永久機関のアーク   作:岬サナ

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書けたぁぁ( ̄▽ ̄;)フゥー

中々に大変だった。


メインイベント

「……ところでさ~〈素敵大好き着ぐるみ同好会〉って何だよ、シュウ~?」

 

「とっさに思いついたのがそれしかなかったんだクマ」

 

アークの詰問にシュウは冷や汗が出る気分で答える。

 

「ひょっとして自分のこと明かしてなかったのかい?」

 

「その話は今はいいクマ」

 

「いや、俺からしたら全然良くないんだけどな」

 

「それは謝るクマ。後で謝礼もするさ。それよりも問題はこれからのことクマ」

 

「そうだね」

 

フィガロから明かしてないという質問にシュウは話を戻そうとしているが、それが肯定を意味してるとは流石に分かってはいるだろう。

 

「お前、必ず勝てるみたいに宣言してたが、そこまで楽な相手じゃないだろ。つーか俺の見る限りほぼ五分だ。むしろ少し悪いな」

 

「我の見立てもその辺りだな」

 

「そうだね。シュウやディアーテェの見立ては僕も同じさ。相手は黄河の最強プレイヤー層〈黄河四霊〉の一人」

 

シュウとディアーテェの見立てにフィガロも同感だと頷く。

 

「対するこちらはアルター王国最強のソロプレイヤー、"無限連鎖"のフィガロ、ですか」

 

「あ~ぁ、ボクも参加したいくらいだよ!」

 

シュテルとレヴィもこの対戦への興味が高いようだった。その聞いたフィガロも。

 

「……自分で言うのも何だけど面白そうなカードだね。観戦したいくらいだよ」

 

「おいおい」

 

「録画しといてやるから安心しろ」

 

「ありがとうアーク、それにシュウ。安心してほしい」

 

フィガロの闘志の圧がアーク達に伝わってくる。

 

「僕はこういう戦いのために……命を燃やす瞬間のために〈InfiniteDendrogram〉にいる」

 

フィガロからの闘気をアーク達は感じた。

 

 

「だから……今の僕の全てで勝つさ」

 

 

そこには最強であり続ける王者の姿があった。

 

そこからシュウとアークは控え室を出て互いに別れる。

 

「ボックス席じゃないクマ?」

 

「今回は立ち見席に行くさ。……あの2人もいることだしな」

 

「……そうか。もしもの時は2人への対処を頼めるか?」

 

「あぁ」

 

シュウの頼みにアークは苦笑いをしながら頷く。そしてアーク達は客席へと向かい、アークとレヴィとシュテル、ユーリとディアーテェの2組に別れてそれぞれの場所へと向かう。

 

アークが目的の人物の隣に座った瞬間、隣にいた女性が腕をアークの方へ動かしていた。

 

「随分な挨拶だな……レヴィアタン」

 

「鈍ってはいないようですね」

 

アークはその腕を即座に掴んで抑えたために周囲の人達には気付かれていない。

 

「久し振りベヘモット♪」

 

「久し振りですねベヘモット」

 

「久し振り」

 

レヴィアタンとアークの殺伐としたやり取りを感じないかのようにベヘモットにレヴィとシュテルは挨拶をする。

 

「あなた方に会ったら聞きたいことがあったんです」

 

「何だよ」

 

ベヘモットの〈エンブリオ〉のレヴィアタンは俺へと殺気をぶつけながら聞いてくる。

 

「何故、前回の戦争に参加しなかった」

 

まるで嘘は許さないといった雰囲気を出しながら"物理最強"の二つ名を持つベヘモットの〈エンブリオ〉のレヴィアタンはアークを見据えた。

 

「外せない用事があったから、ただそれだけさ」

 

アークは特に重い理由などを言うわけでもなくサラッと答えた。

そのアークの解答に真面目に答える気がないと判断したレヴィアタンは殺気が漏れる。

 

「俺との戦闘なんて"物理最強"様からしたら退屈なもの程度だろう」

 

あくまでも自分は下ですよと言った風にアークは答える。その反応にアークの実力を知るレヴィアタンは怒りを感じた。

 

「レヴィ」

 

「…………分かりました。取りあえずはその言い訳で追及はしないであげますが、次は参加しなさい」

 

マスターであるベヘモットからの言葉に殺気などを抑えたレヴィアタンは渋々アークへの追及を止める。

 

「次の戦争には参加するさ」

 

「そうしなさい。そうしなければ私達の相手が居ずにこの国が滅びるでしょう」

 

「それはどうかな?」

 

「何ですか?」

 

アークはレヴィアタンの問いには答えずに闘技場に視線を向ける。

 

「この後のフランクリン(・・・・・・)のゲームが起これば分かるさ」

 

「あぁ、知っていたのですね」

 

「俺が動かなくてもあいつのゲームは失敗に終わる」

 

アークは確定した言い方で告げる。それは勿論、アークがフランクリンが起こすゲームでどうなるのかを知っているからとも言えるのだが。

 

「今は試合を見た方が楽しいしな」

 

「私達の相手ができる相手がお前以外にも出会えるのなら構いません……ですが居なかったのならば今後こそお前との決着を着ける!」

 

「その時は全力で相手をしてやるさ」

 

アークはレヴィアタンとの会話を終わらせて闘技場の方へと視線を向けた。

 

『会場の皆様ぁ!お待たせいたしましたぁ!これより本日のメインイベント、〈超級激突〉を開始致しまァす‼️』

 

丁度いいタイミングで試合開始時間になったようだ。

 

『まずは東の門!ゲストからの入場でェす!』

 

アナウンスに応じ、スポットライトが入場門の一つに向けられる。

 

『遥か東方の黄河より来訪したぁ〈超級〉ゥ!"応龍"の二つ名を持つ大武仙ン!【尸解仙(マスター・キョンシー)】‼️迅ッ!羽ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼️』

 

アナウンスからの絶叫から爆音、音楽、そしてスモークまでも炊かれる。

煙が立ち込める中、黄河の決闘ランキング2位の〈超級〉の迅羽が入場してきた。

 

そして、アナウンサーが次の登場する人物の紹介を始める。

 

『そしてぇ!西の門!ギデオンの誇り!絶対王者の登場だぁ‼️』

 

音楽が変わり、今度は反対側の門にスポットライトが当たる。

 

『王者にして孤高の探索者ァ!"無限連鎖"の二つ名と【超闘士(オーヴァーグラディエーター)】の称号を持つ最強の男‼️フィガロォォォォォォォォ‼️』

 

アルター王国の決闘ランキング1位にして王国三巨頭の1人に数えられている〈超級〉のフィガロが現れた。

 

フィガロの登場に会場の観客たちも一斉に歓声を上げる。

 

『フィーガーロ!フィーガーロ!』

 

今ここに〈超級激突〉が開始される。




次、どうしよう?
フィガロと迅羽の戦闘シーンを入れるか(殆どそのままのパクり強しアークの主観がある程度の違い)、終わった後にしてフランクリンのゲームに行くか、ちょっと悩んでる( ̄~ ̄;)

この悩みが解決してから続きを書くかな。

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