野球漫画から選ぶ超日本代表   作:NEW WINDのN

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今回でスタメン野手が出揃います。




選手選出3

 

 

 

 

「続いて外野手。東京スーパースターズ所属、微笑三太郎 背番号7」

 明訓五人衆の一人微笑三太郎。プロ入り後に成長を見せた右投右打の強打者である。高校時代は他の四人……明訓四天王の影に隠れがちだったが、プロに入ってからは長距離砲として開花。スター集団だったジャイアンツのクリーンナップを任され、シーズン50本塁打を達成している。

 

 

「あれ、内野手四人だけ? 」

 記者の誰かが疑問を口にする。捕手の二人はわかるが、内野手が四人ピッタリというのはありえない話だ。

 しかも選ばれた四人は全員がスペシャリストであり、他のポジションを守るのは想定できない。まあ、殿馬や岩鬼ならポテンシャルでなんとかしてしまいそうなのだが。

 微笑三太郎は外野手だが、元々は捕手。内野もやれる可能性はあると評価されている。

 

「続きまして、外野手。福岡ソフトバンクホークス……景浦安武【あぶさん】背番号90】」

 景浦安武……通称はあぶさん。現在44歳の大ベテランであるが、衰えはまったく見られず未だ全盛期バリバリて、ホークスの四番打者として君臨している。

 それもそのはずで、風間強化委員が知っている歴史では、この44歳のシーズンから三年連続で三冠王に輝き、なんと61歳のシーズンで史上初の打率四割を達成。その後も63歳まで現役を続けるのだから当然だろう。何せまだ現役生活が20年近くあるのだから。

 

 景浦の主なポジションは、レフト。これは先に呼ばれた微笑三太郎とモロかぶりになるが、景浦はライトやサードでもレギュラーとして出場した経験を持つ他、捕手やさらには投手で出場したこともある。

 そう考えるっ他のポジションでの出場も可能性はあるが、基本的には慣れ親しんだレフトか指名打者と見込まれている。実績的に微笑三太郎をコンバートする可能性が高いだろう。

 

「景浦さんか……もはや天上人だな……」

 谷口が野球に興味を持つようになったころ、景浦は既にスター選手であった。そして今なお進化し続けている。

「一度は一緒に野球をしてみたいですけどね」

「なんだ、イガラシもか。俺もそうだよ」

 谷口は後輩の意外な言葉に微笑んだ。

 

「レフトにはあぶさん──景浦安武──を予定している。まあ、若い……まあ、ワシやあぶさんに比べればだが……若い三太郎には外野の二枠のどちらかで出てもらう。守備範囲も狭くないし、キャッチングと肩は抜群。にっこり笑ってキャッチ! 微笑みながら、高速レーザー。活躍が目に入るうかぶようだな」

 岩田監督の評価は高い。

 

 

 

 

 

「続いて、"野手"……東京ミラクルキャプテンズ所属」

 風間強化委員の声に再び画面に注目が集まる。

「おっ! うちだ!」

「キャプテン、誰が選ばれるんですかね」

「順番は外野手だよな……誰だ?」

 ミラクルキャプテンズは内野に比べると外野手の層はあまり厚くはない。本来遊撃手のデレック井慈田やイガラシが外野を守る事もある。

「それに今、あの人。"野手"って言ってましたよ、キャプテン」

 谷口に声をかけたのはさっきまで離れた場所にいたカズマサだった。

「外野手ではなく、野手?」

「たしかにそう言いましたね。なんか意味がありそうです」

 誰が呼ばれるかと期待しながら再びモニターへ皆注目する。

 

「ミラクルキャプテンズ……谷口タカオ。背番号8」

 呼ばれたのはキャプテンの谷口だった。

 

「谷口さん、きたあああっ! やっほーい」

 丸井が飛び上がりながらバンザイする。その瞳には涙すら見えた。

「キャプテンおめでとうございます!」

「さっすがキャプテン」

「え、お……俺?」

 喜ぶ丸井、そしてナイン達とは違い谷口の反応は戸惑い。

 

「……俺が、超日本代表?」

 谷口はこれまでの事を思い出す。墨谷二中に転校する前、野球の名門青葉学院では、二軍の補欠だった。墨谷二中に転校した時はろくに守れず、打てず。ユニホームだけで、名門青葉のレギュラーだったと周囲に勘違いされ、過剰に期待された時は、そのプレッシャーに押しつぶされそうになったものだ。

 それから神社での特訓を重ね、努力し続けた谷口は先代キャプテンから四番サード、そして後継のキャプテンに指名される。

 谷口率いる墨谷二中は、地区大会決勝まで駒を進めたものの青葉に惜敗。しかし、青葉のルール違反が後に発覚。全国制覇した青葉と優勝をかけた再試合を行うこととなり、

 そして墨谷二中は再試合の末、名門青葉を倒し全国制覇扱いとなる。

 その再試合で指を骨折し曲がったままになり、野球を一度は諦めた。

 だが、野球への情熱は消えておらず、墨谷高校で代打選手として野球を再開。一年からキャプテンを務め、弱者都立を三年でベスト4まで押し上げた。

 

「父ちゃん……俺が日本代表だって。あの時父ちゃんが鍛えてくれたから……俺、またがんばらなくっちゃ……」

 何故自分が選ばれたかはわからないが、選ばれたからには期待に応えたい。谷口の顔に迷いはなかった。

 

「谷口君は外野の経験があると風間君から聞いている。投手も含め内野もほとんど出来るそうだからな。まあ、ひとつのポジションにこだわらない起用になるでな。負担はかけてしまうが、この岩田鉄五郎の為にいや、超日本代表の為にどうかよろしく頼む」

 岩田監督は頭を下げた。

 

「キャプテン……」

「谷口さん……」

「俺、頑張らなくっちゃな。あの球聖岩田鉄五郎に頭を下げられるなんてな……」

 谷口は決意のこもった瞳で、画面の中の岩田鉄五郎を見ていた。






予想されるスタメン

一番三塁 岩鬼正美 【ドカベン】
二番二塁 殿馬一人 【ドカベン】
三番中堅 微笑三太郎【ドカベン】
四番捕手 山田太郎 【ドカベン】
五番左翼 景浦安武 【あぶさん】
六番指名 佐藤寿也 【MAJOR】
七番遊撃 やまだたいち【やまだたいちの奇蹟】
八番右翼 谷口タカオ【キャプテン、プレイボール】
九番一塁 結城哲也 【ダイヤのA】

もしくは、三番山田太郎 四番景浦安武 五番微笑三太郎 でしょうか。

左打者が山田太郎のみ。左右バランス良くとは行かないですね。
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