ーーーいつも同じ…夢を見る。
ーーー周りが火の海で、助けを乞う声が聞こえる。
ーーー…目の前で、家族に等しい人が……殺されかけている……。
ーーー……手を伸ばしてみるものの、体が縛られた様に動かない。
ーーー………そして…また、その人を…守れなかった……。
ジリリリリリリリリリッ‼︎
???
「……ん……ゔーーん……。」
ジリリリリリリリリリッ‼︎
???
「……ゔーーん………。」
ジリリリリリリリリリッ‼︎
ガチンッ‼︎
???
「い''…‼︎」
………目覚まし時計に熱烈なキス(物理)をされる。
???
「……また、あの日の夢…か。……てか、今何時だ?」
時計を確認する。時刻は………。
???
「………8:10……。」
…あれ?…ところで……今日って確か……
???
「…雄英試験の日…。」
……雄英試験開始時間は?
???
「……8:30…。」
………現時刻は?
???
「………8:10…過ぎたな……。」
…………準備は?
???
「………一切……して…ない…なぁ?」
……………あれ?……これ………やばくね?
???
「………スゥ~~~~~…………」
…………。
???
「………やばいッッッ‼︎‼︎」
試験当日だってのに寝坊して急いで支度やらなんやらしているこの男、名は
世界総人口の約8割が何らかの超常能力、“個性”を持ち、その“個性”によって社会を守る“ヒーロー”という存在が確立された世界。
だが、極稀に、突然変異を起こし、血筋とはまるで違った個性を持ち生まれる者もいる。
この物語は、そんな極稀な例外を抱えながらも、皆を守れるヒーローを目指すと志したある青年の物がた「遅刻するゥゥゥゥゥゥゥ‼︎」
………物語である‼︎
和真
「ママチャリは………あ''!パンクしてる⁉︎………走れぇぇぇえぇえぇぇぇええ‼︎‼︎」
???
「そんなに慌ててどうした?カズヤ。」
黒い車から声が聞こえ
和真
「カズマです!ってその声は…
空我
「まさか寝坊か?カズヤ」
和真
「だから、カズマです‼︎」
空我
「いやぁ、すまんすまん!」
黒い車に乗っている男、
和真
「………空我さん?」
空我
「…乗ってけ。このままじゃあ遅刻すんだろ?」
和真
「!…ありがとうございます‼︎」
和真がそう答えた途端、上の方向にドアが開き、和真が中に乗り、
空我
「シートベルトしとけよ?」
言われた通りにシートベルトを閉めるといきなり速いスピードで走り出し
和真
「ちょ…いきなr「さあァァ!行くぞぉ‼︎」
空我が今運転している車の外装が突然粒子化し、別の車に変わると、さっきとは段違いな速さで走り出し
和真
「いきなりはやぁぁぁぁぁぁめぇぇぇぇぇぇぇぇぇてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ‼︎‼︎」
和真の願いも虚しく散り、トップスピードで雄英試験会場へ向かうのだった。
〜雄英試験会場〜
………ゥゥゥ………
受験生1
「………ん?なんの音だ?」
………ゥゥゥゥゥゥン………
受験生1
「……車?……ってん?なんか…見えるな?」
…ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン‼︎‼︎
受験生1
「……なんだあの車⁉︎」
…ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン‼︎‼︎
受験生1
「やばいっ!ぶつかる⁉︎」
キキィィィィィィィィィィッ‼︎
受験生の前で横向きになるようにドリフトしながら停止し、中から人が出てきて
和真
「し…死ぬかと思った……。」
空我
「着いたぞ?カズヤ。」
和真
「カズマ…で…す…。」
空我
「体調でも悪かったのか?カズヤ。」
和真
「カズマです‼︎大体、あんたのs……やばい!5分前だぁ‼︎行ってきます‼︎」
空我
「行ってこい!和真‼︎」
和真
「…はい!行ってきます‼︎」
試験会場へ急いで走り出し、その場を去る和真を見て…
空我
「……頑張れよ。和真!」
…こっそり応援する空我だった。
…ちなみにこの後警官にすごく怒られたのは言うまでも無い。
和真
「ここが…試験会場……!」
会場に入った後、指定された座席に座り、周りを見る。すると、右隣で少しブツブツうるさい子がいて
和真
「…ねぇ。そこの君。」
緑髪の子
「⁉︎…な… なに?」
和真
「…緊張してるのか?」
緑髪の子
「!……うん、少し…ね。…君は?」
和真
「…俺も少し…かな。…ねぇ君、なま『今日は俺のライヴにようこそー!!! エヴィバディセイヘイ!!!!』」
会場の真ん中を見るとそこには、グラサンをかけ、パンク風の服を着ていて、金髪が逆立っている男がいて
???
