新たな星たちと灰色の姫君   作:水甲

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三期決定したけど、あのガムを吐き捨てたやつ…じゃなかった。終わり方が……


39 夢を叶えてほしい

蓮華side

 

「私……かのんちゃんには留学してほしい」

 

「ちぃちゃん……」

 

千砂都さんの突然の発言……私たちは驚きを隠さないでいた。そしてこう言うときにどうして……紗桜莉さんはいないのだろうか?

 

「かのんちゃんは世界に歌を響かせるんでしょ?小さい頃からの夢だったよね?今こそ夢を叶えるチャンスなんだよ!私はかのんちゃんに夢を叶えてほしい。かのんちゃんにしか叶えられない夢を……」

 

「そう思うのは、きな子も同じっす!」

 

「でもさ、今じゃないとダメなのか?」

 

「もし断って、この話がなくなっちゃったら…」

 

「しょうがないよ……その時はその時……」

 

「みんなもそれでいいの?」

 

みんなは黙り込んでいた。本当にこのまま残っていてほしいのか……それとも小さい頃の夢を叶えてほしいのか…………どっちが正しいのか分からないでいた

 

「もしそうなったら、私たちがかのんちゃんの夢を叶えるチャンスを奪ったんじゃないかって……みんな後悔するんじゃない?」

 

「でも決めたのは私……私はこの学校に……」

 

「世界に歌を響かせるんでしょ!」

 

千砂都さんは涙を流していた。だけど、それでも強くいようとしていた。

 

「今しかない……チャンスなんだよ……」

 

 

 

 

 

 

その後、練習は中止……と言うより練習できる状況じゃなかった。

かのんさんも千砂都さんも……ううん、みんなも何も話そうとしなかった。

そんな中、部室の外で私は紗桜莉さんに電話をした。

 

「と言うことで……」

 

『わざわざ電話ありがとうね……でも私はちーちゃんがやろうとしていることは知ってたから』

 

「知っていたって……」

 

『ちーちゃんは自分の考えを無理矢理押し付けようとしてないし、ただかのんちちゃんがこのまま小さい頃の……歌を歌う原点を失う事になるのはだけは嫌だったみたい』

 

「…………原点」

 

『だから私は今回のことをちーちゃんに任せてる。かのんちゃんがどんな風に答えを出すのか……私は口を出す気はないよ』

 

「そうなんですね……」

 

『蓮華ちゃんは夢ってある?』

 

「私の夢……」

 

小さい頃は色々となりたいものがあった。だけど幼い頃……スクールアイドルのステージを見て……私もあんな風に輝きたいって思った。

 

「あります……そして、今も目指しています」

 

『夢を叶えるのは何よりも大切なことだから…………今回はなりゆきを見守るしかないよ』

 

「分かりました……あの所で紗桜莉さんはどちらに?」

 

『ちょっと……色々と話をしないといけないからね…………かのんちゃんに伝えて……夢を叶えてほしいって……私もそう思ってるって』

 

電話が切られ、私は…………

 

「どうかしたんっすか?」

 

不意に声をかけられ、振り向くときな子ちゃん、メイちゃん、四季ちゃん、夏美ちゃんがいた。

 

「えっと、ちょっとね……みんなは……」

 

「きな子たちは……少し練習しようと思って」

 

「なんつうか……落ち着かないと言うか……」

 

「身体を動かしてないと……」

 

「それに今回の件はかのんさんたちが話し合うべきことですの」

 

きな子ちゃんたちも迷ってるのか……自分達はかのんさんに夢を叶えてほしいのか。それとも夢を諦めて残ってほしいのか…………

 

「それにしても紗桜莉さんは何処で何をしているですの?」

 

「あの人なら何となく上手くまとめられる感じがする」

 

「色々と無茶をする人だけど……それでも大切な人のために動こうとしている人だから」

 

「そうっすね……きっとより良い未来に導いてくれそうっすね」

 

「うん……それにあの人は……きっかけをくれる人だから……」

 

私の時だってそうだったから…………本当にどこにいるんだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

すみれside

 

可可の家に来て、かのんのことを話していた私たち

 

「かのんのことが大好きなんですよ……千砂都はかのんのことを第1に考えてましたから」

 

「幼馴染みだものね。子供の頃の夢にチャレンジできる。凄いわね。かのんって……だからこそ私たちが原因で留学の話がなくなるのは嫌。かのんがいくらこの学校にいたいとしてもね」

 

「すみれは留学に賛成?」

 

「どうだろう?いてほしいし、いてほしくない」

 

「なんですかそれ?」

 

「……相変わらず鈍感ね」

 

かのんのことが好きだからこそ、応援したいし……残ってほしい…………

 

「こう言うとき紗桜莉は何をしてるでしょうか?」

 

今日、練習に顔を見せないし……千砂都曰く紗桜莉には話してあるらしいけど…………

 

「自然とあの子に期待してるのかしらね」

 

「期待ですか?」

 

「あの子がいると、色々と助けてもらえる。今回だって解決策を見つけてくれそうだって思うわ」

 

「そうですね……紗桜莉は……そういう人ですから」

 

本当に……どこにいるのよ……馬鹿

 

 

 

 

 

 

恋side

 

夜、私はある人に会いに行こうとすると、チビに呼び止められた

 

