かのんside
恋ちゃんの事で理事長に話を聞こうと思い、私は理事長室の前に来ていた。
「何か知ってるかな?」
ノックをするが、返事がない。どうしたんだろうと思い、ドアを開けると……
「あ゛ーーーー、効くわね~」
ソッと扉を閉めた。えっと、理事長は何をしてたんだろう?何だかマッサージチェアに座っていたような……うん、気のせいだよね?
私は気を取り直してノックをすると……
『どうぞ』
今度は返事が返ってきたので、中に入った。
「澁谷さん、どうかしたのかしら?」
「いえ、理事長もさっき……」
「さっき?」
「何でもないです」
気のせいだよね。うん、そう思うようにしよう……
私は恋ちゃんの様子について話すと……
「オーバーワーク?」
「はい」
「だからそろそろ書記や会計も入れて生徒会をちゃんと作った方がいいと忠告したのに、あの子まだ生徒も少ないからってずっと一人で…」
そっか……きっと恋ちゃんは去年の事も気にして一人で背負い込んでるのかな?
私は理事長室を後にすると……恋ちゃんが慌てて声をかけてきた。
「かのんさん!」
「ん?」
「すみません!気付いたらこんな時間で!」
「ううん。それより恋ちゃん忙しそうだね」
「いいえ心配ご無用です。あ、ラブライブ発表になったんですよね?」
「うん。だから曲作りを始めたいなって」
恋ちゃんからOKを貰うけど……本当に大丈夫かな?
メイside
部室に向かいながら、恋先輩のことを話す私たち。
「恋先輩 作曲引き受けたのか?」
「大丈夫なんですの?」
「かのん先輩何度も聞いたらしいけど」
「"心配ご無用です"と」
「責任感強いんだな」
って言っても、あの人……生徒会の仕事に作曲……更には紗桜莉先輩のぼうそ…………注意……本当に大丈夫なのか?
「あ、教室にノート忘れてきちゃった。先行ってて」
みんなと別れ、ノートを取りに戻ると……ピアノの音が聞こえてきた。何だろうと思い、ピアノの音が聞こえてきた音楽室を覗き込むと……あれって……
「ふぅ…うぅ…あ…もう一回…」
「やっぱり恋先輩だ。何やってるんだ?」
気になり、そっと近寄るが……恋先輩は気がつかず、何かを夢中でやっていた。
「いける…いける…くぅそこ!よしよしうわわっ!うわ~!あぁ…またしても…」
スマホゲーム?と言うか本当に何をやってるんだ?
「なんだそりゃ?」
「はい。深淵の王プニロードです。ここが全く進めなくて…」
「はぁ?」
「メイさん…?」
「あはは…」
ようやく私がいることに気がつくと、恋先輩は思いきり頭を下げまくった。
「お願いします!誰にも言わないでください!このことは誰にも!」
「い、いやちょっと…」
「そうだ!メイさんスクールアイドルが好きなのですよね!?分かりました。今すぐSunny Passionさんに連絡して一緒に写真の手配を…」
「いやちょっと…」
「違うというのですか!?」
こんな恋先輩、見たことないんだけど……
「分かりました。カルボナーラパンですね。購買部に行ってまいります」
「えぇ…ちょっと待て!待て待て!一体何があったんだよ?」
さつきside
恋お嬢様が帰ってきたので、出迎えると……
「あれ?メイさん」
「あ、鳥坂先輩……その、メイド服なんですね」
「ここではメイドなので……それで珍しい組み合わせですけど……お嬢様?」
「さつきさん……あの部屋にメイさんをお連れします」
まさか……メイさんにバレてしまったの……だがバレた以上は仕方ないですね
三人であの部屋に行くと…………
「うそだろ…」
その部屋にはありとあらゆるゲーム機が置かれていた。流石のメイさんも驚きを隠せないでいた。
「まさかこんなことになるとは…」
「こんなゲームマニアだったのか?」
「いえ。元を辿ればこの前…」
そう、それはこの間の事だった。
仕事中の私とサヤさんの二人にお嬢様があることを訪ねてきた。
「ゲーム?」
「はい。以前可可さんの家で遊んでからずっと気になっていまして」
そう言えば前に紗桜莉さんが言っていたような……はじめての事で楽しそうにしていたとか
「良いと思います。恋様は今まで少し頑張りすぎてきたように思います。羽を広げて少し趣味に興じてみてはいかがですか?」
「私の家にもゲーム機あるので持ってきますよ」
それから恋お嬢様は夢中でゲームをやり始め……
「いけません。こんな夜遅くまで。これでは勉学に支障が…」
支障が出ることに気がつき、止めようとしたが……私とサヤさんの二人がある届け物を渡した。
「恋様、お父様が今まで苦労させてしまったお詫びにご興味がおありならと」
「こちら有名な会社のゲームですよ」
「まぁ!」
次々と届くから、気がついたら今のような状態に……
「だからってやり過ぎだろ」
「お父様から送られてくるゲームがどれもこれもとても面白く…」
「私も止めるべきなのですが……恋お嬢様のあの楽しそうにしている姿を見ていると……」
「この家のメイドは大丈夫なのか?」
それから恋お嬢様がメイさんに色んなゲームをやらせ…………
「こうやって毎日充実したゲームライフを送っているうちに…」
「寝不足ってわけか」
「はい…」
恋お嬢様はポケットからある鍵を取り出した。あれって……
「あの…これを預かっていただけませんか?」
「はい?」
「この部屋の鍵です。作曲が終わるまででいいのです。ゲームがなければ作業に集中できると思うので」
「私が?かのん先輩にで持っておいてもらえばいいだろ?」
「そういうわけにはいかないのです!仮にも私は生徒会長。この学校をまとめる存在でなければ行けません。こんなことがバレた日には…」
「生徒会長がゲームに夢中の学校が?」
「ラブライブで勝てるわけないデス…」
「がっかりだわ」
「恋ちゃん嫌い」
「あぁ~!スクールアイドル部は終わりです~!」
「なんか千砂都先輩だけキャラが違う気がするけど……と言うか紗桜莉先輩も入れてあげろよ」
「あの人に知られたら……」
「そっか~恋ちゃん、ゲームに夢中なんだ~生徒会の仕事そっちのけで。罰としてゲーム機全部売り払うね。これで全部解決だよね」
「何てことに……」
「いや、あり得ないだろ……」
「とは言えメイさん。お願いできませんか?私だと……甘さを見せてしまいそうで……」
メイさんは渋々鍵を預かることを引き受けるのであった。
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