Nighthawk 作:憑き燈
第7話:閑話③
『やぁ上杉。連絡してくるのが随分早いね。悪いけど、数学の話題はまだ探している最中だよ』
「あぁ、いや……今日は数学の話じゃなくってだな」
『どうした?』
「お前、恋愛って詳しいか?」
『詳しそうに見えたのなら、眼科に行くことをおすすめするよ。じゃ』
「あ、ちょっとまて!話だけでも聞いてくれ!」
『そういうのは僕じゃない人にしてくれ。ほら、例の五つ子とか』
「あいつらは絶対にダメだ!相談できる知り合いがお前しかいないんだ!」
『交友関係の狭さは僕も君も似たようなもんだろうけどさ、それはある程度の物事を自分一人で解決できるという自信の裏返しだろう?』
「今回ばかりはそうもいかないんだ」
『自業自得だね』
「お前、友達なくすぞ……」
『君に言われたくはないよ。大体、恋愛は学業から最もかけ離れた愚かな行為じゃなかったっけ?まさか君自身がその渦中にいるわけじゃないだろうから、どうせ人様の話だろう?愚行を犯すような人間は放っておきなよ』
「いやぁ……それが、その……」
『え?君が?まさか……?』
「……告白された」
『あぁ、された方か。なら、何を相談することがあるの?』
「え、いや」
『……君、色ボケがすぎるよ。それじゃ、切るね』
「あ、おい!……アイツ、切りやがった」
上杉は一人頭を悩ませる。
「どうすればいいんだ……」
進級早々とんでもないことになった。
「1クラスが30人前後で、それが5クラス。特定の5人が同じクラスに集まる確率は……」
「俺とお前もいれて7人だろ」
「やぁ上杉。大変なことになったね。ちなみに僕を計算に入れる必要はないよ。何も特別なことじゃないからね」
「お前目線ではそうかもしれないが、俺目線では違う。7の方で計算しておいてくれ」
「はいはい。後でPCにでも計算させておくから」
確率の計算嫌いなんだよね。それでもついつい考えちゃうんだけどさ。
それにしても、クラス内が騒々しい。1ヶ月もすれば落ち着いてくれるとは思うけど。
あ、上杉が騒がしい集団の方へ
「トイレだ。邪魔だからどいてくれ」
うん。いつも通りだね。
僕は今年2月から3月にかけて行われた国公立大学の入試問題を印刷したものをとりだす。
勿論全部数学。いつもは速報を見てすぐに解き始めるんだけど、今年はまだやってなかった。
たまに出題背景の奇抜なものがあったりして、中々楽しいんだよね。
ただし、計算が面倒なものは家に帰ってから全部w○lframにぶち込む。
お前受験生だろ!なんて声が聞こえてきそうだけど、そんなものは無視だ。