第二次スーパーロボッコ大戦 XD編(if)   作:ダークボーイ

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第二次スーパーロボッコ大戦 XD編(if) EP X

 

「………おや?」

「あれ?」

 

 奏とセレナは、自分達が不可思議な場所にいる事に気付いた。

 

「ここは………」

「どこでしょう?」

 

 惑星フェアリィに決戦に赴く者達を見送りながら、元の世界への帰路についたはずの二人は、不規則な光の明滅する空間に居り、今自分が浮いているのか立っているのかもはっきりしなかった。

 

「まさか、帰るのに失敗か?」

「そんな!?」

「大丈夫とは言ってたはず………?」

 

 首を傾げる奏と慌てるセレナだったが、そこでふと気配を感じる。

 

「誰かいるのか!?」

 

 奏はとっさにセレナをかばい、いつでもシンフォギアをまとえるように身構える。

 

「誰かいるんですか~?」

「あっちだあっち!」

「どっちだ?」

 

 光の明滅で遠近感が掴みにくいが、近寄ってくる声に敵意が無さそうな事に奏は少し警戒を解く。

 やがて互いの姿を確認した所で、現れた三人組の少女が驚いた顔をする。

 

「あれ、奏?」

「ホントだ! って、そっちの小さい子………」

「ひょっとして、セレナちゃん?」

 

 現れた三人、全員が制服姿でこちらを知っているらしい事に奏とセレナは顔を見合わせる。

 

「すまないが、こっちはそっちを知らないんだが………」

「え? シンフォギア装者の奏とセレナ………だよね?」

「あ、ひょっとして更なるパラレル?」

「こっちを知らないって事は、そうかな?」

「なるほど、私じゃない私を知ってるって事か」

「じゃあ改めて、私は安藤 創世」

「板場 弓美」

「寺島 詩織と言います」

「私達はこっちの世界で、シンフォギアとは違う対ノイズ武装、メックヴァラヌスの竜姫をしてる」

「けど、何か急に妙な霧の竜巻みたいのに飲まれて………」

「気付いたらここに」

「やられたな、確かJAMは霧の竜巻でパラレルワールドを渡るって聞いた」

「じゃあ、私達も?」

 

 話を聞いた奏が顔をしかめ、セレナは小首をかしげる。

 

「JAM? なんだそれ?」

「ああ、多分そっちともこっちとも違うシンフォギア装者が戦ってた宇宙人だとさ」

「宇宙人!? 何宇宙人と戦ってるの!?」

「響さん達が?」

「そこでそいつらの母星に殴り込みかけるのに、装者が足りないからって呼ばれてな」

「影響を最小限にするのに、ルートが開けるの手伝ったら後は帰っていいって言われて帰った、はずなんですけど………」

「はあ~、似たようなので色々やってんだな~」

「待った。じゃあ私達も宇宙人と戦うの?」

「どう戦えばいいんでしょう………」

『いえ、その必要は有りません』

 

 互いの事情に色々困惑するシンフォギア装者とメックヴァラヌス竜姫だったが、そこに響いてきた声に周囲を見回す。

 

「誰だ!」

「敵? 味方?」

『心配ありません。私は皆さんの味方です』

 

 思わず警戒する中、彼女達の前に光が集ったかと思うと、それは一つの形となった。

 

「あ、確かエグゼリカさん?」

「いえ、私はイグゼリカ。光の救世主の一人です」

「光の救世主?」

「そういうのもいんだと。こっちの響はその光の救世主とやらの一人で、もう一人と一緒に巨大ロボットででかいノイズと戦ってたぜ」

「巨大ロボット!?」

「いいなそれ………」

「話を続けてよろしいでしょうか?」

 

 何か脱線する話をイグゼリカはなんとか元に戻す。

 

「ここは世界と世界の狭間。どこにも存在していない場所です。私が皆さんをここに導きました」

「どうしてだ? JAMとやらが何かしでかしたか?」

「はい。先程奏さんから聞いたでしょうが、多次元侵略体JAMとその対抗組織、NORNは惑星フェアリィで決戦を迎えようとしています。JAMに決戦の概念その物が有るかは謎ですが」

「まさか、私らもそれに加わるの?」

「いいえ」

 

 創世が自分を指さすが、イグゼリカはそれを否定する。

 

「実はJAMの一部が惑星フェアリィの決戦とは別に行動を起こしているらしいのです」

「別行動?」

「はい。ある惑星を完全に次元隔離し、NORNとは違う存在の方々を転移させているらしいのです。皆さんはギリギリで私がこちらに誘導したので、それを逃れました」

「おいおい、まだ他にもいるのかよ」

「残念ながら、すでに転移させられた方々は私の力では干渉不可能です。幸運なのは、JAMのほとんどが惑星フェアリィの決戦に集結しているので、その惑星にいるのはそれほど多くないようなのですが………」

「ギャラルホルンでも持ってくるか? つっても装者が足りねえか」

「はい。皆さんはここから元の世界に帰ってもらいます。私の力ではそれが限度なので………」

「宇宙人と一緒に別の星に閉じ込められるのは勘弁してほしいな………」

「有ったね、そんな映画」

「有りましたっけ?」

「だけど、それだともう転移された人達を助ける方法はないんですか?」

「勘弁うんぬんはともかく、助けなくちゃいけない連中がいるなら・・」

 

 装者達とと竜姫達の覚悟を決めた視線にイグゼリカは、困った表情の笑みを返す。

「その気持ちはありがたいです。でも、JAMのこれ以上の異世界の干渉を避けるには、関わるメンバーは少ないに限るのです。そして、それは私の役目」

「そうか・・」

「うん・・・」

 

 イグゼリカの強い視線に装者達と竜姫達は、自分達の次の言葉を飲み込んだ。

 

「皆さんを戻した後、私はここからなんとかその惑星の観察を試みます。何か出来るかもしれませんので」

「そっか。あんま無理するなよ」

「はい。それではそろそろ」

「あ、もう?」

「もうちょっと話を聞きたかったけど………」

「あまり長居する所ではなさそうなので」

 

 少し残念がるメックヴァラヌス竜姫達の前に、世界を繋ぐ渦のような次元ホールが出現する。

 

「そこから元の世界に戻れます」

「分かった。じゃあ、機会が有ったらまた会えるかもな」

「そっちでも頑張ってください」

「そっちもな~」

 

 次元ホールに入っていく三人を見送った所で、今度は奏とセレナの前に次元ホールが出現する。

 

「それじゃあ、無理するなよ。姉さんのためにも絶唱は控えとけ」

「奏さんも」

 

 互いに別れを告げて握手した装者は、それぞれの世界へと戻っていく。

 

「これでよし。あとは…」

 

 一人その場に残ったイグゼリカは、何とか次元隔離された惑星を観察しようとしていた。

 

 

 

同時刻 次元隔離惑星

 

「何だこいつら!」

「攻撃してきた!」

 

 広がる草原の中で、複数の者達が慌てふためく。

 

「あれはアルティメギルじゃありません!」

「見れば分かるわよ! でもなに!?」

「私達も見た事有りません!」

「また来ます!」

「ならやり返すまでだ! 行くぞ皆!」

「分かったわ!」「はい!」

『テイルオン!』

「変身した!?」

「じゃあ、私達も」

「ドライブ!」

「変身した!?」

 

 孤立無援とも思える状況で、異なる世界から来た異なる力を持つ者達が、謎の敵へと立ち向かっていった………

 

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