Nighthawk   作:憑き燈

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多分最終回


第C話:閑話④

「は?全国模試?」

 

「そうだ。諸事情で全国順位一桁をとらなきゃいけなくなった」

 

上杉が唐突に話を切り出した。

 

どうせ五つ子絡みだろうな。しかし

 

「あー、まぁいけるんじゃない?今度のやつって、どうせ例のあそこの模試でしょ?まともな浪人生とか進学校は大体スルーしてるはずだし、難易度もそんなに高くないから」

 

「お前なぁ……」

 

やろうと思えばいけるレベルだろう。これが某〇台全国とかなら厳しいけど、幸いなことに低難易度な模試だ。

 

「当日僕は欠席するからね~。今年は実戦とオープンとプレだけ。あ、終わったら数学の問題だけ見せて!」

 

「お前はとことん自由だな!」

 

「苦労してる受験生を、同じ受験生の立場から嘲笑うのが受験の醍醐味だろう?」

 

「クズすぎる……」

 

「じゃ、またしばらく数学雑談はお休みかな?頑張ってね~」

 

「あぁ」

 

僕は僕で、やりたいことが色々あるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「で、模試はどうだったの?」

 

「全国3位だ」

 

「ふーん。上々じゃん」

 

「もう少し驚くとかないのか?」

 

「ごめん。あんまり興味がない」

 

「おい!」

 

「まぁまぁ。落ち着いて」

 

「……あぁ、そういえば、アイツらも成績上げたんだよ」

 

「例の五つ子ちゃんたち?」

 

「そうだ。案外、なんとかなるもんだぞ」

 

「それこそ興味がないね」

 

「何?」

 

「結局どこまでいっても、バカが凡人に成り上がった物語にしかならない」

 

「っ!確かにあいつらはバカかもしれないがな!」

 

「そこが、君と僕とを分ける分水嶺なんだろうさ。君は変わったよ。それが良い変化なのか、悪い変化なのかは知らないけどね」

 

「お前まで、武田みたいなことを言い出すんだな……俺は、この変化を良い変化だと断言できる!」

 

「あんなのと一緒にされるのは心外だけど、君がそういうんならそうなんだろう。どちらにしろ、僕には関係のないことだ」

 

「そうか……」

 

そろそろ潮時だな。

 

「僕はね、上杉。最近君に対する興味が徐々に薄れてきてるんだ。ここらで一度、縁を切ろうじゃないか」

 

「……は?」

 

「だから、絶縁だよ絶縁」

 

「ちょっと待て!ほぼ唯一と言っていい男友達が」

 

「友達?」

 

「……え?」

 

「僕は君を友達だと思ったことは一度もないよ」

 

「っ!じゃあ!今までのは一体なんだったんだ!」

 

「僕はあくまで仲間……いや、ある種の同類を探してただけだ。君はもうそこから外れかけているんだよ、上杉君」

 

「そんな一方的なっ!」

 

「最初に一方的に絡んできたのは君の方だろう?ハジマリが一方的なら、オワリも一方的であるべきだ。その方が面白い。今日からはただのクラスメイトだ。改めてよろしくね、上杉君」

 

「狂ってやがる……」

 

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