星降る奇跡と空舞うヒカリ   作:りつくさり

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牧野くんは麻奈のことを長瀬さんと呼んでいたのが僕の中のイメージだったのですが、アプリの番外編で長瀬と呼び捨てで呼んでいたので少しびっくり。
長瀬さんから長瀬にこの話では変更しました。


1章 The story of stories
星降る奇跡


 誰がこんなことになるのを想像しただろうか。俺だって予想すらしていなかったさ。あの星降る奇跡にあんなことが起きるなんて―

 

 長瀬麻奈。アイドル界に彗星の如く現れたソロアイドルだ。ありふれた小さな星見市に突如現れた新人。夏に流星群が良く見える街にちなんでか星降る奇跡とも言われ、一躍この町や麻奈も有名になった。

一度彼女の歌を聞き、姿を見れば誰もが虜になる。人を引き付けるオーラ、ともいうべきなのだろうか。ダンスや歌だけじゃなくて、そこにいるだけで人を笑顔にする本当に稀有な存在ともいうべきなんだろう。

 オレ、牧野航平はその長瀬麻奈のマネージャーだ。といってもまだまだ新人だが……

 長瀬……いや、麻奈と初めて話したのは高校2年生で初めて同じクラスになったときだ。席こそ隣だったが、何か特別な感情を抱くことはなかった。それに彼女はクラスの人気者。どちらかというと影が薄いオレとは真逆といってもいい。

だからオレと一緒に芸能事務所に入って欲しいと言ったのは驚きしかなかった。こうして星見市にある小さなアイドル事務所、星見プロダクションへと入ることになる。

 

 この十数年でアイドル界は大きく変わった。全てのアイドルにランキング制度『VENUSプログラム」が導入されライブバトルによってランキングが決定されるようになった。

多くのアイドルが夢を見て挑戦し、そしていなくなっていった……

そんなアイドル界を麻奈は彗星のようにまっすぐ駆け抜けいく。初めてのデビューライブのことは今でも覚えている。あの光輝く奇跡の光を浴びて今までの苦労もすべて吹き飛んことも。

ライブバトルでは向かう所敵なし、無敗を貫いていった。

そして、新人アイドルの頂点を決める大会『NEXT VENUSグランプリ』の決勝まで歩を進めることになる。

ここにたどり着くまでに走り回って準備はしたし、彼女とは喧嘩もしたような気がする。

ただ一つ言えることがあるとすれば俺はすごく充実した毎日を送っていたのは事実なんだろう。

もし……オレはアイドル事務所に入らなければどんな人生を送っていたんだろうか?おそらくこんな胸が高鳴ることもなかったんだと思う。

 

 決勝戦の相手は優勝候補のLizNoirという二人組のグループ。彼女たちは間違いなく他アイドルより群を抜いてる。

だけど、正直に言うと長瀬麻奈という奇跡の光を前にはどんなアイドルも勝てないと思っていたのが本音。

間違いなく麻奈は優勝するだろうとそう思ってたんだ。

 だが、現実はあまりにも非情だった。光すら飲み込んでしまうのかと。

決勝の舞台に麻奈が立つことはなかった。理由は……交通事故だ。鉄道の故障でタクシーに乗り換え、ライブ会場に向かう途中で事故にあった。

一時は意識不明の重体になるものの、命はどうにか助かった。ただ意識は回復することはなく、星見市からもオレからも光を落とすことになる……

 そんな中、オレはある少女と出会ったんだ。儚くも感じ、けれど太陽のような力強い光を感じる彼女に。

「星を見ているんですか?この場所っていい場所ですよね!」

胸の鼓動が……「ドクン」と語りかけてきた。

 

 

 

 

 

 

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