アークナイツRTA参考資料「W姉貴のしっとり確率」ついでに「最強の伝説」トロフィーRTAの中途報告   作:W姉貴に負けたい人

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ブレイズ姉貴の尻尾の付け根をクンクンしたいので初投稿です


小話:ブレイズのかほり

「何故オマエはチェーンソーを使っている?」

「へ?」

 

ロドスに所属してしばらく。

その素性、得意とする傾向、経歴、性格などから一部のエリートオペレーターやS.W.E.E.P.と共に仕事をすることも多いGだが、それはそうとして彼が話せるオペレーターは少ない。大半は憎悪や嫌悪の対象ということもあるが、当のGがさして会話する気がなく、ポエムではぐらかした物言いばかりする内に不気味がられて自然と話し相手が減ったのだ。

その数少ない話し相手の内一人がブレイズであり、彼女の同僚に死を与えた張本人ながら、こんがらがった感情を剥き出しにしたことが理由で、彼女は普通に会話ができる。上手に割り切ったとも、あるいは──絆されたとも言えるかもしれない。が、Gは『Scoutがまたいらん気でも回して夢の中でブレイズに入れ知恵でもしたのか』くらいにしか考えてなかったり。

 

「……君、そんなことを聞くくらいならロスモンティスと上手くやってく方法とか考えたら?」

「──無理だな。仕事の時は互いに協力できるが、根本的にアイツとオレは相容れない」

 

しかし、ロスモンティスとGは根本的に相容れなかった。互いに「ああこいつとは合わない」と理解したっきり。基本は会話もせずに無視し合う関係だ。

 

片や、兄弟家族すら最強の字に捧げる生贄に変え、運命とあらば愛しい者すら殺し、そしてその者に殺されることを是とする怪物になりたい破綻者。

片や、崩れ去る記憶を慈しみ、家族を守り異常な力を捨て去って平凡に生きることを望む怪物にさせられた被害者。

 

Wとはわだかまりこそあるものの、その根底にあるものが理解可能であるが故に、そこまで(当社比)険悪な仲ではないが、Gとは完全に合わなかった。そもそもScoutの死を惜しんだ理由が殺したかった・殺されたかったという異常な友情である時点で、ロスモンティスとGはいがみ合う運命だったと言える。

家族は守るもの・大切にするものと考えるロスモンティスと最強を目指し苦痛に嘆きながらそれでも歩みを止めず心と殺意が両立するG。相反する二人の折り合いが悪いのは必然であった。

 

そしてそんなロスモンティスもまた運命になり得ると考えているGなのだから救いようが無い。

なおこのことをWが知った翌日、ロドス艦内で本を読んでいたGを彼女が直接拉致していったのは有名な話だ。

 

「……で、何故チェーンソーなんだ? スカジのように大剣でもいい筈だろう」

「これは威圧効果も兼ねてるんだ。それに、使ってて楽しいもん」

 

なんでもないようにブレイズが言ったが、当のGは首を傾げた。

 

「待てブレイズ。威圧効果はわからなくもない。だが、費用や手間に見合っているのか? 戦闘用の大型チェーンソーでは小技も効きづらく、ましてやいくらそうしたものが必要な環境でも動作不良でも起こしたらどうするんだ」

「その前に終わるから問題ないよ。君でもそうするでしょ?」

「まあ、ああ。そうだが、そうなのだが……なあおい、マジでそれ使えるのか?」

「持ってみる?」

「……うわっ、なんだこれ……確かに切る技術は要らないが。ぬぅ……っ、感覚が狂う。よくこんなもので技術を使えるな」

「逆だよ逆。これに合わせて技術を作るの。自分に合わせようとしちゃダメ。自分が合わせて使うものだよ」

 

ブレイズのチェーンソーを借りて振ってみるも、重心や刀身の位置の関係から上手く振れそうもない。しかししばらく振っていると形だけはサマになっていき、15分もする頃にはそれなりに使えるようになっていた。もちろん、形だけ整えた程度。実戦では使い物にならない。

 

「さっぱりわからん」

 

しかしGはチェーンソーの良さが全く分からなかった。何故? 煩雑な整備性にコスト問題、騒音、繊細さ……どれを考えてもいくら頑丈に作られていようが、ブレイズのアーツや戦闘スタイルと合ってはいるが損耗が激しくないか……と。

