ゲーマーと虹色の少女たち   作:一般紳士君

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せつ菜ちゃんの誕生日なので初投稿です。


せつ菜ちゃん誕生日おめでとう!!

実は今日がせつ菜ちゃんの誕生日であることを忘れていたので超特急で仕上げました。そのせいで完成度がかなり低いです。でも誕生日にギリギリ間に合ったということで許してください。


番外編 優木せつ菜誕生日記念

 今日は8月8日。俺の愛しい彼女の誕生日だ。

 

 中川菜々、またの名を優木せつ菜。

 虹ヶ咲学園の生徒会長として学校のために頑張る中川菜々。真面目で成績も優秀。教師からは信頼され、生徒からの支持も厚い。まさに理想的な生徒会長。普段はクールで無表情だが、時折見せる微笑みがとても可愛いらしい……と、クラスの男子が言っていた。俺もそう思います。目に入れても痛くないくらい可愛い。

 そして、スクールアイドルとしてみんなに大好きを届ける優木せつ菜。いつも元気で明るく情熱的。見る人全員を笑顔にさせられるスクールアイドル。普段はすごく子供っぽいのだが、ライブになるとクールでかっこいい、推せる……と、クラスの男子が言っていた。俺もそう思います。目に入れても痛くないくらい推せる。

 菜々もせつ菜もどちらも魅力的で、どちらもとてもとても大切な彼女だ。

 

 今日はそんな彼女との久し振りのデートだ。最近は俺の家でゲームをしたりアニメを見たりすることが多かったため、家の外に出てこうやってデートをするのは本当に久し振りだ。

 

「楽しそうだな」

 

 せつ菜は楽しそうにニコニコしながら俺の隣をスキップしている。せつ菜が楽しそうで俺も嬉しいよ。でも、手を繋いだままスキップするのはご遠慮願いたいです。

 

「だって久し振りのデートですよ? 楽しくないわけがありません!」

「それもそうだな」

「それに、この後は同好会の皆さんがパーティーを用意してくれますし、今からとても楽しみです!」

 

 デートの後は俺の家でせつ菜の誕生日パーティーがあるのだ。歩夢に合鍵を渡してあるので、俺たちがデートをしている間に同好会の皆が料理や飾りつけなどをやってくれているだろう。俺のミッションはせつ菜を楽しませつつ、パーティーの準備が完了した頃に家に連れて帰ることだ。最低限料理が出来上がった後でなければならない。せつ菜の性格上、帰った時に料理が出来上がっていなければ自分も作るのを手伝うと言い出すだろう。そうなれば確実に死人が出る。それだけは避けなければならない。

 

「友紀さんはいいんですか? 折角のデートなのに私の見たい映画に連れてってもらって」

「大丈夫だ、俺もこの映画は気になってたし」

 

 今日のデートのメインは映画だ。日本で多分一番有名なロボットアニメの映画が3部作で制作されることが発表されて、今から見に行くのはその1作目だ。少し前にカボチャのお面を着けた男が映画の主題歌に合わせてよくわからないダンスを踊る動画が投稿されネットで話題になった。そのダンスは絶対本編とは何の関係もないのだろうが、その動画を見たせいでこの映画を見たくなってしまったのだ。

 

「それに、今日は誕生日のお前が主役なんだ。お前が行きたいところに連れてってやるし、お前のしたいことをさせてやる。だから遠慮するな」

「本当ですか!? じゃあ映画が終わったら一緒にクレープを食べに行きたいです! それから本屋にも行って、それからそれから……」

 

 どうやらせつ菜は行きたいところ、したいことがたくさんあるようだ。全部回れるかは微妙だが、できるだけせつ菜の希望に沿ったデートプランを組んであげたい。頭の中だけでプランを考えるのはなかなか大変だ。でも、それでせつ菜の笑顔が見られるのなら頑張る以外の道はないな。

 

 

 

 

「いや~、すっげえ完成度だったな。正直予想以上だった」

 

 これは2作目も期待できるな。

 