『こいつぁシヴィーーー!! 受験生のリスナー! 実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!! Are you ready!?』
???
『YEAHH!!!』
和真
「……い…イェー……?」
和真だけノった(?)形になり、その後何事も無かったかのように説明が始まった。
ちなみにその時、周りは
受験生たち
『(の……ノるんだ?)』
………と一斉に思ったそうだ。
緑髪の子
「ほ…本物だ……。」
………1人を除いて
その後もプレゼント.マイク(以降はマイクと呼ぶ)の説明は続き
マイク
『入試要項通り! リスナーにはこの後! 10分間の「模擬市街地演習」行っを行ってもらうぜ! 持ち込みは自由! プレゼン後は各自指定の演習会場へ向かってくれよな!! O.K.!?』
白髪の子
「ダチ同士で協力できねぇのかよ…」
緑髪の子
「ほんとだ…違う。」
白髪の子
「見んな殺すぞ。………テメェを潰せねぇじゃねぇか…」
なんか物騒なことが聞こえた気がするがまぁ後回しにしておいて説明を聞く
マイク
『演習場には“仮想敵かそうヴィラン”を三種多数配置してあり、それぞれの「攻略難易度」に応じてポイントを設けてある!! 各々なりの“個性”で“仮想敵かそうヴィラン”を行動不能にし、ポイントを稼ぐのが君達リスナーの目的だ!! もちろん他人への攻撃等アンチヒーローな行為はご法度だぜ!?』
???
「質問よろしいでしょうか!?」
前の席に座っている眼鏡をかけた子が手を挙げ
眼鏡
「プリントには四種の敵ヴィランが記載されております! 誤載であれば日本最高峰たる雄英に置いて恥ずべき痴態!! 我々受験者は規範となるヒーローのご指導を求めてこの場に座しているのです!!」
真面目だなぁと思いつつ聞いているとこちらの向き右隣の子に指を刺し
眼鏡
「ついでそこの縮毛の君!先ほどからボソボソと…気が散る!」
そう言って緑髪の子を睨みつけ
眼鏡
「物見遊山のつもりなら即刻、此処から去りたまえ‼︎」
緑髪の子
「…すみません。」
緑髪の子が口を押さえながら謝ると同時に会場から少し笑い声が聞こえる
……まぁ正直言うとうるさいが、……なんかうざいな…あの眼鏡………。
ジトーっと眼鏡を見ていると
眼鏡
「そこの君、何か言いたいことがあるか?」
和真
「……別にないよ。」
そう言って眼鏡を見るのをやめる
マイク
『OK、OK。受験番号7111君。ナイスなお便りサンキューだ。』
そう言うと、マイクは説明を続け
マイク
『説明しちまうと、この四体目は、
――0Pのお邪魔虫だ。』
なんでも、四つめの敵は、巨大で好き勝手暴れている為、普通なら倒せない敵で、万が一倒せたとしても、0pなので倒す意味がない。だから、遭遇した場合は逃げるのがおすすめ……らしい。
和真
「………。(まぁ、実際の現場じゃあ、アクシデントは付き物…だからな)」
眼鏡
「ありがとうございます!失礼しました‼︎」
マイクの説明が終わると、眼鏡はそう言って頭を下げ、席に座る。
マイク
『俺からは以上だ!最後にリスナーへ我が校の“校訓”をプレゼントしよう!――かの英雄“ナポレオン・ボナパルト”は言った!“真の英雄とは人生の不幸を乗り越えて行く者”だと!』
『さらに向こうへ! ‼︎――それでは皆……』
――良い受難を…。
そうして、俺達の入学試験が始まった…!