アークは超級激突を観戦するためにギデオンまで来ていた。
天地からアルター王国の決闘都市のギデオンまで乗り物などを使わずに黄河やカルディナを横断して渡った。
アーク達は街を歩いていたらある人物に出会った。
「やぁアーク」
「フィガロか。久し振りだな」
「うん。久し振り」
その人物はアルター王国三巨頭の1人、決闘ランキング1位の“
「彼女達はいないのかい?」
「レヴィは買い食いでディアーテェは付き添いだ。シュテルとユーリはあそこだよ」
アークが指を向けた方向に2人の少女がいるのをフィガロも確認した。
「それより今回は何処まで潜ったんだ?」
「今回は48階まで行ったよ」
「前回よりも記録更新したんだな」
「まぁね」
アークはフィガロが墓標迷宮に何処まで潜ったのか聞き、フィガロも到達階層を普通に教えてくれる。
「てっきり超級激突の事を忘れてないか心配したけど大丈夫みたいだな」
「それは大丈夫さ。僕だって楽しみにしてたからね」
俺とフィガロが話していたら離れていたユーリとシュテルが戻ってきた。
「あら、フィガロですか?お久し振りですね」
「あ、フィガロさんお久し振りです」
「うん。久し振りだね2人とも。そういえばアーク、天地では何をしに行ってたんだい?」
「あるUBMと戦いにだよ」
ユーリとシュテルがフィガロに挨拶をし、フィガロも2人に挨拶を返す。
フィガロはアークが天地に行った理由を聞き、アークも特に隠す事ではないのか答える。
「勝ったのかい?」
「あぁ勝ったよ。奥の手を1つ使わされたけどな」
「また君と決闘がするのが楽しみになるよ」
「さすがに人目がある決闘だと使わないかもしれないけどな」
「それを引き出す楽しさもあるから大丈夫だよ」
アークとフィガロは互いに楽しそうに笑っている。それを見ているユーリとシュテルはアークが楽しそうにしているのを嬉しそうにしていた。
「じゃあ、また後でな」
「うん。また後で」
そう言ってアークとフィガロは別れた。
「ディアーテェ達は何処かな?」
「中央通りに行ってると言っていたのでそこでしょうね」
「大丈夫ですよ!レヴィにはディアーテェも付いてますし!」
「そうだな」
アークはユーリの頭を撫でながら答える。
「………」
「ん?」
そのままアークがユーリの頭を撫でていると、シュテルがアークの腹に自分の頭を擦り付けグリグリとしていた。
アークはシュテルが何を言いたいのかを察して、シュテルの頭も撫でた。
「「~♪」」
撫でられてる2人の幸せそうな顔をアークは見ていた。自身がインフィニット・デンドログラムに来て正解だったと思う。
「闘技場にでも行くかな」
レヴィはともかくとして、ディアーテェならこちらの気配を察して何処にいるかは理解してくれるだろう。
アークはその様に考えて闘技場の方に足を向けた。
「~♪」
それでもユーリとシュテルの頭を撫でるのを止めたわけではないのだけど。
アーク達を見たティアンや〈マスター〉の人から暖かい目で見られていた。
「あ~!何やってるのさアーク!」
「何って?」
「2人の頭を撫でてることだよ!」
「……ハァ」
そんなアーク達に声をかけたのは、アーク達の側から離れていたレヴィだった。後ろにはため息を吐きながら頭を抑えるディアーテェの姿も確認できた。
「レヴィも撫でてほしいのか?」
「当たり前だよ!」
アークの質問に即答で答えるレヴィは凄く良い笑顔で答えられた。どうやら自身の頭も撫でてほしかったようだ。
ユーリは満足したのかアークから少しだけ離れてレヴィを撫でられやすくして譲るようだ。
「ほらよ」
「ムフー♪」
撫でてほしいレヴィの頭をアークが撫でれば嬉しそうな顔をしているレヴィを見るだけで心が暖かくなっていくアークであった。
「……」
「ん?」
ディアーテェが不機嫌そうな顔でアークを見ている。
「ディアーテェも素直になればいいではありませんか?」
「何がだ!」
不機嫌顔なディアーテェにシュテルが言い、ディアーテェは反論した。
「あぁ」
「ディアーテェもやっぱり撫でてほしかったんですね♪」
アークはいつものかと思い、ユーリもディアーテェも同じ気持ちだったことに嬉しそうである。
アーク達はそのまま中央にある闘技場に着いていた。
「それよりも
「時期的にも彼がどうにかするからな。それに彼が救うからこそ意味があるんだ」
「そうか」
ディアーテェの問いにアークはさも当然と言った風に答える。その答えには一切の迷いも無く信じていると伝わってきた。
「それに彼がそこで決意を強くするからこそ、後の出来事で救われる人がたくさんいるからな」
「御主が決めたことならば我は何も言わん。ただ御主の行く道を共に歩むのみよ」
「ありがとう、ディアーテェ」
「ふん!//////」
アークがディアーテェに礼を言えば、ディアーテェは照れたように顔を背けるが横から見える肌は紅く染まっていた。
「僕だってアークと一緒にずっといるからね!」
「私もです」
自分も忘れるなと主張するようにレヴィとシュテルもアークに言う。
「何があっても一緒ですよアーク」
「あぁ」
最後にユーリからも言葉を貰い、アークは気持ちを強めるのだった。