新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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千砂都「かのんちゃん、私も禁断の恋をしてるの」

かのん「え?もしかして……わた」

千砂都「この星の○ービィってすごく丸いんだよ!」


24 みんなでやるからこそ

蓮華side

 

きな子ちゃんと一緒に教室に入るとメイちゃんが何かを見つめていた

 

「困ったな…」

 

「ん?何っすか?その鍵」

 

「な、なんでもない!」

 

何だろう?普通の鍵みたいなのに、あの慌てようは……

 

「今日は恋先輩元気っすかねぇ?」

 

「まぁ見守るしかないんじゃないのか。恋先輩なら何とかするって」

 

「だといいんっすけど…」

 

「メイ何か隠してる」

 

四季ちゃんはゴーグルを付けて、メイちゃんを見つめた。四季ちゃんもメイちゃんが何かを隠している事に気がついてる……

 

「か、隠してなんか…」

 

「本当に?」

 

「やめろ~!」

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

ちーちゃんと二人で歩いていると、かのんちゃんが掲示板に貼られているあるものを見つめていた。あれって、生徒会役員募集の……

 

「恋ちゃんのこと?」

 

「うん。1年生が入ってきてから生徒会の仕事絶対増えてるよね」

 

「今年は他に立候補者もいないから恋ちゃんが会長のままだし。私たちに手伝えることがあればいいんだけど…」

 

「恋ちゃん……責任感強いからね~」

 

まぁ責任感と後は去年の事もあるから……

 

「ちぃちゃんは部長頑張ってるじゃない。紗桜莉ちゃんも色々と学校奉仕とかやってるし……」

 

私のはあれで奉仕にはいるのか微妙だと思うけど……

 

「気になるんだ?」

 

「去年 生徒会長選挙の時、私結局立候補しなかったし何か力になれないかな…」

 

「じゃあやってみたら?」

 

「私なんて…」

 

「私も部長にチャレンジしたよ。自分ができないって思い込んでるだけ。かのんちゃんの言葉だよ」

 

「とりあえずかのんちゃんがしたいようにすればいいと思うよ」

 

それにしても恋ちゃんは一体何に悩んでるんだろう?仕事量が多いから寝不足って訳じゃないし…………

すると夏美ちゃんから電話が来た

 

「もしもし?どうしたの?え?すぐに来てほしい?」

 

何が何だか分からず、とりあえず夏美ちゃんが指定した場所へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

指定された場所で私は夏美ちゃん、四季ちゃん、きな子ちゃん、すみれちゃん、くぅちゃんと隠れながらメイちゃんの動向を追っていた。

 

「来ました」

 

「部室に向かっていますね」

 

「ちょっと」

 

「引っ張るなデス」

 

「気付かれるっつ~の」

 

二人とも……静かにしないと気づかれるよ……

 

「で?」

 

「はい。四季ちゃんがメイちゃんには必ず何かあるって」

 

「見るですの」

 

メイちゃんに恋ちゃんが声をかけて、何処かへ行く……何だろう?あの二人があんな風に隠れて話す中だっけ?私たちは二人を追い、裏庭で隠れて動向を伺う……

 

「恋?」

 

「2人で密会!?」

 

「何デス?何の相談デス?」

 

「なんか深刻そうっすけど…」

 

とりあえずあそこのベンチに仕掛けた盗聴機で話を聞かないと……みんなには聞き終えたら話せばいいし……

 

 

 

 

『できない?』

 

『はい。曲を作らねばと考えれば考えるほどゲームが脳裏をよぎり…』

 

『思ったより重症だな』

 

『あぁ…私はどうすれば…』

 

『重く考えすぎだよ。そういうときは誰だってあるさ』

 

『そんな。許されないことです』

 

『私だってテスト勉強中にスクールアイドルの映像見たくなったりすることあるぞ』

 

『そういうときどうしているのです!?どうかご教示ください!』

 

 

 

 

 

 

なるほどね……恋ちゃんがゲームに夢中なのか……もしかしてこの間みんなでゲームをしたときから?だとしたら、恋ちゃんがあんな風に夢中になれる趣味が出来たのは嬉しい事だよね。

 

「見た感じあの目は…」

 

「恋?」

 

「……!」

 

「恋」

 

事情を説明する前に何か勘違いしてるけど……まぁいいか

 

 

 

 

 

部室に移動して、くぅちゃんたちはどうするか話し込んでいた。

 

「どうするんデス!?どうするんデス!?」

 