「わかります! ストーリーの構成も完璧で、胸が熱くなる展開でした! バトルシーンの作画も最高でした!! そして何よりも」

「「音楽!!」」

「そう!! 音楽がとてもかっこよかったです!! 特に主題歌のサビの盛り上がりがもうたまらなくて、今すぐにでもカラオケで歌いたいです!!」

「わかる!」

 

 あの謎ダンスの印象が強すぎたが、改めて聞くとすごくいい曲だ。

 

「今度一緒に学校のカラオケで歌おうな」

「もちろんです! 2作目が公開されたらまた一緒に見に行きましょう!」

「ああ、もちろんだ」

「絶対、絶対ですよっ!!」

 

 クールな生徒会長モードの菜々も素敵だが、テンションが上がって熱くなったせつ菜も素敵だ。たまにテンションが上がりすぎて暴走してしまうこともあるが、その時のせつ菜は早口の長文で話すので話についていけないことがほとんどだ。ついていけるようになるにはまだまだ努力が必要だ。

 

 

 

 

「ここのクレープすごくおいしいです!」

「ああ、本当においしいな」

「前に歩夢さんに教えてもらったお店なんですけどこんなにおいしいとは思っていませんでした」

「そうか、歩夢がここを教えてくれたのか」

 

 さすが女子力の高い歩夢だ。せつ菜へのプレゼントをどうすればいいかも歩夢に聞けばよかったかなぁ。

 

「むぅ~」

「ん? どうした?」

 

 せつ菜の方を見ると、何故か頬を膨らませていた。フグみたいで可愛いな。試しに膨らんだ頬を指で押すと口から空気が漏れ出した。風船みたいで可愛いな。

 

「今私のこと女子力がないと思いましたね?」

 

 ギクリッ。

 

「オモッテナイヨ」

「嘘ですね」

 

 さすがにせつ菜に嘘は通じないか。

 

「歩夢さんに比べたら女子力は低いかもしれませんけど……でもまったくないわけではないんですよ? 料理だってできますし」

「ウン、ソウダネー」

 

 確かに料理はできるな。食べた人が気絶することを除けばな。

 

「デートの時はいつも以上におしゃれに気を使ってるんですよ?」

「そうなのか? でも、言われてみれば確かにデートの時はいつも以上におしゃれな服を着てる気がするなぁ……」

「気付いてなかったんですか……」

「ごめん。せつ菜はいつも可愛いから言われないと違いがわからなくて……」

「も、もうっ! そんなこと言ったって騙されないんですからね! ……でも、今回だけは許してあげます。次はありませんからね」

「はーい、気を付けまーす」

 

 チョロい。でもそういうところが可愛い。

 

「あっ、口元にクリームがついてますよ」

「え? どこどこ」

「ふふっ、私が取ってあげますね」

 

 せつ菜は指で俺の口元についたクリームを拭い、それを自分の口へと運ぶ。

 

「顔が赤くなってますよ? もしかして照れてるんですか?」

「違うし~、照れてなんかないし~」

「ふふっ、友紀さんは可愛いですね」

 

 ああ、顔が熱い。

 

 

 

 

「これ、今日発売の新刊ですよ!」

「ああ、前にせつ菜が読んでたシリーズの新刊か」

「そうです! たまたま今日が発売日だったんです! 人気シリーズなのでもしかしたら売り切れてるかもと思ったんですけど、運よく最後の1冊が残ってました!」

「そうか、それは良かったな。で、それもうちに置いておけばいいのか?」

「はい、お願いします!」

 

 家庭の事情で自分の趣味をオープンにできないせつ菜は付き合い始めてからは俺の家にラノベやアニメのBDなどを置くようになった。最初はあまり数は多くなかったのだが、親にバレる心配がなくなったからなのかその数はどんどん増えていった。もともとうちにあった本棚では入りきらなくなり、少し前に新しい本棚を買ったばかりだ。

 

「いつもありがとうございます」

「気にしなくていいぞ。俺もせつ菜の本を読んだりしてるし」

「そうですか。じゃあこのシリーズは読みましたか?」

「読んだよ。3巻で主人公が―――」

 

