ヨークタウン良かったよね
「指揮官様。お茶が入りました、少し休憩を致しませんか?」
「ん?あぁ…そうしようか」
善良な指揮官の皆様、私は指揮官の○○である。今私はかなり前にケッコンしたヨークタウンと共に仕事をしているところである。
ヨークタウンはかなりというか超絶優秀であり、仕事がかなり進んでいて、私としては大助かりである。
手に付いている鎖さえなければの話だが。
「なぁ…ヨークタウン?そろそろこれを外してくれないか?、かなり邪魔なんだが…」
「…それは出来ません。指揮官様、この鎖を外してしまうと指揮官様がどっかに行ってしまう…私はまた闇の中に…それだけは出来ません。」
ヨークタウンの悲痛とも言える語りに私は何も言えなくなってしまう。
(いつからこうなったのだっけ…)
話は一ヶ月前に遡る…
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「ん…暇だなぁ…」
ある日の昼私は仕事が休みであり、ベンチでゆっくりしていたことである。周りのKAN-SEN達が少しだけうるさく感じてしまった時はこうやって1人でのんびりしている。
(まぁ…仕方ないのだけど、たまにはこうやって静かな時があるのも悪くないかな…)
その時急に周りから叫び声が聞こえた。
(なんだ…)
声のする方向に行くとそこに男がナイフを持ち暴れていたのではないか。
(な、何が起こってるんだ!、とにかく止めなければ!)
「お、おい!やめろ!」
「うるせぇ!俺はもう金も地位もキャリアもない!だからこの街とともに死んでやる!そして死んで有名になってやる!」
(ダメだ!完全に頭が逝っている!話が通用する相手じゃない!)
私はそう思い、男を止めようとするためにじわじわと前に出る。その時だった…近くに子供が隠れている事に両方とも気づいたのは。
私と男は両方とも子供の方向に走った、幸いにも私の方が近い。これなら何とかなる…そして私は子どもを救助して油断したその瞬間…
ナイフが私の脇腹に刺さっていた、子どもは逃げ男は狂気のように私の体にナイフを刺そうとする。四、五回目ぐらいだろうか、その男の体が急に吹き飛びすごい音で壁に叩きつけられたのは。
「指揮官様!大丈夫ですか?」
「ヨ、ヨークタウン…子どもは…」
「子どもは大丈夫です!ですが指揮官様が…」
「ならよかった…」
その言葉と共に私は意識を失う
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その日の夜
「…ヴェスタル、指揮官の様子は?」
「…正直、かなり危ないですね…出血がかなり多いです。」
「そうか…」(姉さん…あれからずっと部屋に引きこもっている…大丈夫だろうか…)
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指揮官様、私は結婚する時に言いましたよね?今度は私が自由と平和を指揮官様にもたらすって、私は指揮官様のお陰で光を見出せたのだけど指揮官様は居なくなってしまう…私はまた悲しい別れを…、いやよ…私が初めて見つけた光を離すわけにはいかない…私は…
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翌日
「姉さん!大丈夫なのか!」
「ヨークタウン姉大丈夫?!」
「ええ…私は大丈夫、指揮官様は?」
「…正直言って血が足りない…このままいけばかなり危ないだろう…」
「エンタープライズ、今から母国に連絡可能かしら?」
「あ、あぁ…大丈夫だが…」
「今から母国に献血を募りましょう、そうしたら血は足りるわ最悪私達の血を指揮官様に捧げましょう」
「わかった、今すぐ献血を募集してみる」
「えぇ…今すぐ頼むわ、ホーネット、指揮官様を刺した犯人は?」
「…犯人はとりあえず母港の牢屋に入れてる…正直殺してやろうかなと思ったけど、とりあえず置いてる…」
「…今すぐ私の元に持ってくれるかしら?」
「え?何故?」
「私の指揮官様を傷つけた罰よ、母港の真ん中でこの男を処刑するわ、そして私は指揮官様を改めて守るために動くわ」
「う、うん…」(ヨークタウン姉目に光がない…)
