蓮華side
『お知らせします。我が結ヶ丘女子が誇るスクールアイドルLiellaの東京大会進出が決定しました!』
朝、校内でそんな放送が流れていた。学校のみんなはそれを聞いて、自分の事のように喜んでいた。
「お~やったか!」
「当然よ当然!」
「イエーイ!」
そして教室でも……
「おめでとう!」
「ありがとうっす!」
「夏美ちゃんも入ったばかりなのにすごいよね!」
「これバズってたよ!」
「なぁ~!?」
夏美ちゃんも今回のことで凄く有名になったからな~
「2万いいね!これはきた…きましたの~!」
そしてメイちゃん、四季ちゃんはというと……
「まだ地区予選だっていうのに」
「でもメイも人気」
「い~っ!?い…いつの間に…」
「いいね2万。やっとみんなメイのかわいさに気づき始めた」
「かわいい!?な、何言ってんだよ!そんなわけないだろ!」
あっちも相変わらず仲良しだな~
「あ、そう言えば蓮華ちゃんは……」
ふとクラスのみんなが私の方を見た。今回はきな子ちゃんたちのお祝いだけど……私の場合はね
「あ、あの、蓮華ちゃんの大会は年明けっすから!」
「そうですの!ラブライブが終わったあとに……」
「うん、だからそっちも応援をしてあげてほしい」
「だよな。うん、そうだよな!」
何か気を遣われてるけど……これ、言っておいた方がいいのかな?
「えっと、私も……と言うより私と紗桜莉先輩も出れるよ。ラブライブに」
『へっ?』
うん、やっぱり知られてなかったか……まぁ仕方ないよね。
「その、大会申請の時に紗桜莉さんとかのんさんが話し合って、私と紗桜莉さんの名前をメンバーとして登録してくれてたの……だからこの間の予選では欠員になってるけど……いつでも出れるよ」
ラブライブの大会規定違反になってないから……大丈夫みたいだしね。
「そうだったんっすか!?良かったっす!蓮華ちゃんと一緒にライブ出来るっすね!」
きな子ちゃんは嬉しそうにしていたけど、まぁあくまで登録しているだけだから…………
紗桜莉side
クラスのみんなが予選突破したことを祝福してくれていた。
「おめでとう!」
「うん!ありがとう!」
「でも大切なのは次だから」
「そう。今度こそは決勝戦に進んでみんなと喜ぶってかのんちゃん気合い入ってるんだ」
「まぁ既に感極まっちゃってる人もいるみたいだけど」
「本当に…本当にありがとうございました。生徒会長なのに皆さんに助けてもらうばかりで…」
「そんなことないって!」
「学校はみんなのものでしょ」
廊下で恋ちゃんは泣きながらクラスの子達と話していた。うん、なんと言うか……恋ちゃんらしいと言うかなんと言うか……
「それに今回はね」
かのんちゃんは私の方を見て微笑んだ。まぁちゃんと話し合って決めたことだしね。分かってるよ
「で東京大会の新しい情報は?」
「うるさいですね。ほぼグループは出揃ってますがライバルになるのは当然前年度優勝のサニパ様!んん~!?」
「何よ?」
「そんなバカな…いません!サニパ様がいません!東京大会進出グループの中にサニパ様がいません!」
「えっ?」
サニパがいないって……かなり衝撃な事なんだけど……一体何があったんだろう?
とりあえずみんなでくぅちゃんの席に集り確認することに……
「一体何が…」
「まさか予選で敗退したってこと?」
「なに失礼なこと言っているのデスカ。サニパ様に敗退はありえません」
「アンタが言ったんでしょ!」
「もしかしたら、ライブ事態出来ない状況だったとか?」
「出来ない状況って……」
「島だし、前に見せてもらったステージ……海の上だから天候の都合とか」
「それはあり得ますね……」
とは言え本当に何かあったのかな?するとかのんちゃんのスマホにメッセージが入り、相手は……サニパの二人からだった。
部室にみんなを集めて、サニパの二人と話すことに……
『お、全員集まってるね』
『東京大会進出おめでとう』
『コングラチュレイ…ぱ~!』
『あなたたちが気にするかと思って悠奈がこっちから連絡した方がいいって』
『ごめんね。東京大会で君たちと歌うの楽しみにしてたんだけどね』
気丈に振る舞ってる感じだけど……内心はって感じだね
「じゃあ本当に…」
「何があったのデスカ…!?」
「去年も一昨年も地区予選はぶっちぎりで突破していたはずなのに!」
『だよね…』
『慢心と言われても仕方ないかもしれないわね。手を抜いたわけじゃないんだけど少し油断していたのかもしれない』
『たった一人に負けちゃったんだよね』
「一人……」
『あなたたちも会ったことあるんじゃない?』
『そうそう。この子この子』
モニターに映ったのは……………………誰だっけ?この子?
