暫くして、少年は退院した……が、
ーーー退院後、少年は心を閉ざしてしまった。
通っていた小学校は君島が死んでしまったショックで不登校になってしまい、ずっと部屋に閉じこもっていた。
和真
「……俺が…あの時…立っていれば……君島さんは……君島さん…は……!」
部屋に引きこもっては自責の念に駆られ、自分を責め続けた。
……そんなある日、和真が昼飯を買いに行っていた時のこと
???
「よう、久しぶりだな!カズヤ!」
和真
「……カズマです…。…こちらこそ、久しぶりです。空我さん。」
「おいおい、随分と元気がねぇじゃねぇかぁ?カズヤ」
和真
「カズマです!…いきなりなんです?空我さ「お前、学校行ってないんだってなぁ。」
食い気味で空我が言う
和真
「……あなたには関係ないでしょ……。」
空我
「……そうかよ。」
和真
「…じゃあ、俺はこの辺で(ガシッ)……なんですか。」
空我
「……ちょっと、散歩に付き合え。」
和真
「ちょ、空我さん⁉︎」
空我が和真の腕を掴んだと思いきや、和真をどこかへ連れて行ってしまった
雄英のとある所にて
和真
「ここって…」
空我
「…あぁ、雄英高校のグラウンドβだ」
空我が連れてきた場所はなんとあの雄英高校のグラウンドβだった
和真
「な…なんで…雄英に…⁉︎」
空我
「先生には許可をとっているんだ。……さぁ、見せろよ、個性を」
和真
「っ!」
空我
「発現したんだろ?だったら使ってみろよ。」
和真
「……嫌だ… 。」
空我
「……そうかい…でもな、使わなくて…いいのか?こっちは、やる気満々だってのによ。」
そう言うと、空我の周囲の地形の所々が抉れるように無くなり粒子化し空我の足に纏わり、別の物質に再構築され、空我の足が機械的な足になる。
空我
「……ラディカルグッドスピード!脚部限定ッ‼︎」
和真に向かって加速し、途中で小さく跳躍し、
和真
「なっ⁉︎」
空我
「ヒールアンドトゥゥゥゥゥッ‼︎」
………蹴った。
和真
「ちょっまっ…‼︎」
とっさに個性を使用し、空我と同じように周囲の地形を分解し、粒子化し右腕に纏わせ再構築する。和真の方は腕が金と赤を基調とした腕になり右肩の後ろには赤い羽らしき物が3枚浮かんでいた。
和真
「ぐっ………‼︎」
ドゴォォォォォォォォンッ‼︎
変化した腕で防御に成功したものの、衝撃に耐えれず、少年は吹き飛ばされ、背後にあった建物に轟音と共にぶつかる。
和真
「………。」
空我
「……強く蹴りすぎちまったか?」
和真を吹き飛ばした張本人、空我が焦っていたその時、和真が静かに、ゆっくりと立ち上がる。
空我
「(良かった…無事だった……)……いやぁ、すまんすまん!ちょいと強く蹴りすぎちまった!」
和真
「………。」
空我
「(……ん?)…黙っちまって、一体どうしたんだよ?カズヤ?」
和真
「………。」
空我
「(………あれ?)」
いつもなら名前を間違えた場合、即座に反応するはずなのに、全く反応しない和真に違和感を覚えながら近づき
空我
「おいおい、いくらなんでも無視はないだろ?カズ……‼︎」
和真から膨大な殺気を感じ、即座に距離を取るが、回避が少し遅れたせいか、和真の攻撃が空我の頬をかすった。
空我
「………。(かすったか)」
和真
「……グルルルル………」
空我
「………どうしちまったんだ?和真…!」
和真が、まるで獣のようになってしまったことに驚きを隠せずにいて
和真
「……グルアァァァァァァァァアアアァァァァァッッッ‼︎」
咆哮を上げ突撃し、空我に右の拳を振るう。
空我
「………(動きは単調…だが、喰らったらひとたまりも無いな……なら!)」
ガッ!ゴッ!ドゴッ‼︎
和真の拳を避けながら冷静に分析した後、素早い蹴りで拳を弾き、
空我
「このな単調な攻撃じゃあ俺は倒せねぇぞ?和真‼︎」
和真
「グゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ‼︎」
和真が唸った途端、右肩の後ろの羽の一枚が崩れ始め、さらにそこから空気が噴射され、一気に距離を詰めた後、勢い任せに真っ直ぐに拳を振るってきた
和真
