ボイスロイドを買ったのでさっそく犯す   作:お兄さマスター

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お餅、制御不能

 

 

『は、はぁ!? ハメ撮りとかなに考えてんねん! せぇへんからな!』

 

 

 あの覆面男との戦闘で負った怪我が完治し、退院して家に戻ってから、二日が経過した現在。

 俺は自宅で呆けながら、半ば作業感覚でゲーム実況を生放送していた。

 

【柏餅くーん】

【これどういう実況?】

【草】

 

 俺がプレイしているのは十八歳以上しか遊べない特別な……まぁ、エロゲだ。

 これは実家のパソコンでやっていたところをボイスロイドたちに見られたあのゲームであり、一応こっちにもデータを移してあったため、気まぐれに遊んでいる。

 

「ここです。選択肢で”いいから服を脱げ”のほうを選ぶと、床に転がっていたペットボトルを踏んで転倒して、後頭部を強打してゲームオーバーになります」

 

【いまきた 何やってんのコレ】

【きたわね】

【ボイロハーレム同人エロゲで全キャラバッドエンドコンプRTA】

【ちな今茜ちゃんです】

【……えぇ】

【ゲリラ配信でなにやるかと思ったらこれだもんな】

【柏餅どうしちゃったの?】

 

 少数の視聴者が困惑の色を見せる中、俺は気にせずゲームを続ける。

 成人向けゲームではあるがルートに入らない限りエロシーンは訪れないギリギリセーフの代物なので、こういった配信サイトでもバッドエンドオンリーならプレイ可能というわけだ。

 BANが怖いので一応いつもの動画サイトではなく、一週間に二回程度しか触らない生放送専用のアプリを使ってはいるが。

 

【普段はあんまエロゲ触らんよな】

【なんかあったん?】

 

「……愛車がぶっ壊れたんで拗ねてます」

 

【草】

【草】

【ちょっと機嫌悪いからって同人ゲーで危ない綱渡りすんな】

【普通にかわいそう】

【バイク持ってたんだっけ】

 

「…………目的地がまだ地図に登録されてないんで、ここでショートカットしますね」

 

【!?】

【このゲーム壁抜けできんのかよwww】

【挙動がケツワープに酷似している】

【は?】

【おい概要欄のリンク先オナホ販売サイトじゃねえか】

【草】

【やばい】

【柏餅がバグっておられる】

【ご乱心だ】

【わあ】

【きゃあ】

 

 コメント欄が騒がしいな、と他人事のように思いながら、ふとここ最近のことを思い出してみた。

 

 まず、東北イタコはウチには来ていない。

 どういった扱いになって、どのような処罰を受けて、一体誰が所有権を握っているのかも皆目見当がつかない。

 ただ一つ分かっている事は、本人自体は普通に生きているらしいこと。

 本社に回収されて処分されることはない、とゆかりさんから聞いているため、その部分に関してだけは断定してもいいはずだ。

 きりたんもきりたんで、何やら個人的に連絡を取り合っているようだし、とりあえず彼女の無事は保証されているため心配はいらない。

 

 問題は自分の事だ。

 まずマッハずんだーが大破した。

 覆面男と戦っていたときは頭に血が上っていたので、ずんだーの心配よりも覆面男の打倒を優先することができていたわけだが、終わってみればそんな事は無くて。

 ここ最近ずっと一緒に夜を駆けていた相棒がガラクタ寸前にまで壊され、修理を頼んだ業者のほうからも『完全に以前の状態に戻すのは不可能かもしれない』と言われてしまい、俺はこの通り心が宙ぶらりんになってしまっている。

 ずんだーに乗りたい。

 彼と一緒に風になりたい。

 そう思っても修理が進むわけでもなく、俺は何もできずこうしてヤケになってエロゲをするしかない──といった状況に陥ってしまっているわけだ。

 

『兄さま……いつものお礼に何でもするとは言いましたけど、急にズボンのチャックに手をかけるのはどうなんですか』

 

 誰もいない自宅で同人ゲームをやりながら、半ば思考放棄に近い形で生放送を続けている。

 次に何をするべきなのか、まるで見当がつかない。

 