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そこから二週間後…
「ん…ここはどこだ…」
「指揮官!目を覚ましたのですか?」
「あ、あぁ…今どうなっているんだ…」
「指揮官!動かないでください!怪我がまだ治ってないのですから!」
「…あぁ…すまない…」
「とりあえず今は指揮官様が怪我をして倒れた時から二週間ちょっとが経っています、あの通り魔事件は指揮官のおかげで被害が小さくてすみました。」
「そうか…それならよかった…」
その時勢い良くドアが開く
「指揮官様!目を覚ましたのですね…」
「ヨークタウン…すまない…迷惑をかけた…」
「えぇ…指揮官様が御無事で…良かった…」
「…二週間も寝ていたんだ、とりあえず私は怪我が治るまでのんびりしているよ」
「えぇ、その方が良いと思います」
そこから私は怪我治るまでの間病室でゆっくり過ごすこととなった、その間色々なKAN-SENが私の部屋に来てくれたので暇がなかった。だが毎回ヨークタウンほぼほぼ毎日私の病室にいた事であり、まるで離れたくないと言うか、まるで読めない何かを見ている気がするのだ、というか何故あの場に居たのだろうか?何故知って居たのだろうか?それが全く分からない…。
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数ヶ月後…
「これで全快です。指揮官、お疲れ様でした。」
「あぁ、長い間ありがとうヴェスタル。」
私は怪我が完治し、ヴェスタルに感謝の意図を述べ、部屋に向かうことにする。久々の1人の時間だ部屋で何をしようと考えてながら行っているとヨークタウンに会う。
「指揮官様。完治されたのですね」
「あぁ、ヨークタウンもありがとう、心配させてしまった…申し訳ない。」
「いえ、大丈夫ですよ、ところで指揮官様、少しお話がございます。ぜひ私の部屋に来ていただかませんか?」
「あぁ、大丈夫だけど」
ヨークタウンが頼み事とは珍しい…私はヨークタウンの部屋に入る。
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部屋に入り2人きりになるとヨークタウンが私に抱きついてくる。
「指揮官様…良かった…」
なんだかんだ寂しかったのだろう…私はヨークタウンの気が済むまでこうしよう…
数分経った頃ヨークタウンは落ち着いたらしく私から少しだけ離れる。
「ヨークタウン?大丈夫か?」
「ええ、もう大丈夫です。」
「それならよかった、それで話というのは」
「…指揮官様、今回の一件で思うことがあったのです。指揮官様を失うことの恐怖を、私は指揮官様のおかげでここまで変われたのです。だけど同時に指揮官様を失うことに弱くなり…そこに今回の一件が起きて…私は決めました。私は指揮官様の事を閉じ込めて、ずっと一緒にいる事を。」
「え?」
私はヨークタウンのとんでもない発言に思わず退いてしまう。改めてヨークタウンの目を見ると目に光がない…。
「ですから…指揮官様…抵抗しないでくださいね…」
「あ、あ…」
私はヨークタウンの狂気とも言える言葉に逃げようとする。が私の目で捉えられない速さでヨークタウンは私を鎖に繋ぐ。
「ふふ…これでずっと一緒…」
「あ、ぁ…」
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「…」
「指揮官様?何をお考えになっているのですか?」
「え?いや…何も」
「…まさかここから脱出しようなんて考えてませんよね?」
「そ、そんなことは考えてない、」
「…それなら良いのですが」
ここから一ヶ月の間私はどうにかしてこの状況を脱出出来ないのかと、考え、行動に移した。だが全部無意味であった…全てヨークタウンが先回りしており、その度に行動を制限されてしまう…。
(多分このままずっと私はヨークタウンに逃げられないのだろう。万が一ここから逃げられても待てる全ての力を使って私を探し出すだろう…、)
私はヨークタウンの圧倒的な束縛と独占欲と共に過ごしていく事になる。だって…ヨークタウンは圧倒的な実力と共に弱くなってしまったのだから…。
「指揮官様、ずっと一緒…ですよ?」
ダイドーを書くと言ったね?
あれはちょっとだけ…待ってね