時を越えて繋がる双子の魔王 ~史上最強の魔王の兄と史上最恐の魔王の妹の二人が転生して子孫達の学院に通う~ 作:龍姫★サキ
約束通り、お楽しみの適性検査…と思いますがそうはなりません。
いきなりのこの展開と思わせるのはいつぶりでしょうか?
では、本編へ映ります。
次回は来月となりそうです。
ですが、オリジナル展開と魔法に戦いをどうぞご期待ください!
俺達二人は軽く実技試験を乗り越えたのだった。
勿論、俺達二人は軽々と相手を圧倒しただけだが…少しばかり物足りない気もするが…まぁ、良い。
次が確か、適性検査…だったか?
そんな物なんて、する必要すらなかった。
当然、問題なく突破したのだ。
だが、しかしその問題はこの試験が修了した時から始まっていたのだ。
「…?時間が余り経ってはいないではないか?」
俺達が入学適性検査をして終わり変える頃には夕方になっていると思っていたが、計算違いだ。
昼が終わった程度で終了してしまっていた。
父さんと母さんには、夕方に戻ると伝えているからに昼は勿論、何もする予定など無いのだ。
かといって何もせず戻るのは誤解が招く可能性が高かった。
─どうしたものか…
「そりゃそうだよ。私達、いの一番にクリアして何もなく終わったんだし…当然じゃない?」
アノスとの実技と検査が早すぎて時間が余ってしまった。
私達が戻って勘違いを招く恐れも…あ、良いこと思い付いた…!
「ねぇねぇ、アノス、それに、珍しいね?ミーシャちゃんも同じく終わったのは。他の生徒はまだ何でしょ?」
私がそう訊くとミーシャは軽く頷いてから口を動かす。
「ん。アノスが早すぎたせいで私までとばっちりを食らった…」
─あらら…これは、御愁傷様ね?
ちょっと?今は『私』だから、勝手に乗っ取らないでよ?
─随分と警戒されたものね…良いわ。安心しなさい。今の『ワタシ』は、ちゃんと守るわよ?それ以前に、今の『ワタシ』はその様に貴女を見守って上げる予定だから。
それなら良いけど…
─…ほら、返答しなさい。
わかったよ。
「それは、ごめん」
「いい。済んだことだし…」
「ねぇ、ミーシャちゃん?ちょっと私達に付き合ってくれない?」
「…なんだ?俺もか?」
「当然でしょ?…アノス…久しぶりに『アレ』…やらない?今日は本当に暇なんだし…」
私はアノスに『アレ』の提案をしてみる。
「……ほう?確かに今日は、暇だな。良かろう。妹とて手加減はせぬぞ?」
軽い承諾解っていたよ。
─へぇ?まさか、『ワタシ』の為にやったなんて…以前の貴女らしく無いわね?
それを言うなら、『私』にあの時協力した貴女もらしくないよ!!
─はいはい。戯れ言は結構。見せてあげましょ?『私達』の力をね!
言われなくても!
「ミーシャ。丁度良い。俺達が今からいく場所に、付き合わぬか?お前も暇…なのだろう?」
ミーシャは、口を動かした。
「…うん。…何処へ?何しに…?」
「それは、行けばわかる。そして、お前は見るだけで良い。俺達が行う事を」
ミーシャは不安と疑問の二つが浮かんだ様な表情をした後、口を開く
「…わかった」
ミーシャよ。俺達が今から行う『遊び』を見せてやらないと、後でなにか言われても仕方がないからな。
「…なら、手を掴め」
「???」
ミーシャは、一瞬戸惑ったが迷わず手を握る。
「転移(ガトム)」
転移の魔法を使い、名も無い樹海へと移動する。
ここなら妹と暴れても騒ぎには成らぬだろう。
それに、ここは俺達が昔に良く戯れた遊び場でもあるのだ。
「さて、ミーシャはそこで見ていろ。ここからは一切お前の事をきにかけられなくなる。…言うことを聞けないと…巻き込まれて……死ぬぞ」
ミーシャは、その言葉を聞きビクッと体を身震いした後、頷いた。
俺は、それを確認した後、妹の元へ寄った。
「来たね?アノス」
「待たせたな」
「別に待ってなんかないよ。それで?ミーシャちゃんは言うことを聞けそうかな?」
「大丈夫だ。ちゃんと言う事を聞かせるようにしつけてきた」
「アノス…言い方ってものがあるよ?いくらなんでも『しつけてきた』は流石に、ちょっと…ミーシャをなんだと思っているのさ…?」
「ん?友人だが?」
「…はぁ。その言い方だとね。ここの時代は『奴隷』と思われて皆から勘違いされるよ?」
「そう、なのか?それは済まない」
「…わかったなら良いけど…」
俺達の会話が終わり、沈黙の時が流れる…。
最初に口を開いたのは、クレハだった…
「覚悟は、出来ているんだよね?『私達』にやられる覚悟は』
