新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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マルガレーテ一家とテイラー一家どっちが娘想いなのか?


36 望んだこと

参加グループのステージが終わり、結果が発表される。ウィーンと言う子は二位……横目で見ると驚きを隠せないでいた。

 

「と言うことは……」

 

「えっ?」

 

そして私たちは……Liellaは……一位

 

 

「勝った…」

 

「これで…」

 

「全国大会…」

 

「かのんちゃん!」

 

「ちぃちゃん!」

 

「嬉しいっす」

 

「11人で…」

 

「勝ちました!」

 

眩い歓声と眩しいくらいのサイリウムの光……これだけの人たちが祝福してくれている。

 

 

「見て!みんな喜んでくれてる!」

 

「やっと去年の記録を超えることができました!」

 

「私たちと学校のみんなの力で!」

 

「うん」

 

「やった!」

 

かのんちゃんたちが喜ぶ中、私は足の痛みにずっと耐えていた。限界が……近いのかな?

そんなときだった。

 

「ありえない!」

 

突然ウィーンは司会者からマイクを奪い取ると……

 

「私はこの結果を認めない!」

 

何でこう……負けを認めないのかな?と言うかこの場で言うことではないだろうし……

少し言ってやろうとすると、かのんちゃんが前に出て……

 

「マルガレーテちゃん。この結果は聴いてくれたみんなが出してくれた答えだよ。スクールアイドルは一人じゃない。みんなと一緒だから素敵なライブが生まれるんだと思うの。それが伝わらないならマルガレーテちゃんにはスクールアイドルのステージに立ってほしくない」

 

「くっ」

 

ウィーンは悔しそうな顔をしながら、ステージから降りた。なんと言うかあの子は……子供みたいな感じがする。いや、実際年下なんだけど…………

 

 

 

ライブを終え、かのんちゃんの喫茶店で祝勝会をあげていた。

 

『かんぱ~い!』

 

「くぅ~!幸せ…」

 

「こんなおいしいジュース初めてっす」

 

「マルガレーテのせいで一時はどうなるかと思ったけどな」

 

「1年生が頑張ってくれたから乗り越えられた!」

 

「頼もしかったですぅ~」

 

「本当に!?」

 

「ネットでも評判になってますの」

 

「今年から入った新メンバーがすごく頑張ったって」

 

「ほ、ほんとだ…!」

 

一年生も認められて、嬉しそうにしていた。多分だけどかのんちゃんたちの中で一番頑張っていたもんね。

 

「メイは泣き虫」

 

くぅちゃんもあまりの嬉しさに泣いていた。本当にみんな、嬉しいんだろうな……

 

「ついに次は全国大会…それにしてもムカつくのはあのウィーン・マルガレーテ!」

 

「そうだ!神聖なラブライブに泥を塗りやがって!」

 

「あの子にとってあの発言は最悪ですの。ものすごい勢いで批判されていますの」

 

みんなで批判内容を見てみると……確かにこれは……

 

「もうラブライブに出てほしくない」

 

「あんなにいい歌だったのに残念」

 

「不満があってもあんなところで言うのはどうかと思う」

 

確かにここまで言われるのは可哀想とは思えない。

 

「まぁ悪いけど自業自得ね」

 

「なんであんなこと言ったんだろう…」

 

かのんちゃんはなんと言うか……

 

「それは悔しかったからに決まってるでしょ?」

 

「それだけなのかな…」

 

どこまでもお人好しなんだから、あ、そうだ、かのんちゃんには話しておかないと…………きっと気にするだろうな~思い詰めるかもしれないな~

 

「ハッピーニューイヤー!イェ~イ!」

 

そんなことを思っていると、ありあちゃんが大きなクラッカーを鳴らしてそんなことを言ってきた。そう言えば

 

「ハッピー…」

 

「ニューイヤー?」

 

「そういえば今日は…」

 

「おしょうが…」

 

「……つ?あ、年明けた」

 

 

 

 

 

 

折角だからみんなで初詣しに行こうと言う話になり、準備をする中、私はかのんちゃんとちーちゃんの二人にある話をした。

 

「どうしたの?急に?」

 

「何かあった?」

 

「後でみんなには話すけど、先に二人に話しておきたくって……ソロ大会のこと」

 

「あ、そっか、紗桜莉ちゃんと蓮華ちゃんはソロ大会があるから」

 

「全国大会には出れないね」

 

「ううん、その事じゃないの」

 

「「え?」」

 

「今期のソロ大会……私は出ないよ」

 

「それ……どういうこと?」

 

「な、何かあったの?」

 

「これは二人のせいじゃないの……だから気にしたり、思い詰めないでほしいの…………2年生になってからかのんちゃんたちと一緒にステージに立つことが多かったけど……その分の負担が今になって出てきたみたい」

 

私は自分の足を見つめた。事故の後遺症で激しい運動は出来ないようになっている。スクールアイドルのライブも激しいものは激しいけど、私は自分の身体にあったライブパフォーマンスをしてきた。だけど今年はかのんちゃんたちと一緒にステージに立つことが多く、私自身も望んで立っていた。

 

「だから……私はソロ大会に辞退する」

 

「紗桜莉ちゃん……」

 

「その……」

 

「言ったでしょ。気にしたり、思い詰めないでほしいって…これは私が望んだことだから」

 




紗桜莉のまさかの辞退!
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