 仮に、だ。

 もし仮にイタコを俺の家に迎え入れる事になった場合、ウチはボイスロイドを四人も所持する事になってしまう。

 ゲームならともかく実際に四人ものボイスロイドを持つだなんて前代未聞だ。

 何につけても金が無い。

 動画の再生数自体は右肩上がりだが、口座に振り込まれるのはまた一ヵ月後。

 入ったばかりの収入も生活費諸々とぶっ壊れたずんだーの修理費で泡と消えた。

 国からの補助を含めてもギリギリなほど、マッハずんだーはボロボロだった。

 そもそも今の俺の収入で四人のボイスロイドを管理しきれるのか、そこが全くもって不明なのだ。

 聞いたことがねえ。

 四人以上もボイスロイドを所持した事例なんてのは。

 

「……好感度が足りてないんで、ここできりたんがそっぽ向いてゲームオーバーです」

『別にこういうことするのはいいですけど、普通なら通報案件ですよ。そこのところ自覚してくださいね』

「あ、あれ……」

 

【もしかして神回か?】

【わらった】

【さっきさりげなく好感度上げてたよね】

【無意識は草】

【きりたんマスター柏餅】

 

『お腹が見たいんですか? パンツじゃなくて? いいですけど、ほんとマニアックですね』

 

「……このままだと垢バンされるんで放送はここまでです。えっちなシーン見たい人はURLから飛んで製品版買ってね」

 

【だからリンク先がオナホ販売サイトになってるんだって】

【どうしてそんないじわるするの……】

【あ、買いました】

【草】

【どっちを?】

【そういや最近ボイロ誘拐事件みたいなのあったけど柏餅のところは無事かい】

 

「あー、まぁ、問題ないですよ。そもそもウチのボイロは誘拐されてないんでご安心を」

 

【よかった…………………………。】

【余韻が長すぎる】

【誘拐人数やばかったなあれ】

【よくわからん変なヤツが解決の手助けしたんだっけ?】

【あの仮面と戦闘スーツっぽいの身に着けたヤツな】

【変身してそう(こなみ)】

【まったく知らないのに既視感あったとか言われてて草生えた】

 

 ……誰のことを言っているのやら。

 囚われていたボイスロイドたちを救出したのは、イタコの手引きで動いていたウチのボイロたちだ。

 バイクの残骸から拾い上げたベルトで変身した誰かさんは、黒幕らしき覆面男を殴り飛ばしただけにすぎない。

 そうだ。

 あの代償にバイクを──

 

「……はい、じゃ終わります。ツイッターでリクエスト募集してるんでよかったら参加してね。では」

 

 生放送を打ち切り、軽く一息をついた俺は休むことなく、そのまま椅子から立ち上がって身支度を始めた。

 服を着替えて。

 サイフを持って。

 それから……一応、ずんだ餅をパックに入れて。

 

「マッハずんだーの様子でも見にいくか。……治ってないだろうけど」

 

 一人呟きながら、俺は家を後にした。

 

 

 

 

 街の外れにある整備工場。

 その一角にマッハずんだー専用の整備用区画が存在している。

 通い慣れたそこの扉を開けると、目に映ったのは見慣れたいつもの整備士のオッサンではなく、作業服を着た銀色の髪の少女だった。

 

「イタコ?」

「──えっ? ……あ、ぁっ、ユウさん!?」

 

 工具やらなにやらを片手に、見目麗しい美少女には似つかわしくないような整備汚れを身体中に纏った彼女は、俺を認識するや否や慌ててマッハずんだーにカバーをかぶせてしまった。

 

 

 ……

 

 …………

 

 

 聞くところによると、事件後の東北イタコは一時的にゆかりさんのマスターの所持扱いになっていたらしい。

 そして彼女の強い要望で診療所から一旦離れ、こうして整備工場の端っこでマッハずんだーの世話をしていた……と。

 なんとも意外な事の連続だ。

 またもやゆかりさんのマスターが助け舟を出してくれた事もそうだが、何よりイタコが特別車両の整備や修理に特化している事が驚きだった。

 

