うん、かなり悩んだ。
「紗桜莉さん……」
「まさか一発で見つけられると思ってなかったよ」
ちーちゃんから色々とあったことを聞いて、探しに来たけど……やっぱりと言うかなんと言うかだね。私は蓮華ちゃんの隣に座り、話し出した。
「昔のことを聞いたよ」
「…………」
「違うって否定しても周りがそれを認めない。蓮華ちゃんはもう否定することを止めて、誰とも関わらないで済むソロアイドルの道を選んだんだよね」
「選んだんじゃないです……逃げたんです」
逃げたか……そう言う考え方もあるけど…………
「私がどんなに言い続けても…………周りが言っていることが真実になってます……だから私は誰かと一緒にステージに立つことから逃げたんです……」
「でも逃げた先でも……関わろうとしてくる子たちが現れた。そうだよね」
「はい……」
かのんちゃんは勿論、みんな誰かを一人にするってことはしないからね。だからこそ……
「私はまたみんなと一緒にいることを……選ぼうとしたんです……でも……」
「過去がそれを許さなかったか…………」
「はい…………」
なんと言うか……こう言うことは言ってはいけないから我慢しておかないと…………
「私は桃ちゃんに会ってきたよ」
「え?」
「ちょっと知り合いのチームに一緒にいたらしくね。桃ちゃんも気にしていた。自分のせいで蓮華ちゃんは誰かとステージに立つことが出来なくなってしまったって、でもこの間のステージでみんなと立っているのを見て嬉しく思ったんだって」
「桃が……でも桃は……」
「桃ちゃんから聞いたの?蓮華ちゃんのことを恨んでるって?」
「いえ……ただ」
「みんながって事か…………実はね」
私は桃ちゃんから聞いた桃ちゃんの気持ち……それは蓮華の言う通りに練習をせず、逆らう形で蓮華ちゃんがいないところでダンスの練習をしていたこと、それによって足に負担が掛かり……
その事をずっと後悔していたことを…………桃ちゃんは謝りたいけど、怖くなって逃げていることを…………
「桃…………」
「と言うかやっぱり色々とムカついてきた。蓮華ちゃんは悪くはないし、桃ちゃんは正直自業自得だけど、後悔しているけど…………周りの子たちが一番ムカつく」
「え、えっと……紗桜莉さん?」
「マジでその子達を全力で追い詰めて追い詰めて追い詰めて!二度とアホみたいな事を言えないようにしてやりたい。もしくは残りの人生を後ろ指刺されて生きていけるようにしてあげたい」
「さ、紗桜莉さん!?」
「夏美ちゃんに協力してもらって、色々と暴露しまくってやろうかしら?ふふ、人はないことでも大いに盛り上がるからね。あぁそのグダグダ言ってる子達と同じことをしようとしてるって?大丈夫!こう言うときに便利な言葉があるから……因果応報ってね」
「紗桜莉さん!?」
「過去の事は確かにどこまでもついてくるし、忘れたら忘れたで色々と文句やらなんやら出てくるけどね……私を含めて、みんなはそんなの気にしないよ。と言うか逆に助けようと動こうとしてるくらいだし」
「…………」
「だから待ってる。蓮華ちゃんがみんなの前に戻ってくることを」
「…………紗桜莉さん……」
「それじゃまたね。あぁそうそう、良い言葉を教えてあげる」
私は蓮華ちゃんにある言葉を教え、そのまま別れたあと、桃ちゃんから聞いたある番号に電話をした。
「あ、もしもし、ちょっとした文句と覚悟を決めてもらいたいんですけど?」
そして日が経ち、合同ライブの日。それまでの間蓮華ちゃんは学校を休んでいた。きな子ちゃんたちも心配していたけど…………
「あの……ステージ……私も立っていいですか?」
かのんちゃんたちのステージが始まる直前、衣装を纏った蓮華ちゃんがやって来た。
みんなが色々と言おうとしたけど、かのんちゃんがそれを止め……
「もう遅いよ。蓮華ちゃん」
「ごめんなさい……」
「謝らなくていいよ。ほら、楽しもう!」
「はい!」
それから始まった10人のステージ。私は裏でステージを見てて思った。きっとこのライブで一番輝いているのは……蓮華ちゃんだってことに!