 

 

 

「いきますよ!」

「ちょ」

「せつ菜☆スカーレットストームッ!!」

「うわーっ!」

 

 せつ菜にゴールを決められてしまう。

 

「エアホッケーは私の勝ちですね!」

「はぁ……はぁ……せつ菜強すぎるぞ……」

 

 せつ菜が打ったパックをまったく目で追えず、気が付いたらゴールにパックが入っていた。俺の完敗だ。

 

「これで2勝1敗、私の勝ちです!」

 

 初戦のダンスゲームではせつ菜の圧勝。2戦目のシューティングゲームは俺の圧勝。そして最終戦のエアホッケーはせつ菜の圧勝。運動ではせつ菜には勝てないよ。特にダンスはせつ菜の本職だし。

 

「あー疲れたー」

「お疲れさまでした」

「せつ菜はまだまだ元気だな。さすがスクールアイドル」

「スタミナ練習は欠かしてませんからね。ライブで1曲踊りきるのにはかなりスタミナが必要ですから」

 

 俺も皆と一緒に走ってるんだけどなぁ……。せつ菜と比べたらまだまだということか。

 

「そろそろ帰ろうか。もう準備が終わってる頃だろうし」

「そうですね、パーティー楽しみです!」

 

 

 

 

 夕暮れの中、せつ菜と手を繋いで仲良く家路につく。楽しかったデートももう終わりの時間だ。

 

「友紀さん、今日はありがとうございました。おかげですごく楽しい誕生日になりました」

「どういたしまして。俺もすごく楽しかったよ。でも、誕生日はまだまだこれからだぞ。今から楽しい楽しいパーティーの時間だからな」

「そうですね」

 

 用意していたプレゼントを渡すならこのタイミングか。

 

「せつ菜。実はプレゼントを用意してるんだ」

「プレゼント……ですか?」

「あまり期待しないでほしいんだけど……」

 

 バックの中からプレゼントを取り出す。頑張ってせつ菜に喜んでもらえそうな物を選んだが、果たして喜んでもらえるだろうか……。

 

「これはリストバンド、ですか」

「ああ。せつ菜に似合いそうなものを作ってもらったんだ」

 

 赤色をベースに両端に白いライン。中央にはせつ菜のイメージに合うと思ったスタンドマイク。その反対側には『SE・TSU・NA』の文字。センスがないなりに頑張ってせつ菜に合うデザインを考えた。

 

「すごく嬉しいです!! 大切に使わせてもらいます!!」

「そうか、喜んでもらえて嬉しいよ。よければ今着けてくれないか?」

「もちろんです! ……どうですか? 似合ってますか?」

「ああ、似合ってるよ」

 

 本当によく似合ってる。プレゼントしてよかった。

 

「本当ですか!? 嬉しいです!! 今度のライブで使わせてもらいます!!」

 

 ライブでも使ってもらえるのは嬉しいな。でも少し恥ずかしい。

 

「私からもお返しあげますね。目をつぶっててもらえますか?」

「わかった」

 

 言われた通りに目をつぶる。すると、口に柔らかい感触がした。これってもしかして……。

 

「どうでしたか……? 私からのお返し、ちゃんと受け取ってもらえましたか……?」

 

 目を開けると顔を真っ赤にしたせつ菜がいた。多分俺の顔も真っ赤だろう。熱があるんじゃないかというくらい顔が熱い。

 

「う~ん、よくわからなかったな。もう一回お願い」

「も、もう一回ですか!?」

「冗談だよ、冗談。ちゃんと受け取ったよ。最高のお返しだった」

「それはよかったです。私の初めてをあげたんですから、これからも私のこと大切にしてくださいね?」

「もちろん。……せつ菜、改めて誕生日おめでとう。これからもよろしく」

「はい! よろしくお願いします!!」




今回のお話は主人公とせつ菜ちゃんが恋人同士という設定でした。本編とは違う世界線です。
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