「ガァァァァァアァァァアァァァァアァァァァァァァァァァッッ‼︎」
空我
「なに⁉︎」
予測していなかった攻撃に少々驚いたが
空我
「だが……甘い!」
ガキィィィィィン‼︎
和真のの拳を力を込めて上に弾き、体制を崩す。そして上に高く跳躍し
空我
「衝ォォォォ撃のォォォォォォォォ‼︎」
飛び蹴りの型を作り
空我
「ファァァァァァァァァストブリットォォォォォォォォォォォォ‼︎‼︎」
和真に目掛けて飛び蹴りを放つ。和真自身は後ろの羽を崩し、二度目の加速によって威力が上がった拳を放つ。お互いの攻撃が衝突し合い辺りには衝撃が走る。……が、
ビキッ‼︎
和真
「ガッ⁉︎」
和真の右腕にひびが入り、
ベキキッ…バキッ…‼︎
ひびがが広がり始め、
和真
「ガッ…グルルルッ‼︎……グッ……グガァァァァァァァアアアアァアァァァ‼︎‼︎」
ベキベキッ‼︎バッキーン‼︎
和真がまた後ろに吹き飛ばされ、右腕は完全に崩れ元の右腕に戻る。それと同時に右腕が変化する際に抉れるように粒子化し消えた物質が元の場所に戻り、和真は気絶してしまった。
和真が目覚めたのは、そこから約一時間後だった。
和真
「……こ…こは…?」
空我
「おはようカズヤ!」
和真
「………カズマ…です。」
空我
「あぁ、すまん。」
和真
「…俺…暴走しました?」
空我
「…まぁな。」
和真
「……すいません…コントロール出来なくて…。」
空我
「…気にすんな。」
和真
「……俺…怖いんです…自分の個性が…壊すだけしか力がない個性が………!」
空我
「……和真。よく聞け」
和真
「……なんですか?」
空我
「……お前の個性は強力だ。それにすぐ暴走する。」
和真
「……はi「だがなぁ!」」
空我
「…お前はそれを理由にして逃げているだけなんじゃねぇのか?」
和真
「っ!」
空我
「個性っつーのは、簡単に言っちまえば自分自身だ。それに向き合わねえって事は、逃げてるって事と同じなのさ。」
和真
「……でも「でもじゃねぇ!」」
空我
「確かに個性は怖いさ。他人を傷つける可能性だってある。だけどなぁ、その力と向き合って、その力で人守んのがヒーローなんじゃあねぇのか?」
和真
「……それ…は…そうだけど…」
空我
「…今のお前を君島が見たら、おちおち寝てらんねぇんじゃねえのか?」
和真
「………」
空我
「…いいか?和真。人には、そいつが決めた道がある。俺もそうであるように、お前もそうなんだよ。」
和真
「……俺の…道…」
空我
「そうだ。自分の道は自分で決めろ。…俺は俺の道を最速で駆け抜ける。だから………」
ーーー迷うんじゃねぇぞ?和真。
和真
「っ〜〜〜!…あぁっ!俺はもう迷わない!」
空我
「その意気だカズヤ!」
和真
「カズマです!…それと、空我さんに頼みがあるんですが…」
空我
「…おう。なんだって言え。」
和真
「…俺、雄英に入ろうと思います。だからっ!…卒業するまでで良いので、俺が個性をコントロールできるように手伝ってください‼︎」
空我
「…卒業までぇ?なに言ってやがる!お前が中学卒業まで鍛えてやるよ‼︎」
こうして少年と青年の秘密の特訓が始まった……
そして、約6年の月日が流れ、
空我
「…さて、明日でお前は中学卒業か…短いもんだったな…。…まぁ最速で駆けたんだし当たり前か‼︎()……まぁ、なんだ、これで基礎的な事は全部教えた。あとは自分で鍛えろ。」
和真
「……空我さん…‼︎……お世話になりました‼︎
頭を下げて
空我
「おいおい、やめろよ。お前らしくねぇ。……まぁ、悪い気分じゃあねぇな。」
少し照れながら拳を出し
和真
「空我さん?」
空我
「……頑張れよ!和真!そんでもって、俺に追いついてみろ‼︎」
和真
「…追いつくどころか、追い越します‼︎」
拳をぶつけ合い
空我
「言うじゃねぇか!…楽しみにしてっぞ‼︎」
和真
「はい‼︎」
こうして、彼は向かう。様々な気持ちを抱えながら、ヒーローを目指すために!
やっっっっと終わったぁぁぁぁぁぁぁ‼︎
…と言う事で皆さん、これにて0話を終了します!
次は、第一話!又いつになるか知りませんが、なるべく近いうちには投稿します!では皆さん!また近いうちに会いましょう‼︎(なるべく)