1967年8月4日。
ドイツ内戦はゲーリングの勝利で終わった。
これに対し、日本やアメリカ、イタリアは大軍拡を開始。
世界の緊張はさらに高まるのであった。
ヘルマン・ゲーリングはフォルクスハレの前に立った。
大ゲルマン帝国の帝都はほとんど戦火に巻き込まれていなかったため、ほぼ無傷だった。
彼は正門から中に入るとこういった。
「内戦はライヒを破壊した。だが、この美しい帝都は破壊されなかったようだ。」
「はい。しかしながら、他の地域は壊滅的な被害を負いました。ライヒのために一刻も早く復興しましょう!」
「そうだな。そういえば、内戦中だったからOFNやコミーの奴らについて全く知らなかったな。現在の状況は?」
「はい。OFNについての情報は現在は入っていませんが、北のイギリス連合がブルグントへの侵攻を準備しています。」
「ブルグントか。あの狂人はどうでもいい。だが、我々もブルグント=ドイツ国境に国防軍を展開させておけ。」
「了解!」
彼はしばらくして、フォルクスハレを離れ、近くの家屋に向かった。
家屋はツタで覆われており、玄関のドアにはドイツ語で『政府所有地 立入禁止』と書かれている。
鍵を開けて入るとそこは地下に続く階段があった。階段を下っていくと扉があり、そこを開けるとそこには近未来的な施設が広がっていた。
「君はこの場所を知っているね?」
「はい。ベルリン生体研究所です。確か、SSの施設でした。」
「ああそうだ。そして、ここでどんな研究が行われていた?」
「はい。人間から憎悪の感情を取り出し、それを兵器転用するという実験をしていました。」
「そうだ。そして、その研究員はどうなった?」
「はい。ほとんどが発狂して自殺しました。」
「そうだ。つまり実験は成功したかもしれないんだ。」
「それはどういうことです?まさか……」
「ああ、そのまさかだ。そして、完成した兵器をいつまでも使わない手はない。」
「しかし、そんなことをすれば大量の人間が死にます!しかも、あれはまだ試作段階です。」
「だからこそ使うのだ。これは国家のためなのだよ。君だって私のことが好きなわけではないだろう?」
「……」
「私に協力しろとは言わない。ただ見ていてくれればいい。それとも怖いのか?」
「……いえ、協力します。あなたのことは好きではありませんが、国を愛していることは同じなのでしょうから。」
「よし、なら早速取り掛かろうじゃないか。」
それから彼らは資料を探し出した。