「あ~!ヨヨギスクールアイドルフェスの!」
「マルガレーテちゃん…」
「マルガレーテ……みんな、知ってるの?」
私がそう聞くと、サニパの二人含めて全員があきれた顔をしていた。
「あの、ほら前に……」
「うーん、あぁ思い出した。かのんちゃんの厄介なファン!」
そう言えばそんな子いたね~確かかのんちゃんに歌えと強要してきて、更に自宅まで特定してくるストーカーの…………
『話を続けると私たちの後に歌ったんだけどね。聴いた瞬間しまったって思った』
『圧倒された』
「サニパ様が…」
「圧倒されるなんて…」
「そんなすごいんですの?」
「何なのよ!どうして次から次へと強敵ばかり来るのよ!」
『弱気になってる時間はないよ』
『今ラブライブは年に1回。つまり高校3年間でチャレンジできるのは3回だけ』
『一回一回をこれが最後ってつもりで挑んだ方がいいよ。じゃないと気付いた時には終わってる…』
「悠奈さん…」
『というのがお節介な先輩からのアドバイス!』
『優勝目指してね』
通話が切れ、部室がなんとも言えない空気に包まれるなか、すみれちゃんはくぅちゃんの事を見て、何か思い詰めていた。
かのんちゃんの家で再度集まり、話し合うことに……なったけど、かのんちゃんのお母さんとアリアちゃんの二人がお祝いをしてくれた。
「はいどうぞ~!」
「わぁ~」
まんまるのケーキを見て、嬉しそうにする恋ちゃん。
「東京大会進出おめでとう!」
「ありがとうございます!」
「じゃあ今ハンバーグ焼いてくるからね」
「うん…」
「あれ?嬉しくないの?」
「いや喜びたいのはやまやまなんだけどね」
「次の山が大きくてね。マンマルだったらどうする?」
山が大きいか……みんな、弱気だけど大丈夫かな?
するとアリアちゃんがパソコンを見て、ある事を言い出した。
「あれ?その子さっき店に来てたよ」
「げっ!」
「そこでお茶していった」
「えっ?」
「偵察?」
ストーカーもかなり厄介な…………
「もうそんなことまでしてんのかよ!」
「こうなったら強硬手段でいくしかないんですの!」
四季ちゃんは鞄から紫色の液体が入った瓶を取り出すと……
「大会当日この液体をあの子の飲み物に1滴垂らせばその瞬間私たちの決勝進出は決定ですの~」
「ブイ」
「ダメに決まってんだろ」
「どうしてそういう手しか思いつかないわけ?」
「すみれも似たようなもんですけどね~」
「全くそうだよ。やるならドーピング剤を混ぜて規定違反を狙わないと!」
「なるほどですの!」
「紗桜莉……あんたが関わると本気でやりかねないからやめなさい」
「リアクション薄い」
「では正攻法でネットにウィーン・マルガレーテの根も葉もないゴシップを流して炎上を狙うんですの」
「どこが正攻法なんだよ!」
「ネットの世界では十分正攻法ですが?」
「夏美ちゃん、それだとバレる可能性があるから、私が密かに入手した強要してきて所のボイスをネットに流そうか」
「それですの!」
「だから本当にやめなさい…………」
「千砂都先輩何か気になるところでもあったんっすか?」
「ううん何でもない」
ちーちゃんが見てる動画……この間の予選の?何か気になることがあるのかな?
それにかのんちゃんは何かに気がつくけど…………どうしたんだろう?
没案
ウィーンについて思い出す紗桜莉
「マルガレーテ……あぁあの紫で突然現れて『はい、マザー』って言うムラサメって子だね!」
次回、ウィーンガチ泣き
感想待ってます!