「決まってるでしょ!ショウビジネスの世界で恋愛は格好のスキャンダル!止めなさいったら止めなさい!」

 

「いえ これはむしろ一気に炎上してあえて注目を浴びる作戦ですの!え~っと"Liellaメンバーに熱愛の噂…"」

 

「やめなさい!」

 

四季ちゃんはマジックハンドで夏美ちゃんのスマホを奪った。四季ちゃんも思った以上に慌ててる……

 

「禁止」

 

「返すのです!」

 

「お待たせ~」

 

すると渦中のメイちゃんが部室に入ってきた。これは……面白いことに……

 

「お、おはようっす」

 

「練習始めないのか?」

 

「もちろん始めますよ。でもその前に…」

 

「ていやっ」

 

恋ちゃんとの仲を聞き出そうとするくぅちゃんにすみれちゃんはチョップを喰らわした。

 

「痛いデス。一体何デスカ?」

 

「何いきなり聞いてんのよ」

 

「ほっとけっていうのデスカ?」

 

「デリケートな問題よ。順番があるでしょ順番が」

 

「なんだ?」

 

「メイ、好きなら好きだって正直に言って」

 

「オニ直球!」

 

「どうするんっすか?」

 

「うぃ~っす!ん?どうしたの?」

 

そして何も知らないちーちゃんが今の状況に疑問を感じるのであった。うん、これは本当に面白そう……

 

 

 

 

「付き合ってる!?私と恋先輩が!?」

 

「禁断の世界!」

 

「正直に言って」

 

「なんでそんな話になるんだよ!」

 

「だって裏庭で熱く語り合ってたっす」

 

「手を取り合って!」

 

「見つめ合って!」

 

「抱きしめ合って!」

 

「勝手に盛るな!」

 

「やはり禁断の世界!」

 

「信じるな!」

 

「まぁまぁ、案外そう言う愛も認められてるから」

 

「あんた……悪ノリしてないか?」

 

まぁ今回の件は私が真実を告げるよりかはね。

すると四季ちゃんは不機嫌そうにしながらメイちゃんを問い詰めていた。

 

「じゃあ何を話していたの?」

 

「怒濤の追い込みデス」

 

「緊張感あるわね」

 

「恋先輩の相談に乗っていて…」

 

「相談?何?」

 

「ちょっとした…」

 

「ちょっとした何?言えないことなんだ?」

 

「そういうわけじゃないけど…」

 

「今話したくなる飲み物あげる」

 

「やめろ」

 

「……」

 

「四季……」

 

なんと言うか四季ちゃんも色々と言いたいことを言えないって言うのもあるけど、まぁ二人の関係だから見守る感じでいいかな?

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

あることを理事長から許可を貰い、私は音楽室に行くと……

 

「ゲームはもう……」

 

「ゲーム?」

 

「かのんさん!?」

 

「驚かせちゃってごめん」

 

「あぁいえ…何かあったのですか?……あ、もしかして練習…」

 

「ううん。ちょっと話があって。あの…急な話でビックリするかもなんだけど私に副会長やらせてほしい」

 

「副会長…?」

 

「力になりたいの。恋ちゃんがお母さんから受け継いだこの学校を私も一緒に盛り上げていきたい。頼りない私だけど恋ちゃんを助けることができたらなって。どうかな?理事長の許可はもらってきたよ。あとは恋ちゃんさえよければ…」

 

これが私に出来る精一杯の事だから……

 

「かのんさん……」

 

「じゃあ私 生徒会室で準備してるから後で仕事教えて」

 

「あの…」

 

「ん?」

 

「いえ。ありがとうございます」

 

 

 

 

 

 

紗桜莉side

 

何とか誤魔化したメイちゃんを私はこっそりと後をつけると、音楽室からかのんちゃんが出ていき、メイちゃんは恋ちゃんに話しかけていた。

 

「いいのか?」

 

「えっ?」

 

「今の話全部聞いてた。正直に全部話した方がいい」

 

「ですが……」

 

「かのん先輩、本当に恋先輩のこと考えているんだぞ。恋先輩の力になりたいって」

 

「怒らないでしょうか?かのんさん」

 

「さぁ?もしかしたらすごい怒っちゃうかもな。"こんなに心配したのに!"って、でもそれでもいいと思う。友達ってそういう部分を互いに知ってたまには喧嘩もして仲良くなるもんだろ。私も昔 四季と…」

 

「まぁ気になるなら、生徒会室に行ってみたら?」

 

