転スラの小説の方をメインにするつもりなので、これの更新は気が向いたらしていこうと思います。
俺の前世は日本人だった。
すこ〜し根暗で軽度の活字中毒。サイバー系はそれなりに強い。
まあ其れ系列の仕事に就いていたんだから当然だけどな。
そして俺は死んだ。まあ前世って言ってるしな。
だけどさ、だけどさ、、過労死だぜ!!?
俺のすこ〜し根暗な性格を見込んで、同僚が大量の書類を押し付けてくれやがった。
典型的な(あくまで俺の意見だが)根暗のように、外見と違って内心はそれなりに元気だ。
だがその元気な内心を外見に出さずに真面目に仕事をやってやるのがこの俺。
活字は好きでも本と書類では大違い。結果はこのザマだ。
そして転生した。
俺は決意した。もう内心を思う存分さらけ出してやろうと。
自分本位で自由奔放に生きてやろう。
軽度の活字中毒だが、俺の読む本は多ジャンルに渡る。
物語や論説、古文書や伝記など。そして当然漫画もだ。これは紳士の嗜みとしても必須だがな。
………そして俺の目の前にあるのは、あの文字。
ひらがなでも漢字でもなく、ましてやアルファベットや古代文字でもない。
ハンター文字である。
なんか微妙にアルファベットに似ていそうで似ていないヤツだ。
俺が生まれた家は唯の民家だった。
そこには何故か大量に小説や絵本がある。
俺はまだ生まれて3歳と少し。だが俺は活字中毒だ。
つまり、俺は理性を保ちつつ自分の欲求に忠実に従い、絵本を読もうと手に取ったわけだ。
実は俺、ハンター文字は読める。
軽度の活字中毒な俺は、数多の本を読み尽くすために色々な国の文字を読めるようになった。
そんな俺が、ハンター文字を覚えないと思うか?
、、答えは否!である。
数分後には絵本を読み終えた。
一先ず欲求を満たしたぜ。
だがしかし、ここはハンターの世界だ。
俺がこの世界の本をたくさん読むには、いかに長生きするかが重要である。
つまり、念の習得は必須なのだ。
というか念習得したい。今世の俺は欲望に忠実なのだ。
ということで、まずは腹筋とか鍛えたり体力を増やしたりしよう。
念を習得したくても、今の弱々な俺では100%無理だ。
だってアレって裏ハンター試験なんだぜ。今の俺では表ハンター試験も余裕で無理だ。
どんなことでも基礎から。己の欲望のためには努力でも何でもする、それが俺である。
取り敢えず腹筋してみた。
……年齢的な理由もあるが、10回がやっとだった。
取り敢えず走ってみた。
俺は何故か体力馬鹿のようだ。1時間程度なら余裕で走れた。
こんな所に神は慈悲をくれたのか。
俺の両親は、俺が筋トレ的なの始めても特に気にしなかった。
いい運動になると思ったようだ。流石に1時間連続で走ってるのを見て心配されたが。
それから俺は頑張った。
今ではそれなりの筋肉と、馬鹿みたいな体力が備わっている。
現在10歳。もう待ちきれん。これからは瞑想もやろう。
もうちょっと成長して体が完成してから念を習得した方がいいらしいが、其れは天才の場合だ。
俺が今から瞑想をしても、精巧が開く時には体はとっくに完成しているだろう。
結局、俺が精巧を開いたのはそれから1年後。無難だ。
それからは取り敢えず纏を完璧にしようと思った。次に練、絶の順だ。
この3つを完璧に出来た、と言えたのはそれから5年後。
ある程度出来るようになった時には同時進行で凝をやっていたので、そちらも気づいたら完璧になっていた。
ちなみに俺の言う完璧の基準とは、唯単純にオーラがなめらかで、操作が物凄く楽な状態のこと。(心のなかではこの世界のトップ達と同レベ)
そっからは、他の円とか周とかを獲得するのは楽勝だった。やはり基礎は重要だ。
俺は絶が最高に得意だった。もう根暗じゃないはずなのに…。
5年かけて基礎をやったせいか、念にはかなりの自身がある。
俺は今16歳。一昨年俺の両親は老衰と流行病で死んでしまった。いい両親だったのでかなり悲しかったが、其れも糧に修行を頑張れた。
ということで、そろそろこの家を出て旅に行こうと思う。
ほんとはさっさと本を買いたいんだが、まずは俺の念への自信が自惚れでないかの確認。
とりま天空闘技場へ行こう。
余裕で200階行きました。
俺の見た目は、性格がモロに出ている。
何というか、自分でもあんまり強そうには見えない。
髪は乱雑で紺色、服も少しダボッとした感じだ。
やはり前世の根暗な外見も影響してか、俺は目立つのが好きじゃない。
最初の対戦からある程度手を抜き、注目されないスピードで200階まで来た。
つまりあれから1年ぐらいだ。本来1年でも割と早いのだろうが、例の銀髪の子供が2年かけてだが、200階まで到達してたからな。
俺は其の影でひっそりと上り詰めたのだ。
そう言えば、俺がここに来たのは例の銀髪が7歳のとき(既に一年経ってるからな)だから、原作開始時は俺は16+5で21歳ぐらいになってるのか。
ていうかあと5年とか死んだ。
すっかり基礎で浮かれていたが、発も鍛えなければいけない。
200階クラスは発を使わずに二戦だけ戦い、リタイアしておいた。
やはり俺の念レベルはかなり高くなっていたようだ。