 

「チェーンソーの良さわかんない?」

「わかんない」

「楽しさは?」

「武器に使う楽しみがあるのか? 確かに質が良ければ自然と笑みが溢れるが」

 

得物を返しつつ、ポカンとした顔でそんなことを宣うGと、そう言われてもという顔をするしかないブレイズ。なんか根本的にすれ違っているような、そんな気がしてきた彼女は、擦り合わせを行わねばと視線を合わせた。

 

「好きな武器とか無いの?」

「好きな武器……質実剛健で、耐久性がある方がいい。切れ味は別に。クロスボウは色々使ったが、一発毎に装填するのが面倒だ。改造された連射型も、繊細過ぎて壊れやすかったし」

「そりゃ本来単発式のを連射式にしたんだから当たり前でしょ」

「……いや、ラテラーノ銃の設計を流用したとかなんとかで、色々すごかったらしいが、よくわからなかった」

「それ騙されてるじゃん! 悪質な業者に騙されてるじゃん!」

「何!? ……だから買った翌日殺されてたのか。正直あの時は全品100%オフな喜びが勝って何も考えていなかった」

 

……こいつ本当にバカだなぁ、とブレイズはしみじみ感じた。口を開けばこんな具合。戦いが絡まないと天然ボケのすっとこどっこい。ポエムを聞く限りではまるで哲学者の如き語彙力なのに時折飛び出るアホくさい謎な言葉。そしてW、ケルシー、モスティマと話す時だけ出てくる幼い面。

──全てが正しく全てが間違っている存在。

 

(……本当に、なんだろう。こいつは)

 

ブレイズが見てきた何者にも当て嵌まらない。幼き日に見た憧憬を一心不乱に追いかける永遠の少年のようで、それが叶わないと知っている夢破れた大人のようでもある。強いて言うなら、それは──幼少期に抱く、狂気とも正気ともつかないあの不思議な感覚。それがとにかく強すぎる。

いつかロドスの敵に……いや、テラの大地そのものの敵になる。でも敵にならないような気もする。

 

わからないから理解しようとして、理解できないから噛み砕こうとして噛み砕き損ねている。

むむむと悩みながらジーッとブレイズはGを見る。

 

(……顔はいいんだよね顔は。見た目だけなら受けはいい……ブラッドブルードって美形揃いなのかなぁ? クロージャもワルファリンもこいつも、性格や言動にアレなところあるのに腹立つくらいに見てくれはいい。これが格差かぁ!?)

 

ブレイズ。

バグった距離感により一部オペレーターの性癖や思考を破壊しつつ、他人の魅力や長所を見つけるのは得意だが、自分の女性的魅力にはあまり気付かないエリートオペレーターであった。

 

「……熱烈な視線だな」

「へ?」

「なんだ、黙ってオレを見つめてきて。言いたいことでもあるのか?」

「いや、顔いいなぁって」

「……オレの? Scoutみたいなことを言うなぁオマエ」

「え、彼そんなこと言ったの?」

「言う言う。だがそんなことを言ったらオマエだって……すまん。オレには外見的醜美のアレコレがよくわからん。ドクターにでも聞いてくれ」

 

意識したこともなかったと言われても、ブレイズだって困る話だ。とはいえこのクソボケに振り回されてあれやこれやと悩む自分がいるのもまた事実。ならばなんかこう、この男を困らせてみたいと思った。悪戯心という奴だろうか。

 

「じゃあ君から見て、君の感性で私のいいところって何?」

 

別にそんな気もないが、なんとなく、悪戯っぽく微笑みながら、そういう仕草をして尋ねてみた。そしたらこのクソボケは無言になり、腕を組み、3分ほどウンウンと唸ってから一言。

 

「カッコいい」

「……あっ、そう」

「感染者という大雑把な対象を、自分の意思で本気で救おうとして、その為に戦っているオマエは美しい。素晴らしいよ、もしもWよりも早く出会っていたらオレは迷わずオマエを……」

「はいはい殺人ラブコールやめてね」

「あとオマエと共にいると安心する匂いを感じる」

「ふーん……は?」

 

