永久機関のアーク   作:岬サナ

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難とか書けた~~(´゚ω゚`)
あんまり原作の内容から変わってる部分はまだ少ないけど、それでもオリ主のアークを交えた会話の内容を書くのは中々に疲れたよ(´・∀・`)y-~~

特にタイトルも思い付かないからある意味で適当にサブタイを付けたしね~♪


兄から弟への渡し物

アークが意気消沈してしまったが、その姿にさすがのフィガロも話題を変えるためにレイの装備を見る。

 

「え、えーと……。そうそう、特典と言えばレイ君のその籠手とブーツも特典だね?中々良さそうな武具だ」

 

「あ、はい。これまで二体倒しました」

 

アークはその言葉に知ってはいるが鑑定で装備を見る。

 

「へぇ……ふむ、【瘴焔手甲(しょうえんてっこう) ガルドランダ】と【紫怨(しえん)走甲 ゴゥズメイズ】か。ああ、噂になっていたあの山賊団を退治したのはレイ君だったのか」

 

「はい」

 

「ガルドランダもギデオンまでの道筋に出るって話だったから、ここに来るまでに遭遇した感じか?本当に兄弟って分かるな。シュウみたいにトラブルに愛されてる所がな」

 

「あ、兄貴……」

 

アークはジト目でシュウの方を見て、レイも兄の見る。

 

「……クマー」

 

「それにしても山賊団の方にも行くとはシュウの弟だってのがよく分かる」

 

「それにどっちもいいスキルと……君の思いの乗った武具だ。大事にするといい」

 

「はい」

 

「俺としてはガルドランダの3つ目のスキルの解除条件にマジで⁉️って言いたくなるよ」

 

アークの言葉に驚愕の表情を見せるレイとネメシスはシュウの方に顔を向ける。

 

「人の装備を鑑定するときはマイナス補正掛かるけど、フィガ公は≪鑑定眼≫ほぼマックスだから粗方見えるクマー。無理なのは隠蔽効果ついた特典武具くらいクマー」

 

「これとかね」

 

フィガロはシュウの熊の着ぐるみを指指しながら言う。

 

「こんな見た目からしてネタ装備みたいな感じだけど特典武具としての性能は高性能だから複雑な気持ちになるよ」

 

「着ぐるみとかが出ないお前が言うと嫌味に聞こえるな」

 

シュウは着ぐるみからは分からないがジト目をアークに対して向けているような視線をアークは感じていた。

 

「こっちのアークは特殊な≪鑑定眼≫を使ってるから隠蔽効果ついてる特典武具でも全部ではないけど、ある程度は見れる」

 

「それでもシュウの着てる着ぐるみの特典武具みたいに隠蔽に特化してるのは鑑定しにくいけどな」

 

「それでも鑑定しにくいってだけで鑑定できないわけじゃないからな」

 

こんなネタ装備全開みたいな見た目なのに性能で言えば特典武具としては高性能の部類に入るのが軽くショックするアークであった。

 

「それでも俺から君の特典武具のスキルを言うつもりはないし、今言っても無意味だから言わないけどね」

 

「無意味、ですか?」

 

「特典武具のスキルには条件を満たさないと使えない物もあるクマ」

 

「そういった物は元から設定してあるか、複数ある中から持ち主に合わせた条件になることが多い」

 

レイの疑問に兄のシュウが答えディアーチェが補足説明をした。

 

「つまり、今の俺は条件を満たせてないから言っても無意味だと……」

 

「そうだよ」

 

「そうだな」

 

レイに聞かれたことをアークとディアーチェは正直に肯定した。それでもネメシスは気になったのかアークに聞く。

 

「それでも満たさなければいけない条件とやらは知りたいのぅ」

 

「それは自分達で確かめるといいよ」

 

アークはこれでこの話は終わりと言った風に壁にもたれる。

 

「ところでどうしてスタッフオンリーの通路にいたクマ?」

 

「何でチケットあるのにボックス席に来てなかったんだ?」

 

「あー、ちょい野暮用があってメインイベント前にあちこち回ってたクマー」

 

その答えにアークは他国の最強達の事だと理解していた。それは勿論この後に試合をするフィガロも、だ。

 

「そっか。でもそろそろ来てくれよ。フィガロさんの試合が始まる前に俺のパーティを紹介しておきたいし」

 

レイのパーティメンバーか……探偵と怪盗の息子と超級(スペリオル)ではないのに超級をPKした〈マスター〉の"超級殺し"か。

 

「そうだな。もう少ししたら行く。っと、そうだ。昼に渡し忘れていたものがあった」

 

そう言ってシュウはアイテムボックスから【テレパシーカフス】を取り出してレイに渡す。

 

「これは?」

 

「【テレパシーカフス】クマー。同じアイテムを装備中のフレンドと念話出来るクマー」

 

「へぇ」

 

アークも一時期はそのアイテムを持っていたが、自身の持つ魔法スキルやら色々と加味したら無用の長物となってしまったので売ってしまった逸話がある。……無駄金になって少し泣いた。

 

(だから少しは考えてから買えと言っておるのだ)

 

ディアーチェの言葉の針が更にアークに突き刺さった。

 

「かなり便利だな、このアイテム」

 

「距離に限りはあるが、このギデオンやその周辺くらいの範囲なら繋がるクマー。これ本当なら王都で別れたときに渡すつもりだったクマ」

 

アークは無用の長物となったが、その時は暇潰し程度の気持ちで効果範囲などを調べてシュウに教えたのだ。

 

「過保護だな」

 

「大事な弟だからな。当然クマ」

 

「そっか。でも今で良かったよ。最初から受け取っていたら兄貴を頼っちゃいそうだし」

 

レイの言葉にシュウは頷いて返答する。

 

「自立精神旺盛で結構クマー。でも、一人じゃどうにもならないことがあったら頼れよ」

 

「ああ、そのときは頼むよ」

 

「頼まれる」

 

2人の兄弟の関係を眩しそうに見つめるアーク。互いが互いに誇らしく感じる家族というのはアークからしたら羨ましく思った。

 

「ああ、そろそろ時間だね」

 

フィガロに言われて時計を見れば試合開始まで残り15分ほどになっていた。

 

「フィガロさん、試合頑張ってください」

 

「ありがとう。あ、まだ受け付けているだろうから、受付で僕に賭けておくといい」

 

フィガロは不適に笑ったように宣言する。

 

「僕が勝つからきっと儲かるよ」

 

「分かりました」

 

その言葉から感じた重みにレイは乗ることにしたようだ。

先に賭けの受付を終わらしておいて良かったと思うアークであった。

 

(知っておるからといって6億も賭ける御主はバカだとは思うがな⁉️)

 

ディアーチェの説教に項垂れる気持ちになるアークであった。

 

「俺はもうちょっとフィガ公と話していくから先に行っていてほしいクマー」

 

「うん、分かった」

 

「それじゃあねレイ君にネメシスちゃん」

 

「はい、それでは」

 

そう言ってレイとネメシスは控え室から出た。

 

「お話終わった~~?」

 

「レヴィよ。もう少し丁寧に食べんか‼️」

 

「えへへ~」

 

レヴィは口元に食べ滓を付けていた。静かにしていてくれたけどユーリとシュテルも一緒に食べていてくれたから思ったよりかは大人しかった。

ディアーチェの自然に出るオカンスキルの高さにレヴィの楽しそうに口元を拭かれる。

 

 

 

 

そしてアークはシュウの方を向いて先程の会話であることについて詰問しようと見る。

 

シュウもアークの雰囲気に気付いて少しだけビクッと反応していた。






次の更新?……未定だよ。






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