「すぐ戻ります」

 

「恋様。こんな時間に……」

 

「どこへ?」

 

サヤさんと鳥坂さんに呼び止められた。

 

「友達に会いに行くだけですから」

 

 

 

 

 

公園へと向かうと千砂都さんが一人ストレッチしていた。

 

「千砂都さん」

 

「恋ちゃん!?吃驚!どうしたの?」

 

「遅くまで練習してるんですね?」

 

「今日はバイトもないし、じっとしてると逆にもやもやしちゃって……余計なこと言っちゃったのかなって……」

 

「とんでもないです。千砂都さんの言葉はみんなに響いてました。かのんさんとのお別れになるとまだ実感はわきませんが……」

 

「私も……かのんちゃんがいない毎日なんて想像できないよ」

 

「羨ましいです」

 

「え?」

 

「私はこの学校に入るまで深い絆を感じられるような友人は一人もいませんでした。みんな、どこか私を別世界の人のように見ていて……だから大好きな人にはっきりとぶつかっていける千砂都さんを尊敬します」

 

「恋ちゃん……ありがとう。私は勿論親友だって思ってるよ」

 

千砂都さんもまた悩みに悩んで……答えを出したんですね……

 

「それとさ……紗桜莉ちゃんにはもう話してあるの」

 

「そうなんですね……いえ、そうですね。あの人がいたら……真っ先に噛みついていたかもしれないですね」

 

「噛みつくって……あはは、そうかもね。でも……紗桜莉ちゃんはただ気に入らないからとか嫌いだからとかで噛みついたりはしない」

 

「えぇ、ちゃんと理由を聞いた上で……それで答えを出してくれる。導いてくれる」

 

私もあの人に……救われましたから……だからこそ

 

「紗桜莉さんはどこにいるのでしょうか?」

 

「何だか……今自分がするべきことがあるって……」

 

きっといてくれたら……

 

 

 

 

 

蓮華side

 

今の今まで練習をしていた私たち。少し休憩しながら……

 

「どうなりましたかね?先輩たちは……」

 

「私らがどうこう言える話じゃないだろ」

 

「それは分かっていますの……でも……」

 

「気にはなる……」

 

「Liellaの今後がかかってるっすし……」

 

「かのん先輩がもし本当に留学したら……Liellaはどうなるんだ?」

 

「それは……ラブライブの決勝に9人で出場して、もし優勝できたら……晴れてかのん先輩はウィーンへ……」

 

「8人のLiella……紗桜莉さんと蓮華ちゃんがいても……かのんさんがいないのは……」

 

「うぅ……」

 

本当にどう答えを出すのだろう?私は……私たちは……

 

「休憩終わりですの!今私たちが出来ることは練習ですの!」

 

「夏美ちゃん!」

 

「そうだな!今は先輩たちに食らいついて!優勝を目指さないと!」

 

「そうですの!」

 

「じゃあランニングもう1セット!」

 

「はいっす!」

 

そうだよね……私たちは今、できることをやらないと!

 

 

 

 

 

 

かのんside

 

ちぃちゃんに会いに来たけど……今日はバイトお休みみたいだ……

私は家に帰ろうとすると、可可ちゃんの家のベランダに可可ちゃんとすみれちゃんが……私は何故か逃げるように離れると、ランニングしているきな子ちゃんたちを見かけた。私はまた逃げるように走っていく…………

私はどうしたらいいのだろう?学校に残りたいのか……夢を叶えたいのか……分からなくなっていた。

ぐるぐる考えが巡る中、誰かとぶつかってしまった

 

「ご、ごめんなさい」

 

「あ、大丈夫だよ……あれ?貴方……Liellaの」

 

「え?」

 

ぶつかった相手……私がLiellaの渋谷かのんだって言うことを知っているのは分かるけど……私はこの人のことを知っている……ソロアイドルの大会の観客席で会ったことが……

 

「何かあったかは分からないけど……辛そうだよ」

 

「いえ、何でも……」

 

何故だか分からない……この人なら…………この人に話してもいいかもしれないと思ってしまった。

 

「あの……夢を叶えられるチャンスがあるけど……そうしたら学校の……みんなと離れ離れになってしまう……みんなと一緒にいることを選んだら……夢を叶えられない……どうしたらいいかわかりますか?」

 

「………………」

 

キョトンとした顔をしている。自分でも初対面の人にこんなことを聞くなんて…………

 

「それを決めるのは貴方じゃないの?」

 

「え?」

 

「ただ離れ離れになっても……それは永遠のお別れじゃないよね?」

 

「あ…………」

 

「だからこそ決めるのは貴方……」

 

「私が…………」

 

「親でもいいし、誰でもいいから話してみたら?話して考えて、考え抜いて……決断する。それに反対する人は誰もいない」

 

「お姉さんは……一体……」

 

「私の夢は……夢を与えられるそんな人になりたい……そう思えるようになったことが沢山あったから……そして今……その夢を与えられた子が頑張ってる……だから貴方も……頑張って」

 

「は…い」

 

「それじゃ」

 

お姉さんは優しく頬笑み、去っていく。その姿は何処か…天使みたいな優しい感じだった。

 

 




書いてて、某ライダーの夢に対する台詞を書こうとしてしまう
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