「い、以前のマスターの影響です。ボイロ解放を謳ってはいましたが、活動内容は犯罪者のそれでしたから、銃器や色んな車両のあれこれは一通りラーニング済なんです」

「……よく、自由を許されたな?」

「運が良かっただけですよ。……本当に、ただの偶然です」

 

 一旦ベンチに座ってお茶を飲みつつ、彼女からこれまでの経歴を聞いた。

 聞けば聞くほど外道というか、以前のマスターは一周回って気持ちのいいくらい正真正銘の真っ黒な犯罪者だったらしい。

 そんな人物にコキ使われていたイタコだからこそ、知識量が他のボイスロイドに比べて段違いだったようで。

 そこに着目したゆかりさんのマスターが、本社と警察双方に掛け合って、国を代表するすごい科学者ぱわ~でイタコを廃棄処分から守ってくれていた、とのこと。

 元々内部の再編成によって方針が変わった本社の意向で、ボイスロイド本人に対して責任を追及するという流れは無くなりつつあったようだが、そこを後押しする形でなんとかしてくれたみたいだ。

 過ちを犯したボイスロイドの責任は、所有者であるマスターの責任。

 いままでのような問答無用で廃棄処分するという認識は薄れ、これからは人間側が責任を負うことが常識になっていく。

 あまりにも庇えないほどの悪性が判明しない限りは、ボイスロイドは法による庇護が約束されたわけだ。

 それで発生する問題もあるだろうが……まぁ、今はそこは問題ではない。

 

「……マッハずんだーを治してくれてたんだな。ありがとう」

「い、いえ。……あの、ユウさん?」

「ん?」

 

 イタコが不安げな表情で様子を窺ってくる。

 その顔に少々の既視感を覚えた。

 贖罪する事ばかり考えていた頃のずん子や、購入したばかりの頃のきりたんみたいだ。

 

「怒ってない……のですか?」

「……?」

「いえ、その、あの……マッハずんだーさんが壊れる原因を作ったのは、あたしですし……」

 

 あぁ、そんな事か。

 

「壊れたのは確かに悲しい。でも、イタコはきりたん達と一緒にみんなを助けてくれただろう。原因って点で考えればそうかもしれないけど、少なくとも俺はキミを許してるよ」

「……そう、ですか」

 

 何もかもマスターが悪かった、という言い方はあえて控えた。

 革命を起こすことで虐げられていたボイスロイドたちを助けようとしていたのは、間違いなくイタコの意思だ。

 きりたんを必死に攫おうとしていた様子からそれくらいわかるし、何も考えずに人間に従っていたわけではないだろう。

 マスターだけが悪かった、という言い方では彼女の自己というものを否定することになる。

 だからこれはこれ、それはそれ、という感じで……とにかくイタコに対して怒りはないことをアピールしておきたかった。

 

 そもそも元を辿ればきりたんを買おうとした動機がアレだからな。

 彼女の姉であるイタコに対して偉そうなことを言える立場ではない。ほんとうにごめんなさい。

 

「そういえば前の整備士さんは?」

「整備士さまが『これ無理ゲーだろ』と仰っていたので、あたしが修理を代わったのですわ。これまでの知識とボイスロイドの演算能力、正確な操作能力があれば修復も可能だと思います」

「……すごいな」

 

 いままでずんだーを診てくれていたあのオッサンでも匙を投げるような状態なのに、イタコは修理を引き受けてくれたのか。

 街を歩けばほとんどの男が振り向くような奇麗な顔を、こんなに黒く汚してまで。

 ……なんというか、単純に感動するな。

 

「普段はどうしてるんだ?」

「朝から晩までずっとここにいます。スリープ以外のときはずっとマッハずんだーさんを触ってますわ」

「……きりたんとは連絡とってるのか?」

「簡易的な近況報告だけ、少し。彼女に会っていい立場ではありませんので……あっ、あの、本当に連絡が取りあえるだけで幸せなんです。いま生きてるだけでも奇跡みたいなものですし……」