…そう言うと思ったぞ。
新しく身につけた物があるなら一目散に模擬戦を欠かさず挑んできたのだ。
つまりはこの時のお前は既に必ず『こう』くると予想はしていたが。
こんなにも早く予測が当たるとはな…
この状況を俺は読んでいた。少なくとも闘技場で戦闘出来るなら尚更だ。
「クククッ!そうでなくてはな!!お前の言いたいことはわかっている。俺が『あの戦い』をつまらなそうに思っていた事を解っていたのだろう?つまりはお前に感謝しないといけないな?」
「あれぇ…?まさかこうも、簡単にはバレてしまうとはぁ…!完全に計画外だなぁ…。」
─いえ…ワタシには、その前からこうくると予想は出来てはいたのだけれど…?覚えてない?あのアノスがワタシ達の提案になんの疑いも質問も無く、そのまま乗ってくれたことを。
そういえばそうだね。
「この俺に隠し通せるかと思ったか?妹の事だ。付き合いが長ければ、こういう事も自然とわかるようになるのだ」
─普通でも不可能の領域よ?それだったら『ワタシ』だって出来るのだから
そんな事で張り合わないでよ。『私』
「…で、貴様はどんな手でこの俺を楽しませる気なのだ?」
「それは勿論…新しく会得した…この魔法を行使して…少し反則気味でも倒して上げるよ!!」
反則技か…
かつて、クレハは俺の知らない魔法を使って見せた。
それを『模擬戦』でいつも見せてくれるので、毎日が暇ではなかったのだ。
陰ながら成長した妹の力を全力で見れるいい機会だからな。不満に思わせるのは兄として失格だ。
「…では、見せてみよ。我が妹よ。この俺…『アノス・ヴォルディゴード』に!!」
「良いよ!見せて上げる!!【幻想顕現解離人格(フィリニング・デュアン)】!!」
クレハが魔法を使用するとクレハの輪郭がぼやけ二つに分離する…。
一つはクレハがその者…だが、もう一つは…!?
黒くクレハの髪の色とは正反対。
髪止めの飾りは赤黒く染め上がり赤黒い薔薇の飾りに変化。
目の色は、血塗られた赤のように禍々しく同時に俺と言う存在に酷似する様な…。
服装も大分変わり、同じく赤黒い装飾の茨を身につけたドレスの様になり、それは生き物のようにグネグネと今も動いている。
最後に胸の辺りには、血塗られた薔薇の中に眼の様に赤と黒の小さな薔薇が同時に掘られて有り、時にそれは生きているように小さく動く。
この、威圧感。そして、俺と似ている風格…まさか!!
…もしそうなら。間違いないな。
久しぶりに見た気がするぞ。
俺の手を初めて煩わせた張本人を!!
そいつの名は─
「お久しぶりね?お兄様。こうして、幻想の肉体を持ち外の景色を自由に見れる機会はいつぶりかしら?」
目の前に現れましたクレハと似ているも似つかないと錯覚する色合いと風格の彼女。
「ふ。そういうことか。クレハ。確かに反則だな。─だが、これをもってしてでも、この俺には一切勝てないと言う事も教えてやる。…だが、礼儀だから一応聞いてやるぞ。『貴様は何者だ』!』
もはや俺は、面白半分にその質問をしたのだ。
「─では、お言葉に甘えまして。…『ワタシ』は、かつてお兄様に封じられたクレハの第二人格。…余りの強さ故に、お兄様ですら初めから全力でかかった相手。前置き終わったから…改めて」
…こいつは前より丸みがます処か、馬鹿に近くなったか?声に出さずとも仕切り直せるというのに…。そのせいで雰囲気が肝心に壊れスベった様子。
そんなのお構い無しと言うように、風の様に素早く自己紹介へと移った。
「─地獄と聖域の境界の中の境界…その歪の中から生まれでた災厄をもたらす化物であった『古の魔王』…これこそが本当の魔王である証拠であり真髄…恐れ戦くこの姿がこの『ワタシ』!!『魔界』の魔王と呼ばれたこの姿こそが本来のワタシの姿…『混沌の魔王』…『アリス・ディルへヴィア』その者ですわ!」
アリス…こうしてまた合間見えるとは…油断ならないな。しかし、面白い。
二大魔王…始祖の魔王に魔族の始祖と呼べる魔神の共闘。
幻想の肉体と言ったか?それでもなお勝てぬことをお前たちに教えてやろう!!
久々に心踊る本気の戦いが楽しめそうだ。
舐められぬよう、全力で殺すことにしよう!!!
アリスの性格はお嬢様っぽい話し方です。
そして、実は物凄く偉い奴です。
でも、何かの因果のせいでクレハに入ってしまい、暴走状態へと入ってしまいます。
今となっては落ち着いていますがアノスが手を焼くくらい激しい戦闘だったらしいです。
では、次回。
戦闘豊富な全力模擬戦闘をどうぞご期待ください!