合同ライブが終わり、みんなが蓮華ちゃんの前に集り……
「もう心配したんだよ」
「そうデスよ!すみれなんて落ち着かなかったくらいデス!」
「あんたもでしょ!可可」
「でも本当に良かったです……戻ってきて」
「おかえりなさい。蓮華ちゃん」
「と言うか学校も休んでたのは一人でずっと練習してたのか?」
「だとしたらいきなり合わせられるのは凄い…」
「本当に良かったっす!」
「きな子ちゃん…あの、手を…弾いたの…」
「気にしてないっすよ~」
本当にかのんちゃんたちは一人にしないからな~
そんな暖かい空気の中、空気を読まないと言うかやっぱりと言うか……
「ねぇ、何で平気そうに戻ってきてるの?」
「普通はあのまま辞めるよね」
「頭おかしいんじゃないの?」
「あの子達は……」
すみれちゃんも我慢の限界なのか言い返そうとするが、蓮華ちゃんがグダグダ言ってる子達の前に立ち、
「…………弱い犬ほど吠えるってよく言うけど……本当みたいだね」
『!?』
全員驚いてるな~まぁ私が教えたんだけどね~
「あなたたちが色々と言ってくるのも私のせいにしたことも…………ただの嫉妬だよね。私が出来て、あなたたちが出来ないことに対して…………ううん、醜い嫉妬だった」
「「「なっ!?」」」
「悪いけど、私はもう過去の事でグダグダ言われたくない……前を見てるから!だから!邪魔しないで!」
「何よ。あの子!」
「と言うかさっきの言葉をネットにあげて……」
「そしたらまたあの子のせいで…………」
「やめなさい。あなたたち!」
えっと、この声は……百花のスクールアイドル部のリーダーさんだよね?
「でも桜花さん」
「私も責任を取るべきね。ちゃんとこの子達を叱れなかったことを…………かのんさん」
「え、は、はい」
「私たち百花はラブライブの出場を止めるわ」
『えっ?』
「これが私なりの責任の取り方……良いですよね?これで……紗桜莉さん」
「うん、貴方がそうするべきだと思うならね」
ラブライブの出場をやめるか…………私はただ『貴方も責任を取るべき』と言っただけだけど……凄いことを思い付くな~
「と言うより百花のスクールアイドル部は永久的にラブライブ出場をしないようにしておくわ」
「あ、それだったらちゃんとみんなの名前も残しておかないとですね!」
「そうね!」
私と桜花さんは物凄く良い笑顔でそう告げると…………
「待ってくだ……」
「仕方ないわ。人を傷つける事しか出来ない子達を放置しておいたのだから……ちゃんと制裁をしないとね」
「そうですね!それにさっき彼女たちが言った言葉をしっかりと録音しておきましたからね!」
「あ……」
「えっと……」
「その……」
「分かる?ずっと永遠に言われる続ける苦しみが?分からないなら……これから知ることだね」
私は笑顔でそう告げ、グダグダ言ってる子達は……かなり落ち込んでいたのだった。
帰り道、かのんちゃんと一緒に歩いていると……
「ごめんね。紗桜莉ちゃん」
「何が?」
「何かやっぱり紗桜莉ちゃんに……」
「気にしないの。私は私にしか出来なかったことをしただけだから……」
「でも……」
「それにね。今回の事は上手く行くかどうか怪しかったんだよね」
「そうなの?」
「私は責任の取り方を考えた方がいいって言ったけど……あの展開は予想できなかった。あの人はかなり覚悟をしてたね」
「うん、本当に……」
「まぁ正直言うと、あれには抜け道があるけどね」
「へ?」
百花学園スクールアイドル部は永久的にラブライブ出場をしない。だけど名前を同好会にしたら出場できちゃうからね。帰り際にその事を教えておいたけどね。
「とりあえず蓮華ちゃんは乗り越えたんだから……後は私たちも頑張る番!」
「う、うん!」
おまけ
桃side
合同ライブが終わり、私は蓮華さんに謝ろうとこっそり舞台裏に入り込んだ。蓮華ちゃんがいたから……声をかけようとすると……
『…………弱い犬ほど吠えるってよく言うけど……本当みたいだね』
え?蓮華ちゃん?
それから蓮華ちゃんの言葉を聞き、逃げ出す私であった……恐い、謝るのが本気で恐い……
モブたちの結末はこれで良いのか?って感じです。とは言え紗桜莉が言っていたことを実行した場合はかのんちゃんたちにかなりの迷惑がかかると言う……
とりあえず一番穏便かつかなりのあれかな?と思います
感想待ってます!