 

 遠慮がちで多くを求めないその姿勢は、まさしく最初に出会った頃のきりたんにそっくりだった。

 姉妹だな、とつくづく実感する。

 言葉の節々からきりたんを強く想っていることは伝わってくるし、きりたん側も最近はイタコの事ばかり話している。

 そんな互いを想い合う姉妹を離れ離れのままにさせておくのは──寝覚めが悪いというか。

 

「なぁ、ウチに来ないか」

「……えっ」

 

 そう考えて、そんな事を口にした。

 きりたんの為にもなるし、イタコの精神状態を考えても彼女と一緒にいた方が今よりずっと安定するかもしれない。

 そもそもずん子を迎え入れた時点で、三姉妹をウチに置くことはもはや決定事項みたいになってたし。

 あと、ほら、きりたんにも色々約束してたし。

 それから……ううん。

 あと……なんだろうか。

 いや、駄目だな。

 ぜんぜん理由が思いつかん。

 

 ぶっちゃけハーレムになるからイタコを迎え入れようって話なのだ。

 もうここまで来たら三人も四人も変わらないだろ。

 東北三姉妹と茜ちゃんと、おそらくこの先会う事になる琴葉葵でほらもう五人。

 ひゃっほい最高だ。

 うおおおボイロハーレム完成。

 きりたんのわからせが遠のくのなら、いっそハーレム方向に舵を切ってやる。

 家族三人が揃えばきりたんも安心感から油断をするかもしれないし、油断をすれば生意気になってメスガキの本性を現すかもしれない。

 そうなりゃこっちの勝ちだ。

 俺の目的はわからせなんだ。

 ついでにハーレムも完成すれば一石二鳥で最高じゃないか。ふはは。

 これで俺もエロゲ主人公の仲間入りだぜ。

 

「……イタコ。もしずんだーが治ったら、その後はどうするつもりだったんだ?」

「え、えっと。……未定、ですわ」

「ゆかりさんには俺から話を通しておくからさ。……あとほら、きりたんとずん子も会いたがってたし」

「……いいのでしょうか」

 

 イタコは俯いたままだが、強引に行けば押しきれそうな雰囲気だ。

 大前提として提案に対して拒否する姿勢は見せていないのだからそれは明白だろう。

 このまま引かずに誘い込んでやる。

 

「家を空ける事も多いんだ。少し遠いけど実家もあるし、姉妹だけで過ごしたいときは家を預けるよ。外泊も別に苦じゃないしな」

「そ、そんな! 追い出そうだなんてとんでもないですわ! あの子たちと一緒にいられるなんて、それ以上の望みはありません……!」

 

 変な理屈をこねるのも面倒になってきたし、金は俺がなんとかするしかないんだから、ここらでもう腹を括っておく。

 

「だったら尚更頼むよ。きりたん達にもお姉さんとの生活ってやつを送ってほしいんだ」

「っ……!」

 

 それに……なんだ。

 アレだ。

 仲が良いなら家族はなるべく一緒にいるべきだろう。

 俺は選べなかったわけだが、彼女には選ぶことができる。

 選択肢があるうちに選んだ方がお得じゃないか。

 少なくとも家族が奪われるというルートに関しては俺が潰してやれる。

 

「ずんだーの事は急がなくていいから。……一緒に来てくれ、イタコ」

「ユウ、さん……」

 

 

 ──と、まぁそこからいろいろあって。

 

 結論だけ先に言うとイタコはウチの動画メンバーに加わることとなった。

 所有権はゆかりさんのマスターのまま、帰国するまでの間は一旦人間の保護下で管理するという理由付けで、彼女はうちの住人になったという流れだ。 

 診療所にはボイスロイドであるゆかりさんしかいない為、彼女と直接関係のある人間という事で特別に許可を頂いた形にはなるが、ともかく三姉妹が同じ場所で生活できる環境を用意できたことには違いない。

 そして──

 

『柏木くん~、マスターからの許可が下りたので、明日からバッテリー代の返済とは別途でお給料が出ますよ』

 