手は抜いたが、其れでも圧勝できそうだった。まあ目立たないよう2戦目でギリギリ負けたんだがな。
さてさてさーて、いよいよ発だ。
水見式では俺は特質系だった。
まあヒソカの性格診断的に、個人主義者という点では納得できる。
マイペースな操作系もありそうだと思ったが。
実は、能力は既に決めている。
基礎的な技術に頼れるような。そして俺がちょっと憧れていた物でもある。
ブレードを体内のどこからでも自由に伸ばしたり出したり出来るというもの、だ。
特質系は、強力だがその分使用者に取って扱いづらい。
だから、物凄く単純な能力にしたのだ。
この能力は少し具現化寄りである。
だが、
具現化系の場合は武器を出すまで隠すことは出来るが、例えばナイフを具現化した時、其のナイフは当然手に握る形で具現化させる。
俺の能力の場合は予備動作なしにブレードを相手に刺せるが、具現化系の場合は、一度ナイフを具現化した後に其れを相手に刺す動作をしなければならない。
つまり、最低でも2回の動作が必要なのだ。
其の点では、俺の能力はとても便利で使い勝手が良い。
制約は、ブレード2本分の体積しかやりくり出来ない、とかでいいだろう。
1本だけだして2本目は隠しておける。
刃渡りを長くしようと思えば、細く長くなり脆くなるが、ブレード2本分を
このくらい単純な能力であれば使いにくいこともなく、逆にある程度の制約をつけることでブレードの切れ味が増す。既に実証済みだ。
そして、あと2つ能力を作った。この2つはまさに特質系だと思う。
1つ目は、俺が出現させた扉をくぐれば、それなりの大きさの木でできた民家のようになっている、という者だ。
この部屋に俺の集めた、もしくはこれから集める本たちを保管するのだ。
いい忘れていたが、俺の両親は大の本好きのようで、家の大量の本にも納得だ。
其の本たちはしっかりと念空間の本棚に入れておいた。
2つ目は、俺が見た本の内容を転写する、という能力だ。
目にするだけでいい、というのがミソだ。
使用は一日一回だが。
初めは俺には念の才能はないと思っていたが、やっぱり才能あるんじゃなかろうか。
今ちょっとテンションが上がっている。
本を買うのには金と人脈が必要だ。
両親の持っていた本にはかなり貴重な物がたくさんあったので、俺は歩く本屋として、同志の活字中毒から金を巻き上げようと思う。
本の貴重度的にも、知る人ぞ知る感じになるだろう。
そうなれば、本を売ってくれる人も自ずと現れる。
天空闘技場でさんざん金を稼いだわけだが、何億と払わないと買えない本もあるだろう。
この俺、エノ・ペレゾーソ、16歳。己の欲望を満たすべく、歩く本屋として売り出します。
* * * * * *
取り敢えず、俺は両親の人脈に頼ることにした。
俺は人と話すのは余り好きではないし、ゼロから人脈を作るのはそもそも無理だと思うので、俺は悪くない。
両親が大の本好きだったためか、ご近所にも1人かなりの本好きがいる。
其の人の友達にも本好きが居るらしく、という感じなので其の人に本屋のことを話してみた。
そしたら、俺に本を探してほしいと依頼してきた。
確かに、ただ本屋をやるだけでなく、希望に沿って取り寄せるのもいいかもしれない。
依頼された本は、偶然オークションで売っていたため、買い取ることが出来た。
本好きにも種類があり、転写されたものを貰っても嬉しくない人も多くいるため、買い取れるものはできるだけ買い取るつもりだ。
其のための人脈にも、ハンターライセンスは取っておくべきだろう。
プロハンターになれば、貴重な本にたどり着きやすく、たとえ買えない物であったとしても転写をすればよい話なのだから。
* * * * * *
あれから3年。
歩く本屋を目指していたが、結局は小さい小屋に俺の念の扉を付けて、扉を開ければあたかも小屋の中にたくさんの本があるように見える、そんな感じになった。
外出の際は、念の扉から普通の扉に変えて外出中と書いたプレートでも下げておけばいいので、楽ちん楽ちん。
そして成り行きでプロハンターになり、少し増えた人脈と行動範囲を駆使して依頼された本は着実に渡していった。
むしろ、依頼された本よりも俺が欲しくて買ったりしたものの方が多い。
俺は本物か転写された物かに拘りはないので、実を言うと、持ち出し禁止の本の転写版が大量にある。つまりクソ貴重だ。
この辺のクソ貴重な本は、貸すことしか出来ない。まあ俺の気に入ったやつにのみだが。
時々俺の店に押し入って本を勝手に持っていこうとするやつも居たが、返り討ちにしてやった。
背後から脅されても背中からブレードを伸ばして一発だ。
そんなこんなでやっていたわけなのだが、つい先日ヤバイ奴が来た。
誰が来たかは皆さんおわかりだと思います。
もうこの人を早く出したいがために、だいぶ其れ以前の話を端折りました。
原作沿いにするかは決めかねています。
まあ、そんなすぐに話は進まないだろう。
ここで宣伝していいのかわからんが、転スラの方の小説もよろしく。BLEACHというか、ウルキオラ好きの人はぜひ呼んでください。