「え……臭うの? 私? 汗臭い? それとも獣臭い?」

「まず一つ。匂う。めちゃくちゃ匂う。そしてそれは汗だの獣だのではない。……まあ汗臭いのはオペレーターの仕事的に仕方ないのかもしれんが」

「やっぱり汗臭いの!?」

「今は汗臭くないぞ 」

「本当!?」

「マジ」

 

なんなんだ急にコイツは……

ブレイズにがっつかれて不思議に思う、繊細な心がわからないGくんであった。

 

「オレが言う匂いとは、オマエといると安心する匂いというだけであってだな」

「それ、どんな匂いよ」

「いるべき場所にいるような匂い」

「母性でも感じたの。この私に」

「いや全く。そうだな……この匂いは、炎の匂いだ。血と硝煙に染まりきった戦場こそがオレの居場所。それを想起させるオマエの、この炎の匂いはとても安心する」

 

……褒められているのかはわからないが、とりあえずブレイズにだってGが嘘を言っていないことくらいはわかる。

そして──

 

「オレは血など興味も無い。オレの飲む血はただ一人だけ。そう誓ってしまったから浮気はできん。しかし、しかしだ……なあ、オマエの血でタバコの火付けてくれないか? 頼むよ、オマエという炎の血を、オレの身体に取り込んでみたいんだァ……!」

「そういう意図も感情も無いのは知ってるけど──ごめん、気持ち悪いからパス」

 

憧れのヒーローにでも会ったような、キラキラとした目のままの飲血できないからせめてその成分が混じったタバコが摂取したいという異常な欲求に、ブレイズは嫌悪の表情と共に心底から拒絶した。

 

「……そうか。なら、あれだ。Wには言わないでくれ」

「わかった。W"には"言わないよ」

「助かる」

 

 

……あれ以来Gは私の血を絶妙に欲しがるようになりました。ケルシー先生、流石にあれ気持ち悪いのでなんとかしてください。アーミヤちゃんやドクターからもなんとか言ってください。目をキラキラさせながら私の匂いが〜とか、血が〜とかそれとなくアピールしてくるんです。実害が無いからいいのですが、なんか妙なセクハラされてるみたいであんまり落ち着かないんです。

──強襲オペレーターブレイズ

 

了解した。こちらで対応する。

──ケルシー医師

 

Wさんに文面で連絡しておきます。

──アーミヤ

 

別に血でタバコ付けるくらいいいんじゃないか? 一回で終わるならそれに越したことはないかと思うぞ

──ドクター

 

一体いつからあたし専用の採血機は他所のメス猫の血を欲しがるようになってしまったのかしら?

──匿名希望




Gくん
ブレイズ姉貴の匂いに安心し更に燃ゆる血を欲しがった変態。
W姉貴への誓いから、せめてタバコの火とすれば摂取可能では? というあまりにも変態的な発想の元に迫った為、関係各所からお灸を据えられることになった
チェーンソーは使ったことはないが、実は鉈とノコギリは昔使ってた

ブレイズ姉貴
Gくんに安心する匂いを感じ取られ、血でタバコ付けてくれという異質なセクハラを食らった被害者。
チェーンソーを使っていることが全く理解されなかったが、一方で彼女も「何よ散弾と強装弾対応のリボルバー型のラテラーノ銃って……」とゲテモノ銃を理解できなかった。何故Gに懐かれたのかの疑問は解消できたが、クソボケ変質者なところは知りたくなかった

ケルシー先生
Gくんの奇行相談先その1。
この一件でそういやこいつブラッドブルードだったっけなと思い出した。ただ気持ち悪いのも事実なので説教はした

アーミヤCEO
Gくんの奇行相談先その2。
もう諦めきっているので、W姉貴には言わないという約束を守りつつW姉貴に書面で通報した

ドクター
一回で済むならそれでよくない? と良くも悪くもGくんのことを理解した一言を言ったが、ブレイズの猛反対によって却下された

匿名希望のW姉貴
Gくん関係の通報先
やたらとメス猫に気を引かれている専用の採血機へのお説教も兼ねてお灸を据えた。誰に目移りしようとも運命だからいいやと思っていたが、流石に他人の血を飲みたがったのは腹が立った
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