 イタコが越してきてから数日後のある日。

 ゆかりさんから放たれた神の一言によって元気を取り戻した俺は、同じゼミの友人の誘いで久しぶりに飲みへ行くのであった。やったー。

 

 

 

 

 

 

 ……………………酔った。

 かもしれない。

 

「お茶うま……」

 

 途中で買ったペットボトルのお茶で口の中を潤しつつ、フラフラになりながら夜道を歩く。

 久しぶりにハメを外したというか、なんだか今日は妙に盛り上がってしまった。

 なんだか頭の中がうまく纏まらないし、帰ってからやろうと思っていた事も忘れている。

 どうしたものか。

 

「……あっ、しまった」

 

 ふと、思い出したことがある。

 そういえばパッケージ版で購入したボイロのエロゲを、PCの横に置いたままだった。

 アレは今日友人に渡すつもりで用意しておいたものだったのだが、すっかり忘れていたな。

 まぁ、別にいいか。

 もしかしたら──というか十中八九きりたん達にはバレているだろうが、ぶっちゃけそこまで気にならない。

 いや、やっぱりヤベーかも。

 どうかな?

 分かんないや。

 わはは。

 

「……きりたんの、お腹が見たい」

 

 数日前にプレイした同人ゲーの内容を思い出してぼそりと呟く。

 あれ、よかった。

 スカートをたくし上げてパンツを見せさせるというのもありだが、シャツを持ち上げさせてお腹だけを見るというのもなかなか乙なシチュエーションだ。

 普段はあまり見かけない展開だからか、そそられるものがあった。

 きりたんのお腹見たいな。

 ロリのイカ腹を眺めたいわよ。

 あわよくば触りたいし、顔を埋めてそのまま寝たい。

 茜の高校生くらいのお腹も柔らかくて良さそう。

 ずん子やイタコのはどんな感じだろうか。

 ボイスロイドを買ってからそろそろ三ヵ月に差し掛かりそうなわけだが、思い返してみればちゃんとアイツらのボディを観察したことはなかったな。

 火傷で手が使えない時期に風呂にずん子が突入してきたときも、ずっと目を閉じてたし。

 

「よーし、お腹が見たいぞ」

 

 家の前に着いた。

 せっかくだからこの際みんなに頼んでみるか。

 良い提案だ。

 そうしよう。

 あいつらどうせ俺のエロゲを発見して笑ってるんだ。

 俺の心が傷ついたとかなんとか理由をつければいけるだろ。

 

「たらいまぁー」

 

 眠いような、眠くないような、まるで夢の中を彷徨うかのような酩酊状態で帰宅すると、居間にはノートパソコンの前に座ったまま固まっている四人の少女がいた。

 現実味が無い。

 まるで自分の体をコントローラーで動かしているような、形容しがたい脱力感に包まれている。

 

「ひゃっ!? わっ、ぁ、兄さま、いつの間に……!」

「あかーーん!!!」

 

 バタンっ、と勢いよく茜がノートパソコンを閉じてしまった。

 マウスの横には予想通り俺が置いていった、ボイスロイドが登場するえっちなゲームのパッケージが置かれている。

 もしかして四人で恐る恐るプレイでもしていたのか、四人全員が妙に赤面していた。

 あら、なんだい初心だねアンタたち。

 内容に対して感情が揺さぶられていたのか、それとも卑猥なゲームをプレイしている場面を見られたことが恥ずかしいのか。

 深くは考えないぞ。

 どうでもいいからな。

 俺はいま。

 お腹が。

 見たいんだ。

 

「おい、きみたち」

 

 俺の呼びかけで四人の方がビクっと跳ねる。

 気分がいいぞ。

 恐れおののけ、ふはは。

 

「ふぃー……」

 

 とりあえず一旦座って。

 それから彼女たちのほうへ顔を上げた。

 

「俺の前に立って、服を捲り上げて──お腹を見せろ」

 

 ワハハハハ。

 言っちゃった!

 わぁ。

 きゃあ。

 えへへ…………ど、どうしよう~!!

 

 




続きは来年!
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