつきさんに呆れられながらも、私はゲームに夢中になっていた…………
紗桜莉side
「こちらブレンドになります」
「ありがとうですの」
澁谷家の喫茶店で恋ちゃんと鳥坂さん以外のみんなが集まっていた。今夜は貸し切りにしている。
私はというと夏美ちゃんにブレンドコーヒーを待っていってあげた。
「ありがとうですの。因みにこちらは何とのブレンドですの?」
「ホットとアイスのブレンドです」
「それ、ただの温いコーヒーですの……」
「トッピングに山葵がありますがいかがですか?」
「嫌がらせですの!?」
「いや、紗桜莉ちゃん、何をしてるの?」
かのんちゃんはと言うと私と夏美ちゃんのやり取りを見て、苦笑いをしていた。
「いや、何となく」
「何となく乗っただけですの」
さて、今回こうして夜にみんなが集まったのは……ある発表があるからだ。その事についてくぅちゃんから話があるらしいけど、くぅちゃんは電気を消し、スマホのライトと自撮り棒を使い、スポットライトが当たっているような感じにして…………
「ついに……ついに……ラブライブの詳細が発表になりましたー!」
そう言いながらクラッカーを鳴らしたけど、これ、意味あるの?
「何やってんのよ。てか、何なのよこれは!?」
電気をつけたすみれちゃんはメロンとパンダの被り物をつけていた。あれって確か……
「お土産」
「メロン好きって聞いたのですの」
「にしてもこんな喫茶店貸し切りに出来るなんて」
「私の家だから」
「因みにこの子がまんまるだよ」
「丸い……」
そう言えばきな子ちゃん以外の一年生はここに来るの初めてだから、マンマルに会うのも初めてか
「だからってわざわざ貸しきらなくっても……」
「そうですの!マニーがもったいないですの!」
「相変わらずだね~」
「当然ですの!スクールアイドルを夢と定めた以上!私のマニーとインフルエンサーの知識を総動員して……Liellaをサポートするですの!」
「嬉しいような……」
「ちょっと怖いような……」
「まぁ私もサポートするから大丈夫だよ」
夏美ちゃん一人だと負担が大きいかもしれないしね。
「それはそれで不安になるんだけど……夏美ちゃんの色々が」
ちーちゃんは面白いことを言うな~そんな変なことをしないよ~
「そんなことよりも!ライブライブですよ!ラブライブ!」
「発表でしょ。去年もやったんだから今年もやるわよ」
「そう言う心構えだからすみれはダメなんデス!」
「はいはい、くぅちゃん、これでも飲んで落ち着いて」
くぅちゃんに特製ココアを渡し、飲ませると……
「うぐっ……甘甘です……」
「あ、うっかり砂糖を入れすぎちゃった」
もう少しは色々と落ち着いて欲しいからね
「それで今年の大会の内容は?」
「そうでした!ここで大会の詳細を……」
「何々、今年の予選はリモートで開催。歌は全て自由」
「わー先に言ってはダメです!」
「へぇーそれじゃ去年の独唱とラップみたいな課題はないってこと?」
「予選をリモートで開いて、東京大会に進出するチームを一気に絞りこむみたいだな」
「それだけ予選突破のハードルが上がった……」
「ただ自分達のやりたい曲で勝負は出来る!」
まぁ気合いが入ってるから大丈夫みたいだね。
「今回も私はサポートに入るけど、蓮華ちゃんはどうする?」
「私ですか?私は……」
「もしよかったら、蓮華ちゃんもLiellaに……」
「つぅ!?……止めておきます……私もサポートに……入ります……」
思った以上に大変みたいだな~本当にどうしたものか……
「紗桜莉はいいのデスか?申請もしておけば……」
「まぁ念のためにしておいてもいいけど、もしもの時のためにね」
「紗桜莉ちゃん……」
かのんちゃんは嬉しそうだけど……私は私で頑張らないとね!
「で曲はどうするの?」
曲に関しては明日練習で話し合うことになり、今日はこのまま解散となった。
私とかのんちゃんは一緒に片付けをしていると……
「蓮華ちゃん……何かあったの?」
「何かって?」
「その……Liellaに入ることを……と言うかチームで何かをするのを嫌がっているようにしか思えなくって……」
かのんちゃんも気がついたか……いや、多分みんなも薄々気がついている。蓮華ちゃんがグループに対して嫌がってることを……
「何があったかまでは分かってないよ。ただ……」
「ただ?」
「どうにも根深いみたいだからね……」
「そっか……」
次の日
準備運動をしながら、曲についてみんなで話していた。
「部長としてはやっぱりかのんちゃんが作詞、恋ちゃんが作曲がいいと思う」
「せっかく1年生が入ったのに?」
「でもきな子たちは初めてっす。ラブライブ出るの」
「Me too」
「むしろ私たちはいるだけで新鮮とも言えますの」
「確かに新鮮味があればあるほど、みんなの目に止まるからね」
とは言えやはり作曲の方を頑張ってもらわない……と?
「ん?」
何だか恋ちゃんが上の空とか言うか……寝ぼけてる?
「実績…あとひとつ…」
実績?なんだろう?学校関係じゃないみたいだし……
「あれ?寝てるんですの?」
「スヤスヤ~?」
「っすね」
「お~い恋ちゃん。恋ちゃ~ん?」
「ローリング…ローリング…後ろに回って一撃…ここでパリィ…落ち着いて回復…」
「何言ってんだ?」
「寝不足なのかもね。昨日も喫茶店来なかったし」
「うーん、鳥坂さん。何か知らない?」
メイドとして働いてるなら何か知ってるみたいだけど……
「えっと……言えないです」
明らかに何か隠してけど……なんだろうな?
「最近生徒会がかなり忙しいって言ってました」
「そうなんだ」
「と言うか未だに生徒会は恋ちゃんが回してるからね」
「紗桜莉……あんた、分かってるならあんまりあちこちいじり回すのやめたら?」
「えーこう見えて一応セーブしてるんだけどな~一年の頃に比べて」
昔は色々と改造はしたけど、今は頼まれた仕事の中でちょっと改造したくらいだし……にしてもやはり心配だな~
意外と紗桜莉とオニナッツはいいコンビ?
感想待ってます