「「紗桜莉(先輩)さん!?」」

 

「ごめんね。恋ちゃんの寝不足についてはある方法で聞いたけど……」

 

「うぅ…怒ってますよね?」

 

「全然。私としては恋ちゃんがそんな風に夢中になれる趣味やそれに普通の子みたいな悩みが出来たことをちょっと嬉しく思えるけどね」

 

「紗桜莉さん……」

 

「と言うか……ある方法って……いや、何も言わない方がいいな」

 

恋ちゃんは直ぐ様生徒会室へと向かい、私とメイちゃんもそれを追った。

 

 

 

恋ちゃんは生徒会室に入ると……かのんちゃんだけじゃなく、みんなも集まっていた。

 

「恋ちゃんどうしたの?」

 

「みなさん……」

 

「かのんが整理手伝ってって言うから」

 

「動画で記録も一発管理!」

 

「何か忘れ物?」

 

「私はその…ちょっと様子を…あの!」

 

恋ちゃんはみんなに打ち明けた。今の自分がこうなっている理由を……

 

 

 

 

 

 

「ゲーム?」

 

「はい…」

 

「それで…」

 

「寝不足?」

 

「黙っていてすみませんでした!」

 

『あはははははっ!』

 

みんなが笑うけど、みんなからしてみれば、本当に対した理由で疲れているのではないことに安心してるからこそだね。

 

「えっ?」

 

「なんだそうだったのか~!よかったよ~!」

 

「それならそうと早く言いなさいよ」

 

「レンレンがそんなにゲームに夢中になってくれていたなんて」

 

「いや…その…でも…」

 

「恋ちゃんにもそういうことってあるんだね」

 

「なんだか嬉しいね!」

 

「ずっと遠い世界の人だと思ってたっすから」

 

「怒ってないのですか?」

 

「そうだね。じゃあ黙ってた罰として…」

 

かのんちゃんは邪悪な笑顔であることを提案した。

 

 

 

 

 

私たちは恋ちゃんの家に来て、ゲームをすることになった。これがかのんちゃんの提案だ。

 

「すごいっす~!」

 

「これはかなりレアなゲーム機デスよ!」

 

「マル~!」

 

「いいのですか?みんなでゲームだなんて」

 

「うん。みんなと思う存分やればスッキリするかなと思って」

 

「それにね。恋ちゃん。こう言うのはみんなでやった方が一番楽しいからね」

 

「紗桜莉さん……」

 

「そのメイが言ってた。進めないところがあるって」

 

「はい。実は…」

 

恋ちゃんが起動させたゲーム……これってPUNIPUNIhunter……これって割とソロプレイだと難しいボスもいたような……

 

「これか…」

 

「どうしても倒せないボスがおりまして」

 

「これソロプレイは苦行だって言われてるよ」

 

「えっ!?そうなのですか!?」

 

「協力プレイで打ち倒しましょう!可可はサポートを担当します!」

 

「私はオニハンマーでザコを蹴散らしますの!」

 

「私もやったことあるから一緒に頑張ろう」

 

そうしてみんなでゲームをプレイし、恋ちゃんが苦戦していたボスを何とか倒すこともできた。

恋ちゃんも満足そう……と言うよりもこれまでやって来た中で一番楽しかったんだろうなって思うくらいの笑顔を見せるのであった。

 

 

 

 

恋side

 

悩みも解決し……私は作曲を始めるのであった。

 

「お母様のつくってくれた学校は私にとても素敵な出会いを与えてくれました。これからもっともっと素敵な学校にしてみせます」

 

そう新たに誓うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

「それにしても紗桜莉さんは禁断の恋についてはそこまで否定的ではなかったですの」

 

「んー?まぁ恋愛は自由だし~それにスクールアイドルの中にはそう言う関係になることもあるし」

 

「そうなのですか!?」

 

「例えば……幼馴染みの子の頼みを断れない真面目な子とふわふわした女の子との恋とか……転入生とスクールアイドル兼飛び込みの選手である子の恋とか……愛が大きい幼馴染み同士の恋愛とか……色々とね」

 

「はぁ~そんなに……因みに紗桜莉さんはそう言う関係になりたいとかは?」

 

「そうだね~夏美ちゃんとかいいかもって思えるけどね」

 

「////」

 

「ふふ、冗談だよ」




ナチュラルに関係が……

次回はスパスタ自体が休みなので……オリストになります!その内容は